Project LUCK 暗号資産探索 〜イーサリアム(ETH)編〜
はじめに
Project LUCKと書く人
Project LUCKメンバーの松永です!Project LUCKというのは、株式会社マーキュリー(代表取締役:都木聡)の中で立ち上げたプロジェクトです。そのコアメンバーが日々、自分たちが学んだことや読者の皆さんとコミュニケーションをとりたいと思い、さまざまな記事を書いています。
今回のテーマ
今回は、Project LUCKの 暗号資産探索と題して、ビットコインに次ぐ暗号資産時価総額第2位を誇り、様々な特性によって暗号資産の中でもひときわ異彩を放つ【イーサリアム(ETH)】についてご説明したいと思います!
イーサリアム(ETH)って何?
イーサリアムはヴィタリック・ブテリン氏によって開発されたプラットフォームの名称です。このプラットフォーム内で使用される暗号資産(仮想通貨)をイーサ(英: Ether、単位: ETH )といいます。日本では、プラットフォームを意味するイーサリアムと通貨を意味するイーサをどちらも「イーサリアム」とする表現が普及しています。
イーサリアムのコンセンサスアルゴリズムは、大型アップデート(”The Merge”、2022年9月15日)により、 Proof of Work(略称: PoW、プルーフ・オブ・ワーク)から Proof of Stake(略称: PoS、プルーフ・オブ・ステーク)へ移行しました。
イーサリアム(ETH)の特徴
スマートコントラクトとの関係
イーサリアムのスマートコントラクトは、イーサリアム考案者であるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏によって、ブロックチェーン上でスマートフォンのようにアプリケーションを動かす仕組みを作りたいという発想から、初めて実装されました。
そもそもスマートコントラクトは、ブロックチェーン上にプログラムを書き込むことで、設定した要件を自動的に実行する機能、簡単に言えば【契約の自動化】となります。例えば 、『1 年後、自分の口座にある1ETH を ○○ さんに支払う』とするプログラムをブロックチェーン上に記録したとすると、 1 年後にその記録された1ETH が ○○ さんに自動的に支払われるという仕様になります。
このようにスマートコントラクトはあらかじめ取引内容を決め、自動的に取引が実行するように出来る為、業務効率を格段に上げることができます。そして、イーサリアムで利用されるスマートコントラクトは、暗号資産の送金だけでなく、非代替性トークンを通じたアートの販売や、分散アプリケーションの構築や実行、不動産取引などにも応用することのできる汎用性があり、様々な分野で実際の業務効率化や新たなビジネスの構築への利用に大きな期待が寄せられています。
プルーフ・オブ・ステーク(Proof of stake : PoS)
前述したように、イーサリアムのコンセンサスアルゴリズムはProof of Stake (PoS)と呼ばれ、【PoW】の問題点を解決する、 低コスト・低エネルギー消費を特徴としたコンセンサスアルゴリズムとなります。【ステーキング】ではマイニングによる報酬がコインの保有量や年数で決まるという特性があり、この「保有量と保有年数」で報酬が決まる仕組みは、コインエイジ(Coin Age)と呼ばれています。【PoS】では仕事量によらず、仮想通貨をより多く、より長く持っていることが報酬条件に影響し、また、マイニングのシステムを少し複雑にすることで、権力集中を防ぐことができるように開発されています。
トークン発行を支える
多くのIEO(※1)やICO(※2)、NFT(※3)などのトークンは、イーサリアムを利用して発行されています。
イーサリアム上でトークンを発行するには、ネムなどと比べて難易度が高いですが、今日までに利用されていたという実績が十分にあるため、信頼性が高く、情報を手に入れる難易度は比較的低いというメリットがあります。また、簡単にトークンを発行するアプリケーションに比べて高度な設定をしやすく、既存のプラットフォームの利用ができる可能性があるというメリットもあります。
実際、2024年4月現在、100万個以上の新しいトークンが作成され、そのうち37万2642個のトークンがイーサリアム上で発行され、64万3227個のトークンがソラナ上で発行されたとのことでした。
イーサリアム(ETH)の将来性
イーサリアム(ETH)は、機能向上による世の中への影響だけでなく、価格の上昇にも大きな期待が寄せられており、以下のイベントや出来事次第では、その可能性は無限大に膨らむと考えられています。
・Defiの発展とNFT市場の拡大
・大型アップデートの実装
・有名企業との提携
・スマートコントラクトの普及
・ビットコインや他のアルトコインの値動き
・RWA(現実資産のトークン化):株式や債券などのファンドや、不動産、アート作品などの実際の資産や権利をブロックチェーン上でデジタルトークンに変換し、分散型台帳技術を使用して保存や転送ができるようにする
引用
・What Is Ethereum and How Does It Work?(By THE INVESTOPEDIA TEAM, Updated May 24, 2024, Reviewed by SOMER ANDERSON, Fact checked by SUZANNE KVILHAUG)
・インターネット10分講座 Ethereum スマートコントラクト (加道ちひろ 矢内直人 大阪大学 大学院情報科学研究所)
https://www.nic.ad.jp/ja/newsletter/No83/NL83_0800.pdf
・Ethereum’s Smart Contracts Explained (Deltec Bank)
・今年4月以降 100万個以上の新しい仮想通貨トークンが発行される(コインテレグラフジャパン MARTIN YOUNG 2024年05月16日 / 05:00)
・現実資産トークン化に投資家の関心が集まる理由、リアルワールドアセット(RWA)とは(Coinpost)
https://coinpost.jp/?p=488901
・How to Create an ERC-20 Token (4 Steps)
https://docs.alchemy.com/docs/how-to-create-an-erc-20-token-4-steps
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