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真冬の東山道を旅する

2月9日午前8時、伯耆国を後にして
2週間の旅に出た。

雪で中国道は通行止め、
山陽自動車道経由で京都へ。
正午ごろ、北区のゲストハウスで
妻を降ろす。
今日から彼女は「暮らすような旅」
を始める。

私は直ぐに名神高速に乗る。
米原、関ヶ原は前も見えない吹雪。
でも幸い名古屋の手前から晴れた。

小牧から中央道で松本市に向かう。
このルートは山が美しく、
いつ走っても気分が高揚する。
ベートーヴェンの交響曲を
聴きながら巡航運転、幸せな時間。

午後4時過ぎ、信濃国松本に到着。
傾き始めた西陽に照らされる松本
盆地と北アルプスとが織りなす景観
は私を切なくさせる。
この痛みは何だ?
信州への恋患いか、はたまた幸せな
この街の住人への嫉妬か。

さて、旅の前半は東山道です。
信濃国をスタートして常陸国を
目指します。
東海道でも中仙道でもなく東山道。
古墳の宝庫にして、古代ロマンの地。

1年ほど前から『古事記伝』を読み
始めた。古代史に興味を持ち始めた。
そして「出雲口伝」に出会った。
読むほどに古代出雲王国と出雲族の
イメージがはっきりしてくる。
心の底に沈没していた原風景が姿を
見せるかのように。
それと同時に古代日本のイメージが
変わってきた。
おそらく2つの国があった。
大倭国と日高見国。
2つはどのようにして1つになった
のか、そしてそのことに出雲族は
どう関わったのか?
そんなことに思いを馳せながら、
学んでは旅をして山に登る、
それが私の楽しみです。

そこで今回は北関東の古墳と
博物館を訪ねます。
「行き当たりばっ旅」なので
どうなることやら。

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