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Project LUCK 暗号資産探索〜コスモス(ATOM)編〜

はじめに

Project LUCKと書く人

Project LUCKメンバーの中西です!
Project LUCKというのは、株式会社マーキュリー(代表取締役:都木聡)の中で立ち上げたプロジェクトです。
そのコアメンバーが日々、自分たちが学んだことや読者の皆さんとコミュニケーションをとりたいと思い、さまざまな記事を書いています。


今回のテーマ

今回のテーマは、「Project LUCK 暗号資産探索〜コスモス(ATOM)編〜」です。

時価総額ランキングは34位(2024年6月10日現在)とまずまずなものの、暗号資産業界では何かと名前を聞くことが多いのではないでしょうか?
ポルカドット(DOT)と比較されているところを見たことがある人もいるかもしれません。

今回は「Project LUCK 暗号資産探索〜コスモス(ATOM)編〜」と題して、コスモス(ATOM)について皆さんに紹介していきます!

コスモス(ATOM)とは?

コスモスとは、ブロックチェーン同士の相互運用性(インターオペラビリティ)を高めることをミッションとして開発が進められているプロジェクトの総称です。

また、このプロジェクトの総称は一般的に「コスモスネットワーク」と呼ばれています。

相互運用性(インターオペラビリティ)
異なるブロックチェーン同士が共通の規格やルールなどを通じて相互に通信し、データのやり取りが円滑に行うための能力

あくまでプロジェクト全体のことを示しており、単一のブロックチェーンを示しているわけではないのが紛らわしいですよね…
とはいえ、一般的には、コスモスネットワークに存在する「Cosmos Hub」というブロックチェーンを指す場合も多いみたいです。
ちなみに「Cosmos Hub」の基軸通貨が「ATOM」です。

コスモス(ATOM)の特徴

ブロックチェーン同士の円滑な通信を可能にする構造

コスモスネットワークに存在するブロックチェーンは、「IBC」と呼ばれる規格によって簡単に接続することができます。

具体的には、異なるブロックチェーンの暗号資産を転送することが可能です。

また、コスモスネットワークを個別に見てみると、「Hub」と「Zone」と呼ばれる概念によって構成されています。

「Hub」はネットワークの中心的な役割を果たすブロックチェーンであり、「Zone」は「Hub」に接続された目的特化型のブロックチェーンです。

「Zone」や「Hub」は先ほど紹介した「IBC」によって接続されているため、高度な相互運用が実現できます。

また、「Peg Zone」と呼ばれるブロックチェーンにより、ビットコインやイーサリアムのような全く別の種類のブロックチェーンにも接続も可能です。

ブロックチェーン開発を助けるツール

コスモスはCosmos SDKと呼ばれる開発者ツールを提供しており、開発者が独自のブロックチェーンを開発するのをサポートしています。

SDK(Software Development Kit)
少ない労力でアプリケーションを開発できるようにするために、プログラム、API、サンプルコードなどをパッケージにしたもの
引用:https://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1911/07/news06.html 

そして、このコスモスSDKで開発を行うことで、先述したIBCに対応したブロックチェーンを簡単に作ることが可能です。

その使いやすさから、Binanceの「BNB Chain」をはじめとする多くのプロジェクトに利用されてきました。

ドキュメントやチュートリアルなどがしっかりしていて、学習コストが比較的低いのも魅力の1つのようです。

ポルカドット(DOT)との違いは?

冒頭で、コスモスはブロックチェーン同士の相互運用性(インターオペラビリティ)を高めることをミッションとしているとお伝えしました。

これってポルカドットとちょっと似てますよね。
※ポルカドットについて知りたい人は↓の記事をぜひ読んでみてください。
https://note.com/luck294/n/nec4585245ce6

実際、コスモスとポルカドットは比べられることの多い暗号資産です。

しかし、同じミッションを掲げているという共通点はあるものの、相違点もちゃんと存在するので今回はその中から「ネットワークの構造」に注目してご紹介します!

ここまでで解説したように、コスモスには「Hub」、「Zone」の2種類のブロックチェーンが存在しています。

一方、ポルカドットにも、中心的な役割を果たす「リレーチェーン」と、個別のブロックチェーンである「パラチェーン」があります。

一見同じような構造に思えますが、実は「個々のブロックチェーンの独立性」が大きく異なっています。

例えば、コスモスは「Cosmos Hub」がなくなったとしても、コスモスネットワーク自体を維持することができますが、ポルカドットの「リレーチェーン」がなくなると「パラチェーン」を維持することはできません。

したがって、コスモスの方が「個々のブロックチェーンの独立性が高い」と言えます。

これに伴い、セキュリティの担保(ブロックの検証)についても、コスモスは個別のブロックチェーンで行うことが前提である一方、ポルカドットは「リレーチェーン」に委託することが前提となっています。

おわりに

今回は、「Project LUCK 暗号資産探索」と題して、コスモス(ATOM)について簡単にまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?

知っている暗号資産(ポルカドット)との共通点があるとちょっとテンション上がりますよね(笑)

これからもさまざまな暗号資産を紹介していきますのでぜひご覧ください。

参考文献


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