【BTC】ビットコインのトークンシステムUTXO
はじめに
Project LUCKと書く人
Project LUCKメンバーの佐藤です!Project LUCKというのは、株式会社マーキュリー(代表取締役:都木聡)の中で立ち上げたプロジェクトです。そのコアメンバーが日々、自分たちが学んだことや読者の皆さんとコミュニケーションをとりたいと思い、さまざまな記事を書いています。
今回のテーマ
皆さんはビットコインと取引するときにビットコインがどのような仕組みで移動しているかご存じですか?
今回はBitcoin上のトークンを扱うシステムである「UTXOとは?」について書いていきたいと思います。
聞きなれない言葉が一部出てきたり、少々難しい内容になると思いますが、わかりやすい言葉で解説していくので最後まで読んでいただけると嬉しいです。
↓↓↓目次↓↓↓
トークンシステムとは
トークンシステムとは、ブロックチェーンにおいてデジタルトークン(暗号通貨)を扱うための仕組みやシステムのことを指します。
ビットコインのトークンシステムはほかのブロックチェーンのトークンシステムとは少し違った特徴を持っています。
UTXOとは
UTXOとはUnspent Transaction Outputの略で日本語に翻訳すると「未使用トランザクションアウトプット」となります。
具体的に1つのUTXOには、「そこに含まれるビットコインの量」と「保有者のアドレス」、「前の取引の履歴」が書かれた一つの固まりが存在しています。
ユーザーのウォレットにはそれらのUTXOが集まったのもが集計されてその人の保有量(残高)が示されています。
このUTXOのトークンシステムはビットコインやビットコインキャッシュなどで用いられています。
ビットコインのトランザクションにおけるUTXOの役割
ビットコインにおいてUTXOは主に4つの役割があります。
トランザクションの入力と出力の管理
入力と出力は、ビットコインにおける出納表のようなものです。
入力には過去の取引の履歴を表しており、出力は取引後の結果を表しています。二重支払いの防止
1つのUTXOは出力を1度行うとその後使用できなくなります。
そのため、悪意のある人やミスなどにより二重支払いが起こらなくなり、安全な取引が実行できます。所有権の移転
UTXOには所有権の所在についても記録されています。
そのため、このUTXOはだれが持っているのか、誰に渡されたのかという記録ができるため、所持者の識別を簡単に行えます。取引の透明性と検証可能性
UTXOによってこれまでの取引の履歴や所有者の記録は公開されているので、その取引が透明性のある取引なのか、など過去の取引の検証が可能になりビットコインの取引における透明性が担保可能です。
UTXOから見たトランザクションの流れ
今回は、アリスさんとボブさんが取引を行うとします。
まず、アリスさんは1BTCを持っていて、そのうち0.3BTCをボブさん送りたいと考えています。
アリスさんがボブさんに対して0.3BTCを送るトランザクションを実行します。
トランザクションを実行すると、アリスさんが持っている1BTC分のアウトプットUTXOが秘密鍵によって利用可能な状態になります。
その後、利用可能になったUTXOは使用済みの状態に変更されます。
使用済みの状態になると同時に、同量の0.3BTCと0.7BTCの固まりを持つUTXOが生成されます。
この新しく生成されたUTXOを一般的にインプットUTXOといいます。
生成されたインプットUTXOはそれぞれアリスさんに0.7BTC、ボブさんに0.3BTCずつ送られてトランザクションは完了します。
以上の仕組みでUTXOを用いたトランザクションは機能しています。
最後に
今回はビットコインのトークンシステムであるUTXOについて解説を行いました。
トークンシステムは送金や支払いの際に不正や、バグが起こらないように設計してありユーザーフレンドリーなシステムになっているなと個人的に思いました。
今回紹介したUTXOのトークンシステムだけでなく、暗号通貨には様々なトークンシステムがあります。
それらについては今後の記事で紹介していくので、今回の記事が面白かったなと思った方はそちらの記事もぜひご覧ください。
参考文献
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