やる気が大事
洋服のリフォームを手がける企業の採用担当役員の方に、「御社の採用基準は、どのあたりにおいていらっしゃいますか。」とお聞きしたことがあります。私は、洋服のリフォームという業種からして、採用基準の第一は洋裁の技術(=能力)が挙がってくるだろうと思っていましたが、その担当役員の方の答えは「うちの採用基準はやる気です。いくら技術があってもやる気のない人は伸びません。やる気があれば、必要な技術はすぐ身につきますよ。」というものでした。面接でも応募書類でもその応募者のやる気を中心に見ていらっしゃるそうです。意欲をアピールすることは何事でも大事なのだと思いました。
では、どのようにすれば「やる気・意欲」は伝わるのでしょうか。今回は、応募書類で「やる気・意欲」を伝えるポイントを2点お伝えします。
1 履歴書でアピール
履歴書は、事実をありのままに書く書類です。内容面で工夫はできません。また履歴書は採用後には保管される正式書類ですから、しっかりと事実を丁寧に書いているかが見られています。なぐり書きとは言わないまでも丁寧さの感じられない履歴書からは、意欲(やる気)は感じられません。記入漏れや修正のある履歴書からは、ビジネス感覚のなさを感じてしまいます。どちらも採用したくないですよね。時間をかけて丁寧に書きましょう。鉛筆で下書きをするくらいの丁寧さがあるといいですね。そのような姿勢は必ず採用担当に伝わります。
2 志望動機でアピール
志望動機は、履歴書の中で唯一、工夫して書ける部分です。しっかりとしたメッセージにしてください。いくつかポイントを挙げてみます。①就職意欲ではなく、就社意欲になっているか。営業職に就きたいという職への意欲であるならば、その会社でなくてもよいことになります。応募する企業での営業職をしたいということが伝わるメッセージにしましょう。そのためには、②応募する企業に関する情報を志望動機に盛り込みましょう。入社したいというからにはその企業のことがわかっているはずです。しっかり調べてそのことを伝えしょう。そのままほかの企業への応募に使えるような汎用性からは、強い入社意欲は感じられません。そして、③自分の特性(何ができるのか)を合わせてアピールしましょう。「貴社の主力商品△△の販売戦略は、私がこれまで大事にしてきたお客様第一主義と・・・・」のように。応募企業に、採用後のあなたの働きぶりがイメージとして伝わるといいですね。
では、また!