Project LUCK 暗号資産探索〜ソラナ(SOL)編〜
はじめに
Project LUCKと書く人
Project LUCKメンバーの大橋です!Project LUCKというのは、株式会社マーキュリー(代表取締役:都木聡)の中で立ち上げたプロジェクトです。そのコアメンバーが日々、自分たちが学んだことや読者の皆さんとコミュニケーションをとりたいと思い、さまざまな記事を書いています。
今回のテーマ
マーキュリーが運営している暗号資産販売所 CoinTrade では新たにソラナ(SOL)の取り扱いを開始しました!
そのため、今回は「Project LUCK 暗号資産探索〜ソラナ(SOL)編〜」と題して、ソラナ(SOL)について皆さんに紹介していきます!
ソラナ(SOL)って何?
ソラナとは、分散型アプリ(DApps)を開発しやすい環境を開発者へ提供することを目的として、作られたブロックチェーンプロトコルです。
皆さんもスマホに色んなアプリを入れていますよね?
同じように、スマートコントラクトが実装されているブロックチェーンであれば、ブロックチェーン上にアプリを作ることができます。
アプリが作れるブロックチェーンとしてはイーサリアムが有名ですが、ソラナはイーサリアムの親戚みたいな感じです。
(ちなみに、ビットコインはアプリ開発できないです…!)
そして、このソラナのネットワークを支える基軸通貨が「SOL」です。
ソラナ(SOL)の特徴は?
速い!安い!
ソラナは、「PoH(プルーフ・オブ・ヒストリー)」と呼ばれる独自のコンセンサスアルゴリズムにより、取引の処理速度が速く、手数料が安いことが特徴です。
ビットコイン等、従来のブロックチェーンでは1秒あたりに処理できる取引量が少ないため、多くの利用者が取引を行おうとすると、処理しきれず、送金に時間がかかるという問題が発生していました。
また、取引は手数料が高い順に処理されるため、送金に時間がかかる場合に優先して送金してもらうには高い手数料を払う必要があり、手数料が高騰するという問題もありました。
(実際に、先日もビットコインの取引遅延、手数料高騰がありました…!)
この問題はスケーラビリティ問題と呼ばれており、この問題を解決するための手段のひとつが「PoH」というわけです。
ソラナの場合、「PoH」というコンセンサスアルゴリズムを導入することにより、処理速度が上がり、取引が速い!なおかつ手数料も安い!を実現しています。
ステーキングが可能
ソラナでは、複数のコンセンサスアルゴリズムを使用しており、先ほど紹介した「PoH」の他に「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」、「タワーBFT」というアルゴリズムを使用しています。
コンセンサスアルゴリズムのひとつとして「PoS」を使用しているため、ソラナではステーキングが可能となっています。
ETHのブロックチェーンと接続可能
従来のブロックチェーンではそれぞれのブロックチェーンが独立しており、他のブロックチェーンとやりとりすることはできませんでした。
ですが、多くのブロックチェーンが生まれていくなかで、他のブロックチェーンともやりとりできたら便利だよね?ということで作られた機能がブリッジ機能です。
(よく「ブリッジする」という使われ方をしていますね。)
ソラナでは、ブリッジ機能が実装されているため、イーサリアムのブロックチェーンと接続が可能です。
そのため、通貨等をソラナとイーサリアムのブロックチェーン間でやりとりしたり、イーサリアム上で開発したアプリをソラナへ移動させたりすることができます。
ちなみに、他のブロックチェーンとやり取りする機能はインターオペラビリティ(相互運用)機能とも言われています。
ネットワークの安定性
ソラナは処理速度が速く、手数料が安いですが、現状ではネットワークが不安定であるというデメリットもあります。
特に、2022年頃は年に複数回ネットワークが停止していました。
ネットワークについては改善されていますが、直近では、2024年2月6日に5時間ほどネットワークが停止しました。(約1年ぶりの停止)
ビットコインにスケーラビリティ問題があるように、どの暗号資産も一長一短ということですね。
ソラナ(SOL)の将来
現在、ソラナではNFTを取引できるアプリや音楽をストリーミングできるアプリ等、様々なプロジェクトがあります。
具体的には、暗号資産の売買ができる分散型取引所(DEX)としてはJupiter ExchangeやRaydium、NFTの売買ができるマーケットプレイスとしてはMagic Eden等があります。
参考までに、ソラナのアプリランキングを載せておきますね。
また、ソラナはその将来性の高さから、Facebookやインスタを運営しているMeta、Google等の様々な有名企業によりサポートされています。
2023年にはソラナのスマホ「Saga」が発売され、Sagaが好調だったため、2024年には第2弾としてスマホ「Chapter2」も発売されています。
おわりに
今回はソラナの特徴についてご紹介していきました。
ソラナでは、その特性からたくさんのプロジェクトが動いており、NFTなど様々な分野での利用が期待されているブロックチェーンです。
ソラナのスマホも、まだ予約注文受付中みたいなので、気になった方は買ってみても面白いかもしれませんね。
今後は、ソラナの原型となった、イーサリアムについての記事も書いていきたいと思っていますので、ぜひそちらも参考にしてみてください!
参考文献
Solana 「Network Status」
https://status.solana.com/
Solana 「There are no bad questions about...blockchain basics」
https://solana.com/ja/learn/blockchain-basics
DappRadar「Top Solana Dapps」
https://dappradar.com/rankings/protocol/solana
GMO Internet Group グループ研究開発本部「ソラナ(Solana)ブロックチェーン及び ソラナ上のトークンの発行について」
https://recruit.gmo.jp/engineer/jisedai/blog/solana_blockchain_and_token/