自分語りと進路相談
note3記事め。元の目的はどこに行ってしまったんだ…?!
オーネットのサービスについて書くって言ってたじゃぁん?!
最近、仕事のモチベーションと今後についてかな~り悩んでいるのです。俺はこれからどうしたらいいんだ。
これまでの仕事
自分は、名の知れた大企業の、それなりに大きな下請け会社に大卒で入社し、現在で10年になる。
会社自体は1000人くらいの社員がいる大きな会社だけど、自分が入った職種は、全社でも30人くらいしかいない小さな組織だ。
名古屋出身で名古屋の会社に入ったのに、入社後配属されたのは金沢。そこは課員が課長と自分の1つ上の先輩(高卒なので5年目)、自分の3人しかいなかった。それと技術派遣が3人、合わせて6人の本当に小さな課だった。
1年目は先輩社員に付いて仕事を学ぶんだろうな、と思っていたが全然そんなことはなかった。6人のうち、現場に行くのは5人で、入社3ヶ月後に課長、経験の長い技術派遣が2人異動となり、まともに仕事を回せるのが先輩1人になってしまった。
異動してきた上司は良い人だったが、入社3ヶ月の自分にガンガン現場を回してきた。入社3ヶ月が50代の派遣社員に仕事を教えながら自分も仕事を覚えなければいけない。月に2度くらいは先輩、上司と現場に行く機会があり、分からないところはその機会に学ぶしかなかった。大変だったけど、こんな若造の言うことをハイハイと聞いてくれた派遣さんにも感謝している。3月には1年の仕事の総括報告書を必死こいて作成した。40時間くらい残業をしたと思うけど、仕事の流れと成果が分かって勉強になったと思う。
2年目も人員体制は変わらず、昨年に引き続き現場をこなした。先輩、上司とは現場に行く機会がさらに減った。たまに、泊付きの出張があって、みんなで飲みに行くのが楽しかった。仕事はまだまだ覚えることがたくさんあったけど、だいぶ落ち着いてきていたと思う。
3年目になると、後輩が1人入社してきた。男ばかりの仕事だけど自分の部署はそれなりに女性比率の高いところで、「可愛い子が入って来るぞ!」と部長から聞いていたのに、入ってきたのは男だった。後輩に指導することが増えるのかと思えば、現場は相変わらず派遣さんと行くことが多かった。この年、仕事のマニュアルの大幅改定があって、新マニュアルの試行運用が始まった。上司はあまり明確な運用を示してくれなくて、先輩と自分で現場に行きながら試行錯誤してなんとか乗り切った。事務仕事もかなり変わって、書類の様式も変えなければならなかったから苦労したと思う。まだ入社3年目のペーペーだったから、後輩には結構厳しくしてしまった。自分で考えて仕事をすることが当たり前になっていたので、後輩にも自分で考えることを求めた。まぁでも苛烈に仕事を増やしたり怒ったりはしなかったし、たまにはメシを食いに行ったりもしていた。この後輩には今でもそこそこ慕われている(と思う)。
4年目になると、周りの同期はほとんど異動していた。もう仕事にはそれなりに慣れて、異動したかったが自分には全然異動の話が無かった。この年には前年の新マニュアル試行運用から本運用になり、めちゃくちゃ仕事が増えた。現場がかなりきつくなって、体力が必要になった。仕事で身体を動かすのは健康的に良いな、くらいに思っていたのでそんなに負担ではなかった。本運用になってもやっぱり上司から明確な指示は得られなかったので、自分で業務計画などを立てて、上司にお伺いを立てることが増えた。上司は8割がたOKを出してくれたと思う。この運用は今にも繋がっているので、それなりに良いものを作れたのかなと思っている。
5年目に上司が代わった。この上司は堅物で細かい人物と有名で、前の上司から「お前には合わないかもしれん」みたいなことも言われていたのでかなり緊張した。案の定というか、この上司には結構怒られた。それでも、仕事は相変わらず任されることも多く、信用されていないわけではなかったと思う。この上司とは衝突することも多かったが、その過程でかなり信用を得ることが出来た。自分も、この組織で一番上の立場にありながら真摯に仕事に取り組み学び続ける姿勢を見てきて、尊敬している。上司が代わると、仕事の仕方も変わり、これまで全員で1つの仕事をしていたのが4チームに分かれてチームごとの仕事をするようになった。上司は課長ポジションではなく副部長だったので、あまり現場に出ることは出来なかった。先輩と自分で、4つのチームを2つずつ管理することになった。自分は工程を管理できるポジションだったので、何となく全員が現場を把握できるように色々な現場を回れるようにしていた。先輩は穏やかで野心のない人だけど、現場のことは人一倍知っていた。自分も組織もそれに甘えていたし、本当に頼りにしていた。
6年目。そろそろ先輩が異動すると思ったけどまだ残留だった。増えた仕事を補うために派遣の増員があり、それに伴い完全に4チーム制になった。自分は1つ担当したが、親会社とのやり取りは社員が行っていたので結局2チーム分の面倒は見ていた。前の上司が何となくいなしていた問題がここで顕在化してしまい、年度末にその対応のためめちゃくちゃ仕事をした。80時間くらい残業があった。毎日9-23とかだったけど、土日休みだったから何とか乗り切れた。100時間残業が過労死ラインって言うのはマジだな、と実感した。
