アニマルカードゲーム/四つ子コンボの紹介とコントロールでどう戦うかを考えてみた
コントロールで仮想敵デッキとどう戦うかというのを一人寂しく研究しているところなのですが、その中で特に難しいと感じた四つ子コンボについて考えをまとめるために記事化してみました。
実は一ヶ月前から書き始めていたのですが、時間が中々取れずこんな時期になってしまいました。
そうこうしているうちに、先日行われた非公式のオンライン大会で四つ子が優勝したとのことです。
DNAブログでも早速考察されておりました。いつも参考にさせていただいています。
こちらでもかかれておりますが、「実はコントロールに有利がついている」という点がコントロール使いからすると非常に厄介なのでその観点で記載してみました。
※カード画像引用元:アニマルカードゲーム公式様のカードリスト
四つ子コンボの概要
以下でも紹介されていますが、このデッキは以下「四つ子の魂の呪い」を利用したコンボデッキです。
このカードでコスト5以上のカードを取り除けば1発で20点以上のダメージを当てることができるカードです。
領土条件は山岳ですが、山岳にコンボと相性の良いカードが少ないため夜条件で打つことになります。
条件を満たすカードのうち、主に相性のいい象教皇採用されます。
詳細は後述しますが、象パッケージと呼ばれるカード群でこのカードを早期に墓地に4枚落とすことで、本体へ28点のダメージを与え勝利することを目指します。
この28点というのが大事で、貯め瓶2枚までは回復されても焼き切ることができます。
四つ子デッキの大まかな動き方の例
実際の動き方の例を書こうと思ったのですが、Noteを探したところ以下記事で紹介されていました。
実際の対戦の例がわかりやすく記載されていましたので、こちら読んでいただけると理解が進むかと思います。
四つ子コンボの動き方とカード紹介
四つ子の大まかな動き方として、以下の2つのフェーズがあります。
フェーズ1.早期に象教皇を墓地に4枚落とす
本デッキのキーカードの一つ。
デッキから象教皇をサーチし、墓地へ落としてくれます。
また、自身が場に出た時に1ドローする事もできるすぐれものです。
サーチした後に手札から落とすため、ヘビ貴族も効きません。
自身と手札1枚を捨てる事でゾウをサーチしてこれるカード。
引いてきてしまった象教皇や墓地に落ちても仕事をする亀知恵などを落とし、デッキから見習い小象をサーチする要員。
不確実ながらデッキのトップにいる象教皇を墓地に落とせるカード。
目的は有効カードを探す事で、象教皇がいたらラッキーぐらいの気持ちで。
本デッキは墓地に枚数落とす必要が無く、猿知恵より優先度が落ちるか。
ダイレクトに墓地へ象教皇を落とせるカード。
象教皇を落としきった後は亀知恵落としてドロー変換することもできる。
単体では教皇を落とせないが、子象を戻してもう一度利用できるようになるカード。0コストで加速につながるが、子象を引かずに打てない事も。
フェーズ2.夜領土を準備し、脅威を排除し四つ子を撃つ
4枚の象教皇が落ちた後は、四つ子を準備をして撃つフェーズです。
夜を用意するためのカードその1。
コストを減らさずに夜を用意でき、四つ子を撃つための速度を上げることができます。
夜を用意するためのカードその2。説明不要の基本領土。
コンボ前の手札確認かつ相手の有効カードを落とすためのカード。
四つ子は場面なので自ターンで打つ必要があり、同じ夜条件のこのカードは露払いとして最高の相棒。
特に森の中へが天敵なので、これで取り除いておきたい。
水生を足して妨害をいれる場合は真っ先に採用する環境最強の妨害カード。
四つ子を通すための利用もありますが、赤バーンやレオストなどこのデッキより早いデッキに対する足止めかつ手札の象教皇を落とすためにも利用できる優れモノ。
その他妨害については説明割愛します。
四つ子コンボデッキの検討
検証用デッキ1-森林単色
まずは初めに作成したプロトタイプとなります。
単色で象パッケージから早期に四つ子を狙う構成。
妨害要素として夜襲を4枚と、熱傷を採用。
検証用なので一旦守りは一切考えず攻めの姿勢で組んでみる。
ただ軽く回してみた結果。
赤バーン:速度で負ける
レオスト:速度で負ける
冬:妨害でしのぎきられる
全く勝てなかったため、早々に諦めて構成を変更
検証用デッキ2-森林水生
続いて作ったのがこちら。
水生を足して妨害を入れてみた構成。
領土構成は悩んだものの、夜襲など夜を強く使いたく目覚めの森を4採用。
自由枠は悩んだ末、同型も見据え森の中へを2枚投入
これを軽く回してみた結果。
赤バーン:いい勝負?
レオスト:若干不利?
冬:だいぶ有利?
