エッセイ#69『地元民と観光客』
千葉県千葉市の上空には「千葉都市モノレール」という懸垂式のモノレールが飛び交っている。筆者は同じ県内に住みながらも、この珍しい乗り物を見ると「千葉に来たな〜。」と、まるで旅行をしているかのような気分になる。
このモノレールについて地元民はどう思っているのか、千葉市出身千葉市在住の知人から聞き出すことに成功した。
「この辺住んでると、やっぱモノレールって使う?」
「いや、使わないねぇ。」
「千葉駅行く時とかどうしてんの?」
「全然歩ける距離だし。電車使うとしてもJRかなぁ。動物園に行く時くらいしか使わない……。」
自分が珍しいと思ったり憧れたりしているものでも、あまりにも距離が近い人からしたら、全く特別に思われていないものも沢山あるのかもしれない。