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本は色んな世界を見せてくれる〜「時間泥棒」に捕まらない〜

#今年学んだこと
それは本は色んな世界を見せてくれる。人生の道標となってくれる。

その中でもミヒャエル・エンデの「モモ」
この1冊の本との出会いが私の人生のあり方について教えてくれた。
この本は児童文学であるが時間に追われている人ほど読んで欲しい。

2024年夏
私は仕事が原因でドクターストップがかかり休職を余儀なくされた。
3ヶ月ほど寝たきりになった。
文字も読めず、食欲は湧かず、喜びがない日々

そんな中で回復期に読み始めたのが「モモ」だった。
この本は「時間」とは何なのかについて触れている。

「モモ」に出会ってから、そして休職をしてから道行く人々が時間に支配されているように感じた。
「時間泥棒」に支配されている世界。

現代社会で効率は人を不幸にするのかもしれないと感じた。
私はこの時間に追われた正解で無駄を愛すことを学んだ。
私自身の時間そのものはお金に換えられない。そして誰にも奪うことはできない。

最後に作中のマイスター・ホラの言葉を紹介したい
「人間はひとりひとりがそれぞれじぶんの時間をもっている。そしてこの時間はほんとうにじぶんのものであるあいだだけ、生きた時間でいられるのだよ」

締切に追われている今この瞬間も時間泥棒に支配されているのかもしれない


『モモ』
著 ミヒャエル・エンデ
訳 大島かおり
発行所 株式会社岩波書店

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