涙のゆく果て
私があなたを想って泣く時、
あなたはもう私の存在すら忘れているだろう。
最近もバイク乗ってるの?
怪我してない?
仕事は順調?
ちゃんと食べてる?
彼は今日も同じ地球上で生きている。
私は3ヶ月前に終わってしまった事を
未だ手放すことが出来ず、泣いている。
泣いたところで何も変わらない。
泣く事で、過去を美化している気がして怖くなる。
泣きすぎて何で泣いてるのか分からなくなる。
なんで、涙は出るのだろう。
叶わなかった想いが大きければ大きい分、
その想いを供養する為に涙が出るのであれば、
よっぽどこの想いは大きかったのか。
はたまた、叶わなかった私の想いが可哀想で
泣いているのだろうか。
受け入れられなかった私の想いの終着地点は
あるだろうか。
世界中の行き場の無い涙で
湖を作ったら、どれだけの面積になるかな。
こんな事なら、最後に傷つけてやれば良かっ た。
なんで、『分かった』って言ってしまったんだろう。それしか言えなかったんだろう。
泣き叫んでしがみついて叫んで、困らせてやれば良かった。
彼が人生を振り返って、あんな女いたな、って
苦笑いする思い出になりたかった。
想いが叶わないんなら、
嫌な想い出刻みこんでやりたかった。
どんな形でも彼の中に私を刻印したかった。
そしたら、こんなに苦しくなかったのかな。
ただ、何にもなかった事にだけはしないで。
頭の中のループ。めんどくさい私。タラレバ言っちゃって。
さっ、お風呂入ろう。