アプリ評論:バチェラーデート使ってみた
23年10月頃から満を辞してこのアプリをダウンロードした。
このアプリのいいところはなんと言っても、即、会えるところだ。
料金:女性無料。男性は月一万円程度から青天井。
入会審査:あり。審査基準は不明。
特徴:
ハイスペックが多い(あくまでバチェラーデート談)
AIが相手をマッチングする。
マッチしたら翌日即デートに行く。
デートが終わったらお相手について成績表をつける(当然自分もつけられる)
つけられた成績表によって5点満点でレートが付けられる。
レートが高いほど希望に沿った相手とマッチングできる。
レートによって会員にシルバー、ゴールド、ダイヤモンド、ブラックのランクがつけられる。
レートがあまりにも低いと再審査となる。
メッセージのやり取りにほとほと疲れたし、全然ピンとくる人に出会えないなーと思い悩んだ私はある日思いついた。
「そうだ、相手選びはAIに任せてみよう。」
噂に聞いていたバチェラーデートとやらに手を出す時が来た。
自分では選ばなかったけど、実際に会ってみたら意外と良かったりするお相手もいるかもしれない。
なーに、女性は無料である。やってみない手はない。
アプリの出会いは、メッセージのやりとりも通話もいらないから、とにかく会ってみないと始まらないと思っている私にはもってこいのアプリだ。
そしてターゲットをハイスペックに絞っているところも好感を持っていた。
どうせある程度のスペックを持っていてくださらないと、惹かれるものも惹かれない。
ちなみにこのアプリでいうハイスペックとは、女性は容姿、男性は年収がよろしいことのようだが、どこまで厳密な審査であるかは不明だ。写真はいくらでも加工出来るし、プロフィールに記載の事実について証明書の提出は求められていない。
ここでそもそも私が審査に落ちたらお笑い種だが、幸い審査は秒で通過した。
AIが自分に合う人をマッチしてくれる、とは言っても自分の性格や好みを汲み取って、合いそうな人を当てがってくれるーーーというような素敵システムではないらしい。
まず自分が理想とする条件を項目に沿って全て入力する。その中でも自分が譲りたくない項目を3つ挙げて(年収、年齢、学歴、等)、デート希望を出した日程の中でその3つが最も近しい男女同士をマッチさせるものである。もちろん自分の条件にピッタリ合う人が、自分の出したデート希望日にいるとは限らない。完全に運と縁である。
そして譲りたくない項目3つ以外は、割と無視される傾向にある。私は年齢の希望を20代後半から30代前半で入力したものの、重要3項目に入れていなかったので40代のおじさまに2連チャンでマッチした。ワンチャン一回り上でもいけるか?と思ってお会いしたものの、全く恋愛感情がわかず、重要3項目に年齢は堂々第一位で申請し直した。
記念すべき初マッチのお相手は27歳の銀行員君だった。
高身長、それなりの収入、それなりの学歴、これは悪くない悪くない。
相手も私のことは気に入ってくれたようだったが、話せば話すほど恋愛感情が湧いてこないお相手であった。
多分初対面で彼の性癖の話をしては、ダメ、ゼッタイ。
後ろめたさが募るが、ラインをスルーして今に至る。
彼は上京したてで、東京に来る前に婚約破棄を経験。
新天地で心機一転お相手探しを始めるにあたり、運営側に知り合いがいるこのアプリをサービスとして面白そうだと、ものは試しに始めてみたのだという。
彼としては会うのは私がこのアプリで2人目らしかった。一人目で落ち着きのないギャルに当たり「落ち着いた人がいい」と希望を入力し直したところ、もはや落ち着きの権化のような私に見事にマッチ。アプリに感謝感激だという。
私という存在は、彼のプロファイルの中では数少ない「東京の女」のカテゴリーに入るらしく、「こんな人いるんだ。東京ってすごい。」と何度か口にしていた。私が東京を代表してしまって申し訳なさでいっぱいだ。(ちなみに私の素性はただのかっぺである。)
今頃彼がもっと強烈な東京の女に出会っていることを切に祈る。
しかしバチェラーデート、割といいかもしれないぞーと期待を持てる発進だった。
二回目は年齢、学歴、年収申し分ない心優しき研究者とマッチした。
しかし彼は身長160センチという大きなハンデを背負っていた。確かに私も身長は重要項目に入れていなかったけれども。
そもそも私は身長が低いので殿方と目線が合うことはほとんどない。しかしヒールを履いた私と彼は、目が合ってしまった。これがなんともダメだった。
そして彼は容姿に自信がないようで、かつ女性と目を合わせて話をするのが苦手という、なんとも対面でのアピールに向いていない性格をお持ちのようだった。確かに普通のアプリではアポにたどり着くのは難しいのかもしれない。だからこのアプリか。
会っている時から、早く切り上げたくて仕方がなかったが、そんな態度を取ると後々私にとんでもない成績がつけられてしまうかも知れない。懇切丁寧な対応を心がけ、なんとかお別れした。
続く、3、4人目と40代が続いた。年齢を慌てて重要項目に入れた。
その後も確かに重要項目は外していないんだけれども、!と言いたくなるメンズが続いていく。
どうなってるんだバチェラーデートさんよ?
ちなみに私の成績表は、テンションに比例してレートが落ちていった。
初めの採点では5点満点中4.7点という好成績を叩き出した。
(とにかく顔がいいという感想が多く寄せられていた。ありがとう。)
しかし次回は4.5点、次は4.0点と右肩下がりであった。
そりゃあさあ、タイプではないメンズを次々にマッチさせられ続ければ笑顔が消えていくよ、、
ちなみに4点台というのは決して悪いレートではないとされている。3点以上から「高評価」という扱いになるらしいし、ダイヤモンド会員はレート4点以上が条件である。
でもさ、レートが高いほどいい人とマッチするって約束だったじゃん、、。
レート4点あっても、このレベルのマッチ精度なのか、、どうなっとるん、、。
そんなある日、バチェラーデートからダイヤモンド会員に合格しました!との通知があった。
いつの間にかゴールド会員に昇格していた私だったが、ついにダイヤモンド会員まで上り詰めたようである。
がしかし、上位20%の方限定です!と言われても素直に喜べない。
もしかしてだけど、もしかしてだけど、これって冷静に不名誉なんじゃないの?
お会いしたメンズの皆様から一定以上の評価を得られたのは喜ばしいが、目的はそこではない。
私は真面目に恋人を探すため登録しているのであって、いい人度を測っているのでは無いのだ。
というかもはや「(彼女にしなくても)いい人度」の指標なのでは?
ダイヤモンド会員に昇格するほど、長期で登録しており、退会出来ていないという揺るぎない事実!
しかしダイヤモンド会員特典として、アプリからシャネルのリップが貰えるらしい。
私の彼氏いない歴がついに実益を産みだした瞬間である。おめでとう私。
なんやかんや文句はあるものの、暇だなーと思った日にガチャを引く感覚でメンズとのデートを入れられるこのアプリ。
使います。彼氏が出来るその日まで。