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美味しい。


一人暮らしを始めて何年もたった。
慣れるどころか、快適とも思っている。
私は料理が好きだから、いつも自炊をしている
一人で食べる事にも慣れた。
今はテレビやYouTube サブスクで食事中に"何か"をしながら食べることができる。だから寂しさなんて全く感じない。

一人ご飯も慣れたもんだ。

そんなある日...
友人と少し遠出をしてもんじゃの聖地"月島"に行ってきた。
昼ぐらいに着き、もんじゃストリートをぶらぶら歩きながらお店を探す。
「あそこどう?」「これ美味しそうだね」「ちょっと裏路地入ってみる?」なんて会話をしているとお腹が減ってくる。
お店を見つけて、暖簾をくぐると古き良きもんじゃ屋だった。
壁に貼られた、茶色くなった短冊メニュー。
ベタベタした床.....お陰で鉄板に乗っかるもんじゃが想像出来る。

「何食べる?」なんて会話をしながら注文。
乾杯にビール。ごくごくと飲み干す二人。同じタイミングで「くはぁ〜〜」と思わず顔を見合わせて笑い合う。

たわいもない会話しながら一つの料理を二人で食べ合う。
ものすごく美味しい。止まらない。
今まで何回も食べてきた事あるものなのに、最高に美味しい。

「やっぱり誰かと食べるご飯は美味しい。」

友人と予定を立てたその日からきっと「美味しい」は始まっているんだと思う。

世の中には色んな食べ物がある、霜降りが綺麗な高級お肉、有名シェフの三つ星レストラン、回らないお寿司屋、どれも食べた事ないからなんとも言えないけど(笑)

きっと「何を食べるか」より「誰と食べるか」で美味しさはかなり変わると思う。

同じ時間に同じものを食べて同じ気持ちになる。
それって結構すごい事だと思った。

また友人とご飯に行きたい。
その為に頑張る。

そして私も誰かにとって「一緒に食べると美味しい」と思ってもらえる存在になりたいと思った。

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