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細かすぎる面接対策 面接のルーティン① 表情スイッチを入れる

 就職活動で不安に思うことを聴くと、ほとんどの人が「面接!」と答えます。採用面接はこれからの人生がかかる大事な場面です。不安は当然です。真剣だからこそ不安になるのです。
 不安のもう一つの大きな理由は、「どうしたらいいかわからない」という未知のことに対する不安です。「知らない」「わからない」が多い分だけ不安は増大します。

 そこで、未知であることから起こる不安を解消するために、細かーく面接対策をします。今回は「ルーティン」についてです。面接の型とも言いますね。自分なりのルーティンを決める意味とその決め方について考えてみましょう。

ルーティン(routine)って
「決められた方法」「決まった手順」「日課」という意味があります。
「モーニングルーティン」という言葉もありますね。有名人がこぞって自分のモーニングルーティンを動画にアップしています。
リズムを整える、1日を充実させる、脳のスイッチを入れるなど様々なことが、モーニングルーティンの効果として挙げられています。

野球を知っている人なら「イチロー」の打席のルーティンは目に焼き付いているでしょう。イチローは打席だけでなく、毎日の食事も、移動中に聞く曲も、ルーティンを決めていたそうです。
「彼のルーティンは基本的に、いかにしてノーストレスな状態を作り出すかということのために行われています。」とあるスポーツライターが評していました。

このルーティンの効用を面接にも応用しましょう。
面接は、脳を活性化させなければならない場面ですし、大きなストレスがかかる場でもあります。
よいルーティンを身につければ、自分の最高のパフォーマンスを発揮することができます。
こう言うとなにやら難しそうに感じますが、そんなことはありません。ある程度の練習は必要ですが、だれにでもできることです。
具体的に見ていきましょう!

「表情スイッチ」のルーティン化
書類選考と面接の違いは何でしょうか。
たくさんありますが、なんといっても、面接官に会うという点が一番大きな違いです。目と目が合うということです。自分を見られるということです。
面接の難しさは、ここにあります。
あなたを「見た」採用担当者が、あなたの姿勢、動作、表情から何を、どう感じるかが大きなウェートを占めているのです。よい印象を持ってもらえるかどうかが合否の分かれ目になるということです。


好印象を与える一つのポイントが、「表情スイッチ」です。
面接官は、あなたの表情を見て、何かを感じ、その印象が採用に影響するわけですから、よい表情で面接に臨まなければなりませんよね。その表情の切り替えを「表情スイッチ」を入れることで行うのです。
ポイントを2つお伝えします。

「表情スイッチ」のポイント1 よい表情に変われること
スイッチを入れたら、よい表情に変わらなければなりません。当然ですよね。スイッチを入れたのに変わらないのであれば、全く無意味です。
相手に好印象を与える表情とはどのようなものかを知り、その表情ができるようになっていなければなりません。
表情を変えることに苦労しない人もいると思います。逆にどうしたら変わるのかがわからないという人もいると思います。

しかし、これは訓練、トレーニング、それも自主トレで何とかなります。たいていの人は、毎日、それも朝、鏡を見ますよね。もし、見ないという人がいたら、そこから自主トレの始まりです。鏡を見るというのを、あなたの「モーニングルーティン」に入れてください。
鏡を見て、自分のよい表情を見つけてください。暗いところではなく、明るいところで!そのほうが表情がよくなります。見つかったら、いつでもその表情ができるようにしてください。それが「表情スイッチ」を入れるということです。はじめは慣れないと思いますが、続けるうちに慣れます。

「習慣化」すれば、なりたい自分に近づける
「慣れる」というのは、習慣化するということですが、この習慣化が上手にできるようになると、自己改善、自己啓発が得意になります。なりたい自分にどんどん近づいていくことができます。習慣化のポイントは、「忘れない」ことです。表情の練習を忘れずに続けられれば、習慣は変えられます。いかにして忘れないようにするかがポイントなのです。表情の練習なら鏡に付箋紙を貼るとか、歯ブラシにタグをつけるとか、やるべきことを思い出す仕掛けを作るというのがよいと思います。

この取り組みは、二つの意味で重要です。一つは面接の重要ポイント表情スイッチを入れるトレーニングになるということ。もう一つは、自己啓発に必須な習慣化の手法が身に着くということです。
「モーニングルーティン」の効用は、このようなところにもあるのかもしれませんね。

「表情スイッチ」のポイント2 キーファクターを作る
鏡の前で表情筋を鍛えるというのも効果的ですが、慣れないうちは不自然な表情になることがあります。そこでイメージすることで「表情スイッチ」を入れることを考えてみましょう。

なんでもよいのですが、何かそのことを思い出せば、必ず表情がよくなるというものを見つけてください。素晴らしい景色の写真でも、大好きなお店の料理でも、かわいい赤ちゃんの顔でも、ペットのことでも、好きなアイドルでもよいと思います。
好きなこと、もの、楽しいこと、おいしいものを想像する時、人は必ずよい表情になっています。

私は、面接のトレーニング研修をするとき、ビデオカメラを回します。そして、面接官役をしながら「あなたの大好きな食べ物は何ですか」と聞きます。または、「あなたの好きな女性タレントを教えてください」と面接の質問のように尋ねます。すると、それまで緊張でがちがちだった表情が見る見るうちにほころんできます。とても落ち着いたよい表情になります。

この好きな「食べ物」「タレント」「ペット」「赤ちゃん」など、その人の表情をよくするきっかけとなるものを、私は「キーファクター」と呼びます。皆さんそれぞれの「表情スイッチ」を入れる「キーファクター」を見つけておくとよいと思います。

本番でスイッチオン!
鏡の前のトレーニングでもよいですし、キーファクターからの連想法でも構いません。よい表情が作れるようになったら、本番の面接でそのスイッチを入れることを忘れないでください。
「モーニングルーティン」なら、目覚まし時計でしょうか。イチローなら、「一番、ライト、イチロー」という場内アナウンスかもしれませんね。ルーチンをスタートさせる「きっかけ」となるものがあります。
せっかく身につけた「面接のルーティン」も本番で発揮しなければ台無しです。ルーティンをスタートさせるタイミングを決めておくとよいと思います。面接は多くの場合、ドアを開けて面接会場に入りますから、ドアを見たらルーティンスタートと自分に刷り込むとよいでしょう。
どんなドアでもそのドアを開ける前には、「表情スイッチ」をオンにする習慣をつけましょう。本番でもスムーズにルーティンに入ることができます。






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