エッセイ#42『宇都宮市』
少し前に、栃木県は宇都宮へ小旅行をしてきた。私はおよそ1ヶ月前に同県の小山市へ足を運んだが、今回も目的は同じである。映画『四畳半タイムマシン・ブルース』を鑑賞するべく、重い腰を上げたのだ。
わざわざ2ヶ月続けて栃木の映画館まで行くのには理由がある。『四畳半タイムマシン・ブルース』の来場者特典は、作者の森見登美彦氏が書き下ろした短編小説である。これが1週目と2週目でそれぞれ別の作品が配られるのだが、両方を手に入れるために映画館を回っていたのだ。もちろん東京近郊の映画館でも配