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「脱会したのに苦しい…」カルトから抜けた人が直面する心の闇
1. カルトを抜けても終わらない苦しみ
カルトを脱会すれば、すべてが解決するわけではありません。多くの元信者が、罪悪感や孤独感に苦しみ続けます。
証言②(30代女性・元自己啓発団体メンバー)
「私は『この団体に入ったおかげで救われた』と思い込んでいました。でも、次第にお金を取られ、時間も奪われ、最終的に家族と絶縁状態になりました。やっとの思いで抜けたけど、『私は大切な人たちを裏切ったんじゃないか』という罪悪感でいっぱいでした。」
カルトでは「組織こそが本当の家族」という思想を植え付けられるため、脱会すると「一人ぼっちになった」という感覚に陥ることが多いのです。
2. カルト脱会者が抱える3つの苦悩
① 孤独感:「カルトの中で築いた人間関係がすべて消えてしまう」
② 自分の選択への後悔:「なぜ、あんなものを信じてしまったのか?」
③ 社会への適応の難しさ:「外の世界でどう生きればいいのかわからない」
特に、長年カルトにいた人ほど「自分で考える力」を奪われているため、新しい生活を始めるのが難しくなります。
3. 騙された自分を責めないために
🟢 専門家のカウンセリングを受ける:「洗脳解除」には時間がかかる。
🟢 同じ経験を持つ人とつながる:SNSや支援団体を活用し、孤独を和らげる。
🟢 小さな決断を積み重ねる:「これからは自分で選ぶ」という感覚を取り戻す。
次回は、「カルト経験をどう乗り越え、再び前を向くか」について書きます。