2023年トレンド必至!ポストY2Kこと「Frutiger Aero」とは?
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近年のY2Kブームに付随する形で、新たなAestheticが注目を浴びている。
まず、こちらの3枚の画像を見てほしい。
おそらく見覚えがある人が多いのでではないだろうか。
1枚目はWindows7、2枚目はiPod nano、3枚目はソース不明だが00年代~10年代初頭にありがちなフリー素材のようだ。
これらは現在「Frutiger Aero」と呼ばれ、主にTikTokやYouTubeなどで人気を集めている。
この記事では、Frutiger Aeroの特徴や歴史、Y2Kとの違いについて書いていく。
Frutiger Aeroとは
まずはFrutiger Aeroの定義について見てみよう。
Aesthetic Wikiによると、
ざっくり要約すると、
2004年から2013年にありがちな、色鮮やかで立体的で、しばしば自然や生き物をモチーフとして取り入れたデザイン
といったところだろうか。
Frutiger Aeroの語源は、Frutiger(当時人気だったフォント)とWindows Aero(Windows Vista / 7のUIテーマ)だ。
Frutiger Aeroの歴史
Frutiger Aeroのルーツは2003年から2004年のWindows Longhorn(後のWindows Vista)だといわれている。
本格的なブームが始まったのは2004年後半だ。Windows Media Player 10やニンテンドーDS、PlayStation Portableなどのリリースによって、Frutiger Aeroのデザインが注目されるようになった。
その後、2007年までの間にWindows Vistaや初期のiPhoneが発売されたことでジャンルとして完全に確立され、広く流行していった。
しかし、2012年にWindows 8がリリースされたことで、立体的なデザインではなく現在のフラットなデザインがスタンダードになり、Frutiger Aeroは衰退していった。
現在のブームは、2017年に消費者美学研究所のSofi LeeがFrutiger Aeroという単語を作ったことで美学としての関心が徐々に高まり、ここ数年のY2KブームでFrutiger Aeroが注目されるようになったのがきっかけだ。
Frutiger AeroとY2Kの違い
海外の電子掲示板「Reddit」には、「Frutiger AeroとY2Kを区別する方法」というタイトルとともに、次のような画像が貼られている。
この画像から、Frutiger AeroはY2Kに比べてより後の年代、すなわわち新しい技術(HD画質やWeb2.0)を扱っているのが分かる。
また、より自然寄りのモチーフを用いていることから、「最新技術と自然の共生」について描かれているように思われる。
まとめると、2004~2013あたりの、自然をより多く取りいれるようになったデザインがFrutiger Aeroで、1997~2004あたりのメタリック(すなわち非自然)なデザインがY2Kであると解釈できる。
Frutiger Aeroのサブジャンル
最後に、Frutiger Aeroの2つのサブジャンルについて紹介する。
1つ目は、「Eco Frutiger Aero」。
緑や環境をテーマにしており、地球温暖化対策について話題だった時代に人気があったものだ。
2つ目は「Frutiger Metro」。
立体的な質感のクラシックなFrutiger Aeroではなく、よりフラットな質感の(ブーム終わりかけの頃の)Frutiger Aeroを指す。
Frutiger Aeroのサブジャンルについては、以下の動画でより詳しく語られている。
まとめ
いかがだっただろうか。
この記事の内容をまとめると
①Frutiger Aeroは、Y2Kの後、2004~2013頃に流行したデザイン
②立体的な質感や鮮やかな色彩、自然や生き物を取り入れたのが特徴
③当時の最新技術のワクワク感などに由来する、独特の懐かしさが魅力
閲覧ありがとうございました。
それではまた。
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