Project LUCK 暗号資産探索〜エックスアールピー(XRP)編〜
はじめに
Project LUCKと書く人
Project LUCKメンバーの中西です!
Project LUCKというのは、株式会社マーキュリー(代表取締役:都木聡)の中で立ち上げたプロジェクトです。
そのコアメンバーが日々、自分たちが学んだことや読者の皆さんとコミュニケーションをとりたいと思い、さまざまな記事を書いています。
今回のテーマ
今回のテーマは、「Project LUCK 暗号資産探索〜エックスアールピー(XRP)編〜」です。
時価総額ランキングは7位(2024年7月7日現在)と高い位置につけており、名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
今回は「Project LUCK 暗号資産探索〜リップル(XRP)編〜」と題して、リップル(XRP)について皆さんに紹介していきます!
エックスアールピー(XRP)とは?
エックスアールピー(XRP)は、アメリカのカリフォルニア州に本社を構える「Ripple Inc」によって管理されている暗号資産であり、同社が開発したネットワーク「XRP Ledger」の基軸通貨です。
現在、国際送金システムは主に「SWIFT」が利用されていますが、このシステムは手数料が割高である点や、送金に時間がかかるという点で課題を抱えています。
そこでエックスアールピー(XRP)はこれらの課題を解決し、さまざまな金融機関と連携することで、次世代の国際送金システム「RippleNet」として世界中で使用されることを目指しているようです。
エックスアールピー(XRP)の特徴
他の銘柄に比べて中央集権的な構造
暗号資産といえば「分散型」のイメージがありますが、エックスアールピー(XRP)は比較的「中央集権的」な暗号資産です。
実際、上限である1,000億枚全てがすでに発行済みであり、その内の半分以上をRipple Incが所有しています。
この状態だとRipple Incによって価格がコントロールされてしまう恐れがありますが、Ripple Incは自社保有分のおよそ90%を第三者の元でロックアップし自由に売買できないようにすることで、信用を獲得しました。
ちなみに、このロックアップは毎月10億枚ずつ解除されており、新たなエックスアールピー(XRP)が市場に供給されているようです。
高速で安価なトランザクション
エックスアールピー(XRP)は、「次世代の国際送金システム」として世界中で使用されるために、高速なトランザクションを実現しています。
具体的には、1回の取引がおよそ3.3秒で完了し、手数料も1円以下に収まるようです。
この圧倒的なスピードはエックスアールピー(XRP)の中央集権的な構造に由来しており、ブロックの検証と承認作業を信頼のおける少数のノードに委任する仕組みとなっています。
暗号資産業界で一般的に重要とされている「分散性」にあえて制限をかけることで、取引の高速化と低コスト化を実現し、より使いやすいネットワークを形成しているのです。
また、エックスアールピー(XRP)は異なる通貨を橋渡しする「ブリッジ通貨」としての役割も果たしており、「通貨A→XRP」、「XRP→通貨B」という取引を行うことで、異なる通貨間での送金が一瞬で可能となります。
エックスアールピー(XRP)の歴史
2013年:エックスアールピー(XRP)が発行される
発行上限である1,000億枚すべてが誕生時点で発行されているため、ビットコイン(BTC)のような急激な価格変動が起こりにくいのではないかと評価されていた。
2015年:アメリカの金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)から罰金命令が出る
マネー・ローンダリングを防ぐことを目的としたFinCENから、「未登録の状態でXRPを販売した」として70万ドルの罰金命令が出る。最終的には罰金45万ドルで和解することとなり、ネットワークの存続が認められた。
2020年:アメリカの証券取引委員会(SEC)がRipple Incを提訴する
SECは中央集権的な側面を持つエックスアールピー(XRP)は有価証券そのものであり、登録を行わず販売してきたことは違法であると提訴した。
2023年:「エックスアールピー(XRP)は有価証券ではない」という部分的判決が出る
地方裁判所により「エックスアールピー(XRP)は有価証券ではない」という部分的な判決が下されたため注目が集まり、前日比で+80%以上まで価格が高騰した。
2024年:Ripple Incが証券取引委員会(SEC)に異議を提出する
SECは民事罰として約20億ドルの支払いを求めていたが、Ripple Incはその金額が不当であるとして異議を申し立てている。
エックスアールピー(XRP)の特異性
エックスアールピー(XRP)を「単なる暗号資産の一種であり、ビットコイン(BTC)の仲間」と捉えるのは、少し語弊があるかもしれません。
なぜなら、Ripple Incの名前の由来である「Ripple」は、ビットコイン(BTC)が開発される2009年より前に考案された「Ripple Transaction Protocol」が元になっているからです。
「Ripple Transaction Protocol」は、あくまで「国際送金システムの実現」を目指すネットワークなので、「単一の管理者を持たない分散型のデジタル通貨」を目指したビットコイン(BTC)とは全く別物であると言えます。
Ripple Incは、「価値のインターネット(Internet of Value)」という概念を推進しており、メールやメッセージで簡単に情報のやり取りができるように、お金のやり取りも簡単に実現できる世界を作ろうとしているようです。
おわりに
今回は、「Project LUCK 暗号資産探索」と題して、エックスアールピー(XRP)について簡単にまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
これまで紹介してきた銘柄とは、開発された目的が少し違っていて面白いですよね。
これからもさまざまな暗号資産を紹介していきますのでぜひご覧ください。
参考文献
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