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国内Web3プロジェクトのサ終について

こんにちは!
MetaKozoファウンダーのルキフェルです。
久々のnote更新です。

最近は熱海でWeb3を活かしたラーメン屋 貝心のいち撃をオープンさせて6ヶ月目を迎えて軌道に乗ってきたり、MetaKozoの法人やインフルエンサー向けのキャラクターライセンスビジネスを進めてたりとワクワクする日々を過ごせています。

MetaKozoについて知りたい人はこちらの記事も読んでみてください。

そんな今日は最近相次いでいる国内Web3プロジェクトのサ終についてNFT投資家目線とプロジェクト運営目線で僕の見解を書いていきます。

NFT投資で気をつけたいこと

その①社会的信用=安全ではない

NFTや仮想通貨投資において気をつけたい点は、「有名な企業だから、有名な人が関わってるから」といって安心できないという点です。

Web3の世界はラグる(飛ぶ)プロジェクトが日常茶飯事なので、それに比べたらまだ信用はできるのですが、特に有名な企業や大企業ほど、よほど長期的視点で本腰を入れてない限りは、儲からないと分かるとすぐに撤退しやすいです。

僕も過去に世界的な企業がやってるNFTでユーティリティが楽しみだと投資しましたが、販売後に動きが全然なくサ終して、僕が投資したNFTは10分の1の価値になってしまいました。
世界的な企業だから大丈夫だろうとたかを括ってました。
企業は倒産しないけど、Web3事業を撤退することは全然あり得ます。

有名な企業もWeb3に興味はあって事業部を作って参入するもののランニングコストはかさむし、思ったより儲からないしで、赤字を膨らませる訳にはいかないので早めに閉じようとなる訳です。

大企業ほどWeb3のような新しい領域には試験期間も短く、短期的な結果を会社や株主から求められます。
けどWeb3の世界では短期で成果はなかなか出せない。
なぜならコミュニティがセットだったりするからです。コミュニティはすぐには作れません。
長年共に築いた時間がカルチャーを生みます。
そして企業はホルダーの利益よりも株主優先です。そのジレンマがあると思います。

著名人が関わってるというプロジェクトも僕はそれだけで安心はしません。
その著名人がどういう関わり方をしているのか?
名前だけ貸してるだけの可能性もあります。そしてそう言った場合は、その著名人に費用をプロジェクトは払わないといけないのでコストもかさんでいきます。なので著名人が推してるから、関わってるからといって100%信用するのは危険です。

大企業が仕掛けるWeb3プロジェクトに投資する場合は、どれくらいの予算でどれくらいのスケジュール感でやっていくのかを投資家は見る必要があります。

その②開発コスト&ランニングコストが高そうなプロジェクトは注意

スタートアップでエンジニアやスタッフを多く雇ってたり、いいオフィスを構えてたり、明らかにお金を使ってるプロジェクトは、資金調達を億単位でできてるか、それ以外の会社を支えてる収益があるのかを見る必要があります。

プロジェクトは売上を迅速に上げていかないとランニングコストが売上を上回り、ドンドン資金は減り、開発途中で資金がなくなり、新たな資金調達ができなくなり、サ終になります。今サ終してるプロジェクトはこのパターンが多いイメージです。

思ったより開発に時間がかかっても、エンジニアたちの人件費は容赦なくかかっていきます。
サ終を迎えると、そのプロジェクトのNFTやトークンの価値は暴落します。

以上の2つを僕は投資家として様々なNFTに投資してきて、痛い目にも遭いつつ注意しています。

プロジェクトのどこを見るべきか?

・持続可能な設計か?
・コミュニティは生きているか?
・ファンはいるか?
・ファウンダーの考え方に魅力はあるか?
・プロジェクトの真ん中に何があるか?
・マネタイズポイントはどこか?
・プロジェクト関係者は信用できるか?
・具体的な実績は?

を僕は注視していて、自分のプロジェクト運営においても大事にしています。僕が運営しているMetaKozoを例にしながら上記について考えてみます。

・持続可能か?

MetaKozoは世界に長く愛されるキャラクターブランドを目指しています。
一過性のNFTブームの為のキャラクターではなく普遍的なキャラクターに成る為にNFTの特性を活用しつつ日々みんなで育てていってます。
ランニングコストについてもオフィスを持たず雇用をせず、都心にすぐに出れる田舎に移住して自分自身の生活コストも最低限に抑え、コツコツとIPを育て、1年半経った今ようやくマネタイズの段階に入れたところです。

たとえNFT市況が今以上に悪くなったとしても、キャラクターIPやリアルの世界の軸でも動いているのでNFT市況への完全な依存をしていません。
事業の売り上げが上がっていけば、MetaKozoのNFTの価格も市況に左右されずに自ずと上がっていく仕組みにしていってます。

・コミュニティは生きているか?

コミュニティが生きてるかどうかを見るにはXで #MetaKozo で調べてもらえるとコミュニティメンバーの日々の発信が見れます。
投資家は 「#プロジェクトの名前」で検索し、そのプロジェクトのメンバーはアクティブか?日々発信をして、好きな人がどれくらいいるかをリサーチすることも大切です。

・ファンはいるか?