7年目になり、ついに先輩が異動し、今度は女の子の新入社員が入ってきた。年度末の残業ラッシュで疲れ切っていた自分は、まず初めに男子更衣室を案内するという失態を犯した。新型コロナウイルスが流行し、課は物理的に2つに分断され、自分は上司につきっきりで仕事をすることになった。新システムの導入があり、あまり現場に出れない上司を横目に必死にスタートアップをした。時間はあったのでマニュアルの整備も頑張ってやった。顔もロクに合わせていない新入社員に毎日電話で仕事を頼んだ。先輩がいなくなって、頼れる人がいなくなってしまったがなんとか乗り切った。自分も7年目になり、もう中堅だ。
異動、現在
先輩が異動し1年、ようやく自分も転勤となった。名古屋にある同じ課だった。名古屋では2人一組で固定編成を組んで、10ある現場のうち1つを担当することになる。重要資格を取得したが、まだまだ下っ端だと思い、自分はどの先輩と仕事をするんだろうと思っていると、初日から上司(金沢の前上司)に呼び出された。
「ヤバいやつがいるから、お前が何とかしてくれ」
まさかの自分が責任者だった。
一緒に仕事をすることになった中途のおじさんはそれはそれなりにダメなおじさんだった。知識も責任感も無い。これではとても仕事は務まらない。舐められないためにマニュアルを読み込み、現場での知識もかなり勉強した。50前のおじさんに仕事の取り組み姿勢と考え方を叩き込むのは空しい仕事だった。
座席配置は新型コロナウイルスの影響で分室になっていた。自分は小さな部屋の一番奥に配置され、ほとんど帰ってこない出張族とそのおじさんくらいしかいない部屋で、孤独な1年、いやこれが2年続いた。課には社員と請負が合わせて25人くらいいたが、コロナの影響もあり打ち解けられなかった。
名古屋3年目におじさんが異動し、さらに問題児が課に来ることになったが、上司が代わり、その人はそこまで自分に丸投げをしてくるタイプではなかったのでその人があてがわれることは無かった。そのかわり、金沢にいたときの先輩と仕事をすることになった。この1年はとにかく楽だった。2年かけて自分の仕事の仕方が確立され、6年一緒にやってきた人で仕事もできる人だったのでとにかく仕事が早く終わった。残業時間は月10時間を切った。
そして今年である。長々と書いたが、10年同じ仕事をしている。今年は高卒5年目の若いやつと仕事をしている。素直で呑み込みの早い良い奴だ。
10年も全く同じ仕事をするのは如何なものか?
自分には本当にやりたかった仕事があって、今年はその仕事をするラストチャンスだった。しかし、異動することは叶わなかった。今は心が折れている。総合職採用としては、全く同じ仕事をこの先ずっとさせてもらえるわけはないと思っているし、実際、課の人達もどんどん別の組織に出されている。最終的には、土木的な仕事を統括する所長や副所長という立場も経験することになる。
正直今の課は好きではないので続けていくのは自信がない。しかし、自分はこれしかやったことがない。
今年一年は会う人会う人に進路相談をしている。
その時、必ず「まだ10年じゃないか、俺は20年やったぞ」みたいな話をされる。上位者のためあまり反発できないが俺は違うと思っている。
その「20年」は俺の「10年」とは違う。自分の課でも以前は3種類くらいの仕事があった。施工管理や、情報管理、そして今の仕事だ。20年やった人はそれをぐるぐるしている。3種類の仕事ができる。組織改編や減員、新規工事の減少などで今はもう1つしかない。この職種だけで異動することができない。先に異動していった先輩は今は全然関係ない仕事をしている。
今の部署からは一刻も早く離れたいが、かといってやりたい仕事もない(何もできる事が無いので、希望できない)。しかし、「なんでもいい」と書いてしまうととんでもないところに行かされる、とも聞いていて、半年ずっと悩んでいる。
この間、前にうちの課にいた、ちょっと怖い人と話す機会があった。
自分は29の時から責任者ポジションをやっているのに、自分より上の人でも、資格要件を満たしているのにも関わらずその立場が与えられていない。「どうして若い奴にやらせないのか?」という不満があった。すると「できると思うか?」と言われた。その視点があるとは思っていなかった。とりあえずやらせて、上司が何とかするのかと思っていた。というか、上司が何とかしてくれるという自信が無いと自分には出来なかった。3年こなした今となっては、「自分を評価してくれたんだな」という自信になったが、これを転勤してすぐ聞いていたら、ちょっと辛かったかもしれない。
前述のように自分は今のところ好意的な評価を得られているのもあって、ぜんぜん違うところに行って失望されるのも怖いな、というズルい考えもある。色々な人に話は聞くものの、そりゃ「じゃあどこどこの部署に行くといいよ」なんてことは言われるはずがない。自分が逆の立場でも、そんな無責任なことは言えないと思う。身上報告を書くまであと1ヶ月を切っている。自分はどう進むべきか、たぶん、答えは出ない。