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細かすぎる面接対策         面接のルーティン③ ドアを開ける

面接のルーティン「①表情スイッチを入れる」「②ノック」に続いて、今回は「③ドアを開ける」です。

イチローのルーティンは「いかにしてノーストレスの状態を作り出すか」が、目的だということは「ルーティン①表情スイッチを入れる」でお伝えしました。面接という、かなり大きなストレスがかかる場面で、自分の最高のパフォーマンスを皆さんに発揮してほしい。そのためには、最初の30秒から1分の間に何を考え、何をするかを決め、徹底的に頭と体に叩き込むことが必要だという考えから、面接のルーティンづくりをしています。
皆さんが面接で自分の力を最大限に発揮できるようになるためのアドバイスをしたいと思っています。

今回は、その3「ドアを開ける」です。面接のプロローグであるとともに、あなたの印象が決まる最大の山場だと言ってもいいかもしれません。

面接官の手元には、あなたの応募書類があります。書類選考を通過したわけですから、面接官には相当の期待感があります。どんな人なんだろう?この書類通りだろうか?わが社の期待に応えられる人だといいな!などなど。様々な期待であなたの入室を待っています。入室してくるあなたを必ず見ています。かなりの期待感をもって見ています。
ドアを開けるということは、その期待感にこたえるということなのです。

面接のトレーニングセミナーで、一人ずつ入室してもらうと、いろいろなパターンがあります。ドアのノブを見ている人、床を見ている人、すぐにおしりを向けてしまう人、中空を凝視する人、、、
これでは、あなたの入室を期待を持って待っている面接官の視線に全く応えていません。期待外れです。マイナス印象です。スタートが最悪です。このマイナスを取り戻すためには、相当のエネルギーを使わなければなりません。たいていうまくいきません。残念な結果になります。
こういう悪循環が、このドアの開け方でスタートしてしまいます。

面接トレーニングでは、「はいストップ!」と私が止めて、もう一度入室してもらいます。以下の注意点を伝えて!


ドアを開けるときのポイント
①ドアノブがドアの左側にある場合は、右手でドアを開ける。左手で開けると中に入りにくくなる。(ドアノブが右側にある場合は左手で開ける)

②ドアを押すにしても、手前に引くにしても、横にスライドさせるにしても、少し(30~40cm程度)開けた時点で、面接官とアイコンタクトし、軽く会釈する。(表情スイッチは入れたままで)
お辞儀は事前に3パターンほど習得しておく。(「好印象を与えるお辞儀」の詳細は別の機会にふれます。)

③ドアをさらに開けて入室する。

④面接官におしりを向けないように注意して、ドアを両手で静かに閉める。
 (必然的に横向きになる)

⑤閉め終わったら、面接官のほうに向かって真っすぐに立つ。

この入室ができたら、面接官の期待にしっかり応えられます。特に②は重要です。「挨拶とアイコンタクト、それによい表情、これができている!」という印象を無意識のレベルで面接官に与えます。
面接官の視線にしっかり応えています。期待通りです。好印象です。最高のスタートです。このままプラス印象を積み重ねていけば、どんどん良い印象になっていきます。質疑応答もよい雰囲気でスムーズに行われます。善循環のスタートとなるドアの開け方です。

ドアを開けるという行為は、これほど大事な、最初にして最大のクライマックスなのです。面接の行方を左右するといっても過言ではありません。

「表情スイッチ」「ノック」「ドアを開ける」ここまでのステップをしっかりと身につけてください。

次回は「面接のルーティン④ もう一度落ち着く」をお届けします。

では、また!


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