僕が考えるファンとは、利害を求めずに純粋にプロジェクトやキャラクターを応援したり好きになってくれてる人です。
ファンは長く応援してくれるので、プロジェクトの長期的な維持と売り上げにつながっていきます。長続きしているアパレルブランドやバンドやキャラクターやお店はこのファンが多くいるからです。

Web3プロジェクトは投機要素が多いので、短期の利益を求めてる人の方が多いと思います。その人たちの欲を満たすためには、プロジェクトは短期の利益を生み出す必要があり、満たせないとその人たちは去っていきます。
しかし短期の人たちの欲を満たすことに特化すると長期的な持続可能なプロジェクト運営は難しいです。
なので長期的にプロジェクトを応援してくれている、純粋に好きでいる人が多いことはかなり大事で、長くプロジェクト運営ができます。

・ファウンダーの考え方に魅力はあるか?

僕は自分が歌手の道を諦めたあとにアイデンティティを見失った経験から、個人の魅力に光を当てる事と素晴らしいアイデアを実現することをテーマにコミュニティとMetaKozoを立ち上げました。言葉よりも行動が全ての精神でプロジェクトを日々進めて、日々発信をしています。

投資家はプロジェクトのファウンダーの日々の発信内容をチェックしてみてください。ファウンダーの考え方や展望、人間性が発信内容から見えてきます。ファウンダーはプロジェクトの核となる人物なので、人間性を見ておくのはかなり重要です。

・プロジェクトの真ん中に何があるか?

MetaKozoには「自由」と「子供心」を大切にする思想があります。
子供心を大人にも大切にしてほしかったので無邪気な小僧をモチーフにしたMetaKozoは誕生しました。
長く続く企業やブランドほどこの真ん中にある思想やコンセプトを大事にしています。
「流行りだから」「儲かりそうだから」が真ん中にあると共感を得られず、浸透していきません。

・マネタイズポイントはどこか?

MetaKozoの場合は、最初はNFTの売上でした。しかし途中からNFT市況が悪くなることが予測できたので、リアル世界に重点を置いて、物販やアパレル、企業様とのコラボ、マーケティング支援、飲食店の実店舗経営を実現していきました。

1年半かけて実績とIPが育ちつつあるので、最近は法人様向けにライセンスビジネスを開始しています。おかげさまでコラボやライセンスを使いたいという企業が殺到しています。企業の方がMetaKozoに価値を感じて、お金を出すというのはゼロイチから生み出したこれまでを振り返ると感慨深いです。

株式で資金調達をしてるか、融資か自己資金か以外の場合、NFTの売上が最初の資金になるプロジェクトが多いと思います。
しかしその資金はあくまでプロジェクトを遂行する手段であり、資金を集めることが目的になってはいけません。

投資家は、プロジェクトがNFTを売り上げたあとにどうやって新たなマネタイズをして持続可能なプロジェクトにしていくのかまで見極めないといけません。これはトークンでも当てはまります。
トークンやNFTで資金を集める事が目的のプロジェクトは意外と多いです。
ホワイトペーパーやサイトやヴィジュアルは一丁前だけど、トークンやNFTがローンチしたら全く動かず自然消滅かサ終。今までたくさんそんなプロジェクトがあったので気をつけたいところです。

プロジェクト関係者は信用できるか?

関わる人たちの周りからの信用や人間性はとても大切です。
言ってることとやってることが違う人は信用できません。
ファウンダーの人間性もそうですが、プロジェクトの中心人物を観察することも大事です。
MetaKozoは幸いにもたくさんの素晴らしい人間性の人が集まっています。
そして自分の長所を生かしてみんなプロジェクトに貢献しています。

具体的な実績は?

MetaKozoの場合は、2022年11月27日にローンチして1年と10ヶ月が経ちます。その間に50以上の企業様との取り組み(テレビ朝日、萩の月、マイナビ仙台、早稲田ショッカーズ、BYBIT、西武そごう、SY32などなど)をしてきています。

アパレルは新作を販売すると200万円以上を売り上げ、今年の4月には西武渋谷のA館の一番目立つところでPOP UPが実現しました。

飲食ではラーメン屋「熱海 貝心のいち撃」を今年の4月にオープンさせて、今では月の売り上げが300万を超える店舗になっています。
ラーメン屋で月300万円は1日10万円、1000円のラーメンだと100杯に相当するので繁盛店の部類に入ることができています。

NFTとしては1stのMetaKozoが2222体が完売。2ndのfablesも3456体が完売。NFT売り上げは3000万円以上で、トータルの出来高も540ETHほどとなっています。

コミュニティの動きも活発で今まで2000個以上のファンアートが生まれています。自発的なメンバーからの発信も毎日されています。

このようにそのプロジェクトの実現力がとても大切です。
サイトやホワイトペーパーはお金をかければいくらでも作れます。
アイデアも今の時代、AIを活用したらたくさん出してくれます。
言葉ではいくらでも夢を語れます。
しかし大事なのは「具体的な行動と実現できているか」です。

これからプロジェクトを始める方は、サポートしてくれる仲間や投資家の人たちの期待に応えれるように全力で挑む必要があります。
100%の確率で成功するビジネスなんてないので、全力でやって失敗してしまうことはあります。ただ全力でやってないのは違うと僕は思います。

今後、仮想通貨やNFTに投資する人は、今日話したようなことがたくさんある業界なので本物の見極めに注力していきましょう。

長くなりましたが、以上が投資家目線で大事にするポイントと、プロジェクト運営者として僕が大切にしていることになります。
誰かのためになれば幸いです。
最後までありがとうございました!

興味を持ってくれた方はぜひ僕とMetaKozoのXフォローをお願いします!


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