不可解は不可解だった話

2019年8月1日19:00。

VSingerの花譜が1st ONE-MAN LIVE 不可解を開催した。

YouTube上での視聴となったが、熱狂度は最高潮に達した。Twitterでいろいろ発狂したツイートを3桁に迫る勢いで投稿してしまったくらいだ。

VTuberは本当に生きているのか?ジャンルとして本当に成立しているのか?今自分が見ているものは、既存の生主や動画投稿者がアバターを通じてコンテンツを提供しているのとなんら変わりはないのではないか?

そんなありがちで答えの見つからない疑問は、15歳の1人の少女によって雲散霧消した。

まぎれもなく、この時のこの瞬間は、彼女と彼女に魅せられた人間たちの熱狂の塊だった。決してその熱気にあてられたからというわけではない。れっきとした統率と歌声で世界を、少女と観測者たちの世界を一晩で強固なものに作り上げた。

換言すれば、彼女はVSingerとしての道をその観測者とともに確実に歩み始め、音楽に対する熱くて若い熱意でもって大勢の人間をその中に巻き込もうとしているのだ。

「不可解」は「不可解」のままでいい。その不確実で不透明な世界を皆で一緒に観測していこう。