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生きとし生けるものへ

私たちはどこへ向かい、どこに行きたいのか

正直に思います
この世界は、果たしてどこへ向かおうとしているのかと
まるで霧に覆われた迷宮の中、誰もが一心不乱に歩いているようだが、
その足元はただ同じ場所をぐるぐると回り続けているだけかもしれない

確かに、技術は発展し、生活はどんどん便利になった
小さな箱に収まるデバイスひとつで世界中と繋がり
たった数クリックであらゆる情報を満たせる時代になったよね

けれど、その目まぐるしい進化の中で、本当に何かが変わったのだろうか

かつて心にあった小さな温もりや安らぎ
それは便利さと引き換えに消え去ったのではないだろうか

いや、確かに満たされている瞬間もある
だが、その感覚は泡のように儚く、すぐに流れ去ってしまう
目覚めれば、また乾いた心だけが残っている・・・・俺は今でも


「幸せとはなんなの?」

その問いがいつも頭をよぎるんだ
自分は本当に幸せなのだろうか?
いや、どこかで不幸を感じてしまう自分がいるのは間違いない

頭では「きっとこれが幸せだ」と理解しているのに
心がそれを受け入れようとしない

通りがかりに目にする朽ち果てた神社
静寂に包まれ、人の足音が途絶えたその光景に
人々の心の空虚さが映し出されているように感じる
誰もが忙しく時代の波に押し流され
心の拠り所を見失ったまま漂っている

誰かの発したニュースに目を奪われ
SNSの小さなコメントの集合体で世界を創り上げていく
自分の軸を見失い、他人の言葉に左右されるその姿は
まるで風に流される落ち葉

「生きる意味とは?」と検索してみても
だが、返ってくる答えはどれも虚しい

「意味なんてない」「自由に生きろ」「楽しいことをしろ」

そんなの答えのようでいて、決して答えではない

心は乾いている
そして、身体も同じように乾いている
絶えず水を求め、渇きを潤そうとするが、また次を求める

だが、その水はどこにあるのだろうか?
私たちは、ただ歩いているだけだ
満たされることを願いながら

それでも、どこへ向かっているのかすら・・・わからずに

そこに雨は降るのだろうか

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