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暗号資産の基本概念とその種類 -Vol.2-

はじめに

Project LUCKと書く人

Project LUCKメンバーの松永です!Project LUCKというのは、株式会社マーキュリー(代表取締役:都木聡)の中で立ち上げたプロジェクトです。そのコアメンバーが日々、自分たちが学んだことや読者の皆さんとコミュニケーションをとりたいと思い、さまざまな記事を書いています。

今回のテーマ

今回は、そもそも暗号資産って何なの??という基本的な思いに立ち返り、【暗号資産の基本概念とその種類】について、ご説明したいと思います!

ビットコインやイーサリアムなど、価格爆上がりの勢いに乗じて、ビックウェーブに乗れた人、乗り遅れた人、乗ったのに落ちていった人・・・そして、これまで興味はあったが正体不明のために手を出せずにいた人。

様々な境遇の方たちがいるかと思いますが、暗号資産の基本的な概念、構造、そしてどのような種類があるのかを今一度理解し、最初の一歩、そして次の一歩に繋がるとうな説明、紹介をしていきます!


暗号資産の主な種類

暗号資産は現在数万種類あると言われていますが、ここでは代表的な暗号資産からいくつかご紹介致します!

1.ビットコイン(BTC)

暗号資産の代表とも言えるコインで、ビットコイン以外の暗号資産をアルトコインと呼ぶように他の暗号資産と明確に区別されています。2008年、【サトシナカモト】と呼ばれる謎の人物がインターネット上でその仕組みの基となるアイデアをまとめた論文を発表し、ビットコイン(BTC)の姿かたちを作り上げました。中央銀行や単一の管理者を持たない分散型のデジタル通貨であり、仲介者を必要とせずにPeer to Peerを活用し、ビットコインネットワーク上でユーザーからユーザーへとビットコインを送信することで取引ができます。発行上限は、2,100万BTCとなっています。

2.イーサリアム(ETH)

ビットコインの次に時価総額の大きな暗号資産で、アルトコインの代表格です。2013年にヴィタリック・ブテリンにより考案されたブロックチェーンプロジェクトであり、分散型アプリケーション(Dapps)プラットフォームとして、さまざまなブロックチェーンアプリケーションを構築するための基盤となっています。また、イーサリアム上で流通する独自トークンをETHと言います。ビットコインと同じブロックチェーンと呼ばれる暗号技術を利用しているだけでなく、契約条件に則って自動で取引を実行する仕組みである「スマートコントラクト」など、ビットコインよりもさらに機能を拡張させています。発行上限枚数はありません。

3.XRP

XRPは送金や決済に特化した暗号資産で、リップルと呼ばれることが多いのですが、正しくはXRPが暗号資産の名称です。「リップル」は、暗号資産XRPおよび分散型台帳技術を応用した国際送金ソリューションを開発する企業名であるRipple社、もしくはその技術そのものを指すことが通常です。
ビットコインやイーサリアムとは異なる認証方法を用いており、またRipple社という管理者がいる点も異なります。XRPは国際送金のシステム内で利用されるたびに少しずつ消滅する仕組みをとっており、徐々に枚数が減っていくため、希少性が出て、価値が保持されるのです。今後需要と供給のバランスを取るために、多くの通貨を保有するRipple社が必要に応じてリップルを市場に放出し、価格を正常に保つ可能性が考えられます。発行上限枚数は1,000億枚で、すでに発行済みとなります。

暗号資産で出来る事

暗号資産では主に以下のことができます。

・送金

ビットコイン(BTC)は、相手のビットコインアドレスを指定するだけで、金融機関を通さず個人間での送金が可能です。ビットコインアドレスが銀行口座のような役割を果たし、基本的に取引所からでもウォレットからでも手軽に送金できるのです。また、単に「仮想通貨も法定通貨のように送金が可能」というだけではなく、特に海外送金においては、銀行などの金融機関から法定通貨を送金する場合と比べて多くのメリットがあると言われています。具体的なメリットは、手続きが簡単で送金スピードが速く、かつ手数料が安いというところです。

・決済

2017年4月1日施行の「改正資金決済法」において、仮想通貨は正式な決済手段として法的に認められました。現在は、電子マネーやクレジットカードでの決済と同じように、多くの実店舗やネットショップで仮想通貨による決済ができるようになっています。

・公共料金の支払い・寄付

サービスを利用し、公共料金の支払いや寄付が出来ます。公共料金の支払いは、ビットコインで決済する場合に既存の電気サービスと比べて割引されるプランや、電気代金の数%分をビットコインとして貯められるプランも存在します。また、暗号資産での寄付は、ブロックチェーンの性質上「誰から誰へ寄付したか」が一目瞭然で寄付の透明性が高く、加えて法定通貨による寄付と比べて手数料が安いといったメリットがあります。

