[ドラマレビュー]警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜シリーズ(2016〜)
あらすじ
ある日、杉並中央署生活安全課なんでも相談室、通称ゼロ係に、科警研に勤務していたキャリア警察官、小早川冬彦が赴任してくる。頭脳明晰、推理力抜群のさわやか好青年は、脊髄反射で思ったことを口にしてしまう性格で周囲を引っ掻き回す、ちょっと困った特徴を持っていた。
叩き上げのベテラン刑事、元警視庁捜査一課の寺田寅三は彼とバディを組まされるが・・・。
キャスト
【なんでも相談室】
小早川冬彦警視 小泉孝太郎
寺田寅三(とらみ)巡査長 松下由樹
亀山係長 大杉漣(s1-2)
横山係長 片岡鶴太郎(s3-)
事務・本条靖子 安達祐実
桜庭巡査 木下隆行(s1-4)
安智巡査 原田夏希(s1)
太田巡査長 戸塚純貴(s2-)
【杉並中央署】
寅三の元同僚・古河 手塚とおる
谷本副署長(通称ダルマ。のち署長) 石丸謙二郎
鮫島巡査 岸明日香
【その他】
居酒屋春吉の店主 加藤茶
署内の人間ドラマが魅力の人気シリーズ
松下由樹と小泉孝太郎共演のテレビ東京の人気シリーズは今年、シーズン5に突入した。原作は富樫倫太郎先生の生活安全課0係シリーズ全6巻。なお、原作では冬彦のバディ役は寅三のいとこ、高虎(男) である。
同シリーズは2016年放映開始。
このシリーズの最大の魅力はなんといっても骨太な人間ドラマ。ただの単話完結謎解きドラマに収まらぬ署内の微妙な人間関係や、登場人物三者三様の過去が徐々につまびらかになってゆくのが見ていて楽しい。
変わり者のエリート刑事と口が悪い叩き上げのバディもの
例えば、主人公冬彦は無垢で、まるで人間の悪意を知らぬように見えて、うつ病の母親の面倒をみている。(ドラマ版ではまだ言及なし) 杉並署の屋上庭園での野菜栽培を趣味にしているのもこれと関係があると思われる。
また、バディで上司の寅三も過去に大きな疵を負っており、それがゼロ係に志願した理由でもある。
口は悪いが情に厚く、一本筋の通った性格。捜査一課にいただけあって犯人の説得が非常にうまく、基本的には絡め手で落とす。
そんなふたりがバディを組んで、杉並区で次々起こる事件を解決してゆくのである。
基本的には一話完結の謎解きものだが、各シーズン通底するテーマがあり、シーズン終わりに解決する。
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