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他人に伝えることの難しさ

病気や障害となってることじゃなくても、他人に、家族であっても、友達であっても、自分の苦しさや辛さや悩みを正確に伝えるって、案外難しいですよね。

すれ違いは日常茶飯事だし、齟齬にいちいち目くじら立ててたり、気に病んだり、いつまでも伝わらないことを思い悩んでばかりはいられないから、流したり、忘れたり、いい意味でスルーして日々過ごします。

でも、それが医者と患者という関係になると、スルーしてると思わぬ事態に見舞わられることになりかねません。


がん専門医の押川先生は、そんな患者と医者との、今までは「そんなもんだ」、とスルーされてきたことを取り上げています。

患者や利用者側を、クレーマーだと断罪してしまうと、こうした問題は解決しないと思います。

ある有料老人ホームで働いている方が、利用者さんとそのご家族とのやり取りを綴っていました。

曰く、ご家族の方は文句が多い、こちらのことを察してくれない、医者もそれを分かっているから、湿疹で受診すると、たいしたことないけど、「うるさいから薬出しておくね」と応答してくれる、などなど。

えー?そんな風に思ってるんだ🙄とビックリ😨

高い利用料を払い、どんな背景を背負ってるか分からない人からの申告を、クレーマー、自己愛性障害と推測までする。

こんな捉え方をされる位なら、日本古来からの、忖度や察するというのは、たとえ病気であっても、期待するのは仕方ないかも?

・・・と思っちゃいます🤔

まぁ、人がどう捉えるかはコントロールできないものだから、致し方ないんだろけど・・・

人間だから、それぞれの立場での様々な感想があるのは当然だけど、身近に実際に接触している人に対して、こいつは病気だ、精神疾患だ、と決め付けちゃうと、その後の仕事、出来るんですかね?

それでも、そんな医療従事者がいることも現実だから、伝え方って、患者や利用者、その家族はやっぱり勉強すべきかな、とは思います。


その「相談」が難しい。

だから、先生は手紙作戦を勧めているんだろなぁ


父は、悪性リンパ腫と診断され、お医者さんから治療の選択を説明されてから、どうしますか、と聞かれたとき、困惑した表情を浮かべ、弱々しくこう言いました。

「オレには分からないよ・・・先生にお任せします。」

自分で考えることに慣れていないとこうなります。

自分の泣き言を日頃家族にぶつけていた姿はすっかり影を潜めて、彼は犬のように怯えて、診断後3か月で死にました、

それも、治療法が確立されていたホジキンだったのに。

自分の人生を自分のものにできない人って、たくさんいる・・・




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