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~仮想通貨に騙されている最中の私~8

9月14日(土)
この日のスタートも例に漏れず「おはようございます。新しい一日が始まりました」から。そしてこの日は中秋節の買い物に出かける、とのことです。私のこの日は本当に忙しく、夜まで連絡取れず・・・とはいえ、前の晩からドキドキしているわけですよ。本当にオンラインで話す?え?英語?ちゃんと喋れる?とかいろいろ。
とりあえず帰宅途中の電車の中で軽くメッセージ「電車に乗ったところで今から帰ります」的な内容を送ったと同時に、Bさんからも「こんばんは、お姫様」ときたので、本当に同時にメッセージを送ったみたいです。タイミングが笑えます。カラフルな月餅を買った、とのことで写真も送られてきました。ま、買い物したことなどに嘘はないと思いますが、取引については本当に怪しい。この日のビデオ通話の話には全く触れてこず、私の帰宅が遅いことを気づかう言葉があるものの、明日(日曜日)の取引に必要な元金の準備をするよう促します。日曜日の取引に必要な元金は10,000USTDだそうです。約150万円。まぁだ言ってます。そこで私もマジモードで応戦!

わたし:「Bさんはちっとも私の言うこと聞いてくれないね。無いものをどうやって捻出するの?無理なんだよ。だからBさんだけ参加して!」
Bさん:「なるほど。王女には資金がありませんか?」
わたし:「ずっとそうやって言ってるよ」
Bさん:「短期取引なので、王女の取引が終わったら私たちは資金を引き出すことができるので、王女は心配しないでください」
わたし:「心配してるんじゃないよ。日本の主婦は普通、そんなお金持ってないよ」
Bさん:「わかりました。低レベルの貨幣がある時だけ王女が参加できるようですね」
わたし:「ようやくご理解いただけましたか?」←結構嫌味として(笑)

すると・・・

Bさん:「とても失礼な質問をしてもいいですか?王女は残高を教えてくれますか?これで私はあなたに適切な取引ノードを計算することができます」
わたし:「そんなに参加させたいの?」
Bさん:「はい、申し訳ありません。150万円は多くの資金ではないと思いました笑」
わたし:「そうだよね。Bさんにとってはちっとも多くないよね」
Bさん:「このような知識を学ぶことで王女はより良い生活を送ることができます。王女に最高のアドバイスをしただけです。もちろん私はあなたに強制しません」

と言いつつ次の言葉がこれ!

Bさん:「王女はどのくらいの金額の取引に参加できるのでしょうか」

もう面倒くさくなってきて・・・

私:「取引に参加できる金額は30万円くらいかな」

とマジな金額を提示してしまいました。面倒くさくなって答えたのもあるけど、この金額だと取引できない、って言われるのを待つつもりでもありました。なのに!!!

Bさん:「はい。わかりました。私が取引ノードを計算するとき、王女のために計算します。王女にゆっくり富を蓄えさせる」←諦めない男!
わたし:「ご理解いただけてなによりです。別に大丈夫だよ。そんな小さな金額、興味ないでしょ?」←早く諦めろ!を込めて。
Bさん:「これは金額の問題ではありません。私は自分のやり方で王女を率いてお金を稼ぎ、王女がより良い生活を送れるようにしたいのです。もちろん、王女がより多くの元金を使えることを願っています。私たちの元金が多いほど得られる利益が多いからです。」

本当に諦めの悪い男性です。逆に言えば不屈の精神の持ち主なのか???
いずれにせよ、全く諦める気はなさそうな会話がこの後も続き、少し作戦を変え、私のことが好きだから富ある生活に導きたい、とか日本人男性は女性を尊重していない、とか日本人女性はだからこそ自分で資産を形成すべきだとか、これでもか!というくらい「取引が必要」であることを語ります。そして最終的には、元金を20,000~30,000USDTを用意することを提案します。と纏めます。本当に諦めが悪いっっっ
そんなこんな話をいつも通りLINEでしていたら、あっという間に夜遅くなりビデオ通話には全く触れずにこの日は終わりました。
ビデオ通話できる!と言ったくせに、その話を出してこないのは、やっぱり怪しい証拠なのか?と思いつつも、ホッとしている自分がいました(笑)