・資金調達

企業が資金調達をしたい時に独自の「トークン」を発行し、投資家が特定の暗号資産で「トークン」を購入するICOと呼ばれる資金調達方法があります。投資家は、トークンを持っていることで企業が提供するサービスを受けられたり、のちに売買することで利益を得られたりします。また、ICOを行うことで企業は資金調達を迅速に行えて、プロジェクトや新しい技術の開発につなげられ、投資家は企業を応援しながら利益を得られるメリットがあります。

・投資や投機

これについては説明不要かと思いますが、多くの方が値上がりを狙い、暗号資産の購入・保持・売却を行っています。昨今では、積み立てで購入できるサービスも登場し、資産運用として様々な形態が提供されています。

・プラットフォーム

暗号資産にはアプリケーションの基盤などになる『プラットフォーム』としての使い道があります。少し想像しにくいかもしれませんが、暗号資産には新しい技術が搭載されているので、その技術を応用してゲームアプリや便利なシステムを作ることが可能となるのです。『プラットフォーム』として利用できる仮想通貨の代表としてはイーサリアム(ETH)が挙げられ、イーサリアム(ETH)はすでに取引所やゲームの根幹のシステムとして使われています。

・Defi

DeFi(Decentralized Finance、分散型金融)とは、ブロックチェーンを基盤にした中央集権的な管理者を必要としない金融サービスのことで、イーサリアムチェーンを中心に様々なブロックチェーン上で展開されています。詳細は省略致しますが、主な特徴として、【中央集権的な管理者が存在しない】【オープンソースである】【利用に地理的な制限がない】というものがあります。

このように、私たちが普段「お金」と呼んでいる法定通貨と同じ性質・特徴もあれば、暗号資産でしかなし得ない活用方法もあるのです。

暗号資産と電子マネーの違い

さらに、暗号資産は、貨幣や硬貨が存在しない電子的なものであることから、電子マネーと混同しがちですが、異なる性質のものです。電子マネーは、電子化された決済手段のことです。

基本的には円やドル等の法定通貨を対価として支払うことで利用ができるもので、必ず発行主体が存在し、発行主体が価値の裏づけをしています。また、電子マネーは原則として換金することができず、不特定の者との取引にも利用できません。また、特徴として、
・プリペイド型、ポストペイ型、デビット型がある
・会計処理が現金よりも短いかざすだけで決済が可能
・電子マネーを作るにあたり審査がいらない

という点が存在します。

一方で、暗号資産は、【必ずしも発行主体や管理者が存在しないこと】、【価値が増減すること】、【法定通貨と相互交換できること】、【インターネット上で不特定の者に対する取引に利用できること】などが特徴として挙げられます。
暗号資産の価格が上がることを期待して、投資目的で保有するケースが多くなっていますが、暗号資産は、法的にも電子マネーとは異なるものとして定義されており、価格が急落するリスクもあるため、特徴を十分に理解した上で利用することが大切です。

トークン

他にも、暗号資産に関連づいて、【トークン】と【ステーブルコイン】というものが存在します。

「トークン」は「暗号資産」とよく混同されやすいですが、両者は厳密には別の意味を持つ言葉です。その違いを簡潔に述べると、暗号資産には基礎となる独自のブロックチェーンが存在しますが、トークンは既存のブロックチェーン上を間借りする形で発行されることです。

また、ステーブルコインとは、価格の安定性を実現するように設計された通貨で、アメリカドルや金の価格に連動するよう設計されたトークンのことを指します。ビットコインなどの暗号資産は、法定通貨と比較すると価格変動が激しくその実用性に課題があるとされていますが、その課題を解決し、広く決済手段として使われることを期待して生まれたのがこのステーブルコインとなるのです。


引用


株式会社マーキュリー:CoinTrade HP


【暗号資産(仮想通貨)の使い道】多彩な8つの使い方をわかりやすく解説

https://blockchain-biz-consulting.com/media/kasoutsuuka-tsukaikata/ 
(長谷川 貴光)

仮想通貨とトークンの違いとは?種類や特徴、メリット・デメリットを比較解説!
https://jitera.com/ja/insights/29701#:~:text=%E4%B8%80%E8%88%AC%E7%9A%84%E3%81%AB%E4%BB%AE%E6%83%B3%E9%80%9A%E8%B2%A8,%E4%B8%8A%E3%81%AB%E7%99%BA%E8%A1%8C%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82 hiro1120_writer

What is a stablecoin?
https://www.coinbase.com/learn/crypto-basics/what-is-a-stablecoin

暗号資産や電子マネーと何が違う? 日本銀行が研究進める「デジタル円」とは
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01679/060700118/ (日経パソコン:日経XTECH)

The Basics about Cryptocurrency
https://www.oswego.edu/cts/basics-about-cryptocurrency#:~:text=A%20cryptocurrency%20is%20a%20digital,you%20need%20a%20cryptocurrency%20wallet.

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