赤バーンは夜襲、妨害で時間が稼げれば勝てるものの、沼地を引けずに焼き切られることもしばしば。
レオストも同様なのですが、1枚止めたところで止まらなかったりするのでやや不利か。
予想外だったのが、冬に対して有利に立ち回れる事でした。
この結果から、最終的なデッキを構築しました。
構築した四つ子コンボデッキの紹介
夜を強く使える構成、水生は控えめ
四つ子デッキ構成の指針として、水生の安定性を取るか、夜を強く使うかの2択があるかと思っています。
安定性をとるなら水平線などを入れ、他の方の構成のように妨害の割合を増やすといいと思います。
私は対コントロールに対して強く出れる夜襲を強く使いたいと考えたため、目覚めの森を4積みしました。
反面水生を引けるかは運要素が強いため、中盤以降の利用想定で環境不適正4だけ採用しています。
対コントロールにアドバンテージを取るための孤毒鍋
単純な2コスト2ドローとして使ってもいいですし、役目を終えた子象や、手札に引きすぎて使い道のない貴族像をプレイし生贄に捧げて使うことも。
特に対コントロールにおいて序盤からアド差をつけることができる点から4枚採用しました。
サイドボードは殴るプランへ切り替えできる構成に
サイド後、四つ子を相手に積まれると戦いにくいこともあるため、場合によっては殴るプランへ切り替えられるように戦傷と鷲を4積みしています。
鷲まではやりすぎな気もしますが、サイド後動物のカードを下げて鉄檻がなくなったとしても逆に増えたであろう森の中へなどから時間がかかってしまうこともあるため全力で入れています。
四つ子の対コントロール戦考察
対コントロールの立ち回り方
教皇を4落とすまでは一緒。
その後は基本はドロソで手札を貯めて、夜襲を妨害合戦で通す事。
個人的には四つ子通すよりも手札を見ることの方に優先度を置くと良いと思っています。
そこから相手の有効カード枚数を把握し、四つ子を通せるか否か判断後に改めて行動する形を取ります。
仮に夜襲が通せなかった場合、また手札蓄積へ戻っての繰り返し。
また、先手5ターン目についてはこちらだけ環境不適正条件を満たすので、相手に手札消耗を強いて強く動ける事を意識しておくとよいかと。
サイド後の立ち回り
森の中へと鉄檻を抜いて熱傷投入。
ただ相手に夜領土があれば、四つ子リスクがあるので事情が変わってきます。
相手が鉄檻などを減らす想定で、戦傷の勇者やイーグルをいれるアグレッシブサイドボードをとっても良いかもしれません。
有効カードの枚数差を考えてみる
なぜここまで四つ子がコントロールに対して強いのかの検証のため、作成した四つ子デッキと、大会入賞した冬デッキで有効となりえるカードの枚数を比較してみました。
https://x.com/ACG_TCG/status/1849285938435809516
https://x.com/ACG_TCG/status/1848923551153443265
お互いの対戦において有効なカード、ドロソや圧縮、効果を発揮しない非有効カードの観点で比較してみました。
有効カード枚数はさほど差がないのですが、圧倒的なのがドロソとサーチ・圧縮と非有効カード。
動物が盤面に出ない一撃必殺型の四つ子にとって鉄檻、冬、冬将軍、噴水というのは脅威たり得ないため非有効カードとしました。ライフゲインの貯め瓶も同様です。
さらに設計図でのサーチ先が非有効カードしかないのも辛いところ。
反面四つ子側は盤面を重視しない構成にしたため非有効カードとなるもの少ないです。
特に象パッケージが基本デッキからサーチしてくるので、象教皇含めデッキ圧縮していくことでドローの質が上がっていきます。
結果コントロールが無駄引きしている間に有効カードが溜まっていくという状況になるようです。
コントロールからみた四つ子との戦い方
前述の通り基本的には不利だと思いますが、どのように戦うか検討しました。
鷲でさっさと殴る
なるべく早期に鷲を出して殴り切ってしまう。
鉄檻や森中などを使われても、その間に有効カードを集めることができますし、使われなければ4ターン殴りきれば勝てるため。
こちらも四つ子を仕込んでみる
夜が使える構成であれば、こちらも四つ子をいれるという方法もあります。こちらは相手の教皇が揃う前でも1枚でも除外してしまえば有利になります。
以下のデッキのように、イルカミ4枚と合わせて積むというのもありかもしれません。
メインは諦めてサイドを厚めに対策する
メイン不利はしょうがないので、例えば冬を上記の通りイーグルに、その他のカードも妨害や森の中へなどに差し替えればこちらとしては有効カードの割合が改善し、十分戦えるようになります。
最後に
どうやったらコントロールで四つ子に勝てるのかを発端に考えてみましたが、四つ子デッキ自体も面白いデッキですのでみなさんもぜひ握ってみてください。
そしてコントロール使いの私としては、是非大会などでは当たらない事を祈っております。