防護服を着て仮面舞踏会を思う
某疫学的な事情があり防護服を着た。
べ、別に生物兵器の発明とか悪いことは企んでないんだからっ!
着衣した装具は主に、以下の通り。
防護服(重ね着)
頭髪キャップ
マスク
ゴーグル
手袋(重ね着)
長靴
着衣したことで全身が覆われて空気に触れる部分は皆無となる。隙間をガムテープで止めるぐらいにギッチギチ。ちょっと動くと自分の発汗でまるでサウナ。(あれ、これがあればサウナ行かなくてもいいのでは…?)
自分が誰であるか表明できるものがない。
相手が何者であるか認識できる材料がない。
顔が見えないので性別、年齢は予測ができない。
ちょっと実験。
さてさて、次の画像はどんな人ですか?
この顔は「50代 白髪 イケおじ しわしわ」でAIさんに作ってもらいました。優しそう、人生経験豊富だから相談とかしてみようかな〜、でも怒ると怖いかも、少し耳も遠いかもしれないなあ、70歳ぐらいかな〜、コーヒーはブラックで飲みそう、とか考えませんでした?
では、お次の画像はいかがでしょう?
いや、もうギリ人間かな!という認識。
悪の組織の一員か…とか要らんこと考えてしまう。でも「コーヒーはブラックだな」とかまでは思わんかも。
やっぱり僕らは
外見によって相手がどのような人間かを細かく判断しているのでは?
防護服や仮面を着て顔を隠すことで、
人に関する情報源は、声、発言内容、行動にしぼられる。
その結果、どのような人間かを判断することに時間がかかる。
つまり、第一印象が大きく削られることになる。
仮面舞踏会ではないか!
顔を隠すことによって生じる効果は以下のようになる。
お互いに第一印象を削るので偏見なく接することができる
相手の言葉や行動といったものに情報源をしぼることができる
外見的コンプレックスを捨ててコミュニケーションをとることができる
外聞を気にせずありのまま?の自分を出すことができる
これでお見合いとか婚活とかすればいいじゃんね〜と思ってたらすでにやってた。
https://www.city.kasai.hyogo.jp/uploaded/attachment/7097.pdf
視覚情報に依存し過ぎているので、今回の気づきはちょっと自分の認識を改める契機となりました。これからは目を閉じて視覚情報を削って人と接していこうと思いますので今後目を閉じて話している人を見かけても、そういうことです。