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【BTC】ビットコインから派生した暗号資産(BCH、LTC)とは?

はじめに

Project LUCKと書く人

Project LUCKメンバーの大橋です!Project LUCKというのは、株式会社マーキュリー(代表取締役:都木聡)の中で立ち上げたプロジェクトです。そのコアメンバーが日々、自分たちが学んだことや読者の皆さんとコミュニケーションをとりたいと思い、さまざまな記事を書いています。

今回のテーマ

今回は「ビットコインから派生した暗号資産(BCH、LTC)とは?」と題して、ビットコインから派生した暗号資産BCH、LTCについてご紹介できればと思います!


ビットコインから派生した暗号資産

ビットコインは2009年に誕生して以降、様々な暗号資産に影響を与えてきました。その中でも特に大きな影響を与えた暗号資産として、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)についてご説明していきます!


ライトコイン(LTC)

一番最初に作られた暗号資産はビットコインですが、ライトコインは2011年10月から発行されており、ビットコインの次に歴史が長い暗号資産です!
ライトコインはビットコインを参考に開発されているため、基本的な構造はビットコインと似ていますが、ライトコインの特徴としてブロック承認速度の速いことと主要な暗号資産で初めてSegwitを導入したことが挙げられます。


ブロックの承認速度が速い

ライトコインは、元Googleのエンジニアであるチャーリー・リー氏により開発された暗号資産で、ビットコインよりも決済で使用しやすい暗号資産を目指しています。
そのため、ビットコインと比較してブロックの承認までの時間が早く、ビットコインの4分の1(2分30秒)の時間で承認することが可能という特徴があります。
また、承認時間が4分の1になったことに伴い、暗号資産の発行数量上限はビットコインの4倍(8,400万LTC)に設定されています。


主要な暗号資産で初めてSegwitを導入

ビットコインでは取引量の増加により、システムが処理しきれず処理速度が著しく低下するという問題(スケーラビリティ問題)が発生していましたが、ライトコインではSegwitと呼ばれる手法を採用することで取引の処理速度を上げており、主要な暗号資産で初めてSegwitを導入した暗号資産としても知られています。

Segwit (Segregated Witness) とは
スケーラビリティ問題を解決するための手法のひとつ。
署名データを取引データから分離させることで、1つのブロックにより多くの取引データを追加することができるようになり、処理速度を向上させることができる。

なお、ライトコインはビットコインと似ている部分が多いことから、ビットコインが「デジタルゴールド」と呼ばれているのに対して、ライトコインは「デジタルシルバー」と呼ばれています。


ビットコインキャッシュ(BCH)

ハードフォークにより誕生

ビットコインキャッシュとは、2017年8月のハードフォークにより誕生した暗号資産です。

皆さん、ハードフォークについてはご存知でしょうか?
ビットコインのブロックチェーンとは、取引が記録されたブロックがチェーンのように繋がっているものですね。
このチェーンですが、実は1本のチェーンではなく、分岐することもあります。

分岐は主にブロックチェーンの仕様を変更する際に発生しますが、分岐しても最終的には1本のチェーンになる場合(ソフトフォーク)と一度分岐したらずっと分岐したままとなる場合(ハードフォーク)があります。

ずっと分岐したままとなる場合に、既存のビットコインのブロックチェーンから新しい暗号資産が誕生します。


ブロックの容量が大きい

暗号資産の場合、今後どのような仕様へ変更するか、どのようなアップデートを行うかという内容は、開発者やマイナー等のネットワーク参加者が投票で決めていきます。
その投票で意見が割れた場合に、ハードフォークにより2つの暗号資産に分裂させるという選択が行われています。

ビットコインキャッシュの場合、スケーラビリティ問題を解決する、つまり、処理速度を上げるために、ビットコインのブロックの容量(ブロックサイズ)を既存の1MBから8MBへ拡張するか、しないかという投票が行われましたが、意見が割れたため、2017年8月に実施されたシステムアップデートによりビットコインとビットコインキャッシュに分裂し、ビットコインキャッシュはブロックの容量がビットコインの8倍(8MB)の暗号資産として誕生しました。

現在では、その後のアップデートにより、ビットコインキャッシュのブロックサイズは32MBまで拡張されています。


スマートコントラクトが実装されおり、Dapps開発も可能

ビットコインキャッシュにはビットコインと異なり、スマートコントラクトが実装されており、Dapps開発が可能という特徴があります。

2018年5月のアップデートにより、ビットコインキャッシュのブロックサイズは32MBへ変更されましたが、そのアップデートを行う際にスマートコントラクトも実装されました。

また、2018年11月のアップデートにより、ビットコインキャッシュのブロックチェーン上でDapps(分散型アプリ)の開発が可能になりました。

ちなみに、このアップデートでも意見が分かれたため、既存のビットコインキャッシュはDapps開発可能なビットコインキャッシュとDapps開発ができないビットコインSVに分裂しています。

スマートコントラクトとは
あらかじめ決めた条件を満たした時に、ブロックチェーン上で自動で実行されるプログラムのこと。
スマートコントラクトを実装してる暗号資産としては、イーサリアムが有名。ビットコインはスマートコントラクトを実装していない。


最後に

ライトコインとビットコインキャッシュ、どちらもビットコインの技術をベースとしていますが、ビットコインの欠点であるスケーラビリティ問題を解決するために生み出された暗号資産でした。

ブロックチェーンは従来の中央集権型組織ではなく、分散型組織により運営が行われているため、意思決定の際に意見が分かれることもありますが、社会にとってより良い選択は何なのか、それぞれの意見が尊重される点が良いところですね。

ブロックチェーンやスケーラビリティ問題についてはこちらの記事でも紹介していますので、気になった方はぜひ読んでみてください!

参考文献
CoinMarketCap「ビットコインキャッシュ」https://coinmarketcap.com/ja/currencies/bitcoin-cash/

CoinMarketCap「ライトコイン」https://coinmarketcap.com/ja/currencies/litecoin/

The Litecoin Foundation 「What is Litecoin?」
https://www.litecoin.net/what-is-litecoin

Bitcoin Cash 「Bitcoin Cash」
https://bitcoincash.org/


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