
自分らしくいこう〜2Lペットボトルの話〜【エッセイ】
水を買うなら2Lが一番経済的だと思いませんか。
2Lは108円。一方1Lは130円みたいな価格設定。
水の量はもちろん、容器の大きさを考えても原材料費は2Lの方が高いはず。
私はなぜか不遇の扱いを受けている2Lに惹かれてしまう質でございます。
出社前にオフィスの近くのコンビニ立ち寄り、何の迷いもなく2Lペットボトルを手に取りレジへ。
オフィスで自席につくと、ペットボトルを
「ドン」とデスクの上に置いて仕事を始める。
がぶ飲みするけど、1日で飲み干してしまうので衛生上の心配もなし。
最初は周囲に
「こっちの方が経済的だし、良くない?」と
言い訳じみた説明を加えながら
がぶ飲みしていたものの、
周囲も次第にこの光景に慣れ始め、
今では2L仲間がかなり増えてきた。
何なら
「俺が2Lペットボトルの需要を生み出してる。」
とまるで
「2Lペットボトルのムーブメントを興した祖」
かのように息巻いている。
周囲を気にして自分の意思を曲げるのが嫌い。
それが表れた1つの事例がこの「2Lペットボトルの祖」の誕生でした。
(逆張りで面白そうだからやっているというのもありますが)
そんな「2Lペットボトルの祖」は月に1回ほど東京出張をしています。
そしてこの間気づいてしまったんです。
新幹線に乗って東京駅に到着し、本社で仕事開始します。いつも通りオフィスに行く前にコンビニで水を購入し、自席につく。
そのデスクに置かれたペットボトルのサイズが「1L」であることに。
「2Lペットボトルの祖」という立場上言い訳をさせてください。
無意識だったんです。東京だからと意識的に1Lを選んでいたわけではない。
でも思い返せば、東京で仕事をするときはいつも1Lペットボトルを購入していたような…
不思議でした。
価格設定は東京も一緒。不遇なアイツをなぜ東京では買わなかったのか。
多分、無意識で周囲を気にしていたんだと思います。
「2Lがぶ飲みって下品。えっ御上りさん…?」
「東京はスマートに500mlいろはすでしょ」
なんて言われてもいない圧を感じて。
自分自身も東京という街に来たんだから、
おしゃれに決めないと
なんて思っちゃったり思わなかったり。
(それでも500mlでなく1Lを選んでるのは自分らしいと思ったが)
「人は無意識に環境に合わせて行動するようになってる」ということを感じた出来事でした。
これは良くも悪くもだと思いますが、気づいたら環境に合わせて生きていることって多いかと思います。
環境に適応することもとても大切なことですが、
その中で自分らしさ・個性が埋没していることも多いのかなって思ったり。
自分らしさが損なわれてる時って、
何だかイキイキしてないんですよね。
話は戻り、この「1Lペットボトルの変」の後、
「2Lペットボトルの祖」は次の出張から無事に
「2Lペットボトル in TOKYO」の運動を始めたわけです。
何だか自分らしく振る舞えていることに気持ちよさを感じました。
(たかがペットボトル、されどペットボトル)
デスクの上の2Lペットボトルがいつもとは違う「いろはす」だったことに気づいた時は、自分の見栄に驚きましたが…
ペットボトル1つだけでどんだけ話を膨らますんだと、自分でもツッコミを入れたくなってきましたので、終わります。
明日からも自分らしく、楽しく、2Lペットボトル片手に生きていこうと思います。
皆さんも2Lペットボトル明日からどうでしょう。
ちょっと重いけど、気持ちは軽くなるかも。