9月15日(日)
いつも通りの「おはようございます」からスタート。この日はゆっくり過ごして午後、取引ノードを計算します。と。もう日課というか仕事(笑)
そしてこの日の夕方連絡が入り「トレンドグラフを見たら、夜に王女にふさわしい取引ノードがあり私たちは一緒に取引できる」と言いました。
え?私も?元金ないし。って言わなかったっけ???
改めて「30万円で?ってこと?」と聞くと
「はい。これが仮想通貨です。毎日傾向が違います。王女は元金を預けてください」とのこと。
ここで用意してないからやらない!と言うことも、もちろん出来たんですよ。だって日曜日だし。。。言い訳はいくらでも可能。
ただ私の座右の銘は有言実行(←こんな時にまでこだわる必要ない)そして、用意出来なくもない金額を提示してしまったこと。
と、最後は「欲」です。。。
せっかく前回の取引で少しだけ儲けて、口座に戻した10万円。(※~仮想通貨に騙されている最中の私~4/6参考にしてください)、自分でまたMetamaskへ入金して「web3pptd.cc」へアクセス。自分で取引をやってみてローソク足を確認したものの、やはりBさんと取引した様なタイミングで売却できないことを知りました。そこでやっぱりカラクリを知りたい気持ちもあり、もう一度取引してみたい気持ちになってしまったんですよね。

騙されている < どんなカラクリ?の興味と、もし本当に儲かったら?

興味の方が勝ってしまったんですよ。情けない・・・

そして取引の夜を迎えました。
毎回指示をしてもらうので、スクショのやり取りが続きます。
Coincheckに入金しEhtereumを全額使って購入。購入したEhtereumをMetamaskに全額移動、「web3pptd.cc」サイトへ移動してUSDTにスワップ。この時のレートで「2,046.33USDT」となります。
そのUSDTを使ってEOSを買った後、同じくEOS指値「0.55」で売ります。この時の値動きは「0.4955」付近をウロウロ。売った時間は21:28です。
その後一緒に売れたかどうか確認したのは21:57。わずか30分程度で売れたことになります。金額は「2,273,73USDT」

2,046USDT → 2,273USDT 

わずか30分程度で、約227USDT稼いだことになります。
(参考:9/18のレート140.67円/ドル)
32,000近いです。またまた約10%の利益です。どうして???
私が確認する限り、この30分の間に「0.55」まだ値上がりした気配はありません。
本当に「怪しい」としか言えません。
私が買うタイミング、売るタイミングが分かっているので、それを操作する側にいるのだとしたら?それであれば、そんな操作簡単にできますよね。
今回のこの取引で完全に答え合わせが出来ました。

1.私が自分で取引する場合は、本当に設定した「指値」でないと取引できない。数時間はおろか、1日経っても売れない状況だった。
2.Bさんと一緒に取引するときは、1時間も経たないうちに取引完了し、必ず10%程度利益が出て売れるが、設定した「指値」の金額に達した形跡はない。

これらを踏まえると、やはり誰かが操作している以外に考えられないと結論付けました。
さあ、ここからが問題。この10%儲かったUSDTをうまく自分の口座に移せるかどうかです。
この時点で、もう完全に疑っているので、これは上手に引き出さなくてはいけない。と考えています。とりあえずこの時点では「お金を口座へ移したい」という言葉は敢えて口にせず、このまま「Bさんの計算すごいねーーー!」などと言って相手を褒めて、私が完全に信じていると思いこませます。

9月16日(月祝)
この日も朝から通常の会話スタート。この日は、敢えてBさんが日本に来る時はどう過ごすかなどの他愛もない話をして場を和ませます。疑っていないことを信じ込ませる為です。そんな適当な会話の中でも、Bさんの取引の話の手は緩みません。結局、30万では利益が少なすぎるので、10,000USDT用意するように迫ります。そしてなんとここで、親やクレジットカード会社から借金をして用意するように言ってきました。とうとうここまで来たか・・・
ただ、ここは面倒なので私も話を合わせて、だとしたらあと110万円くらい必要だよね~。そんなにすぐに用意出来ないなぁ。。。とのらりくらり。
そんな中でも私も敢えて強めに「毎回の取引で10%近い利益が出たとして、借金してまで取引するんだから、返済するにのどのくらいの期間を見込んでいるのか?」と問いただしてみました。すると「その回数は私が決めることではありません。時には毎日あるかもしれないし、月に1回や2回しかないこともある。でも王女はいつでも元金を引き出したい時に引き出せるから安心して」と。そして「この後、取引がある。元金の準備が出来ていなければ今夜の取引を見逃すしかありません」と煽りますが、そこはもう冷静なので「今夜もあるの?準備出来ないよ」と即答し、この日は取引しないことをキッパリ告げました。


この後は緊張の駆け引きが続きます・・・

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