ゲイであること
プロフィールに書いたように、僕はゲイです。
性自認が男性、かつ恋愛対象や性対象が男性なので、一般的なカテゴリーでいえば、ゲイにあたるのだと思っています。
でも、本当はそんなことはどうでもいいことなのかもしれません。この記事では、僕がゲイというセクシャリティとどうやって向き合ってきたのかについて、少しだけ書きたいと思います。
僕は多分生まれつきゲイです。
物心ついた時から好意を抱くのは男性で、性的な興味を持つのも男性でした。でも中学生くらいまでは、男が男を好きになるという概念自体が自分の中に無く、その後自分自身が成長するにしたがって「ゲイ」という言葉とその意味を知った時に、あ、自分はコレなんだ、と腑に落ちました。
高校2年生の時に初めてスマホを持ちました。当時の実家にはパソコンがなかったので、インターネットにつながるスマホは僕に莫大な情報をもたらしてくれました。ゲイというセクシャリティについて理解が進んだのはこのあたりです。今まで1人で頭の中でだけ考えてもやもやしていた不安や孤独がひとつずつ解消され、少しずつ自分の正体が判明していくような感覚でした。ネット上のサイトやブログ、掲示板などを見て、ゲイと呼ばれる人達がそれなりにいることを知り、みんなそれぞれ大変なんだなぁと、ちょっと安心したことを覚えています。
僕は自分がゲイであることを認めていますし、それはこれからもおそらく変わらないと分かっているのですが、ゲイである自分が好きなわけではありません。異性愛者に生まれてたらもっと色々わかりやすくて楽だったのかなぁなんて思うこともけっこうあります。ゲイの自分に自信を持って生きるなんて、今はまだまだできそうにありません。
でも、だんだん年齢を重ねるうちに、変わらないことに悩み続けるのが馬鹿らしくなってくるんですよね。単純にパワー削られてしんどいですし。悩んで悩んでゲイじゃなくなればいいですけどそんなことないわけで…だから今では「まぁ仕方ないか」と、ただの既成事実としてさらっと流せるくらいには受け入れられてるのかなと思います。
過去に一度だけ、職場の女性の同僚から、私バイなんですよね、と打ち明けられたことがあります。その後もその方との関係は何ら変わらず、今でもたまに連絡を取るのですが、打ち明けられてからは、その方と接する時はこの人はバイセクシャルなんだな、と頭をよぎることがあります。ゲイとかバイとかは単なるひとつの性的指向にすぎませんが、いざそれを知ると、その人のプロフィールをほぼ埋め尽くすような最大のトピックになってしまいます。
男を好きになるとか女を好きになるとか、本当はどっちだっていいことなんですけどね。かくいう自分もそう思えるまでそれなりに時間が掛かりました。
もうすぐ30歳になります。
20代はセクシャリティを含め自分自身のことばかり考えてきました。ナルシストなのかもしれないと思うくらいに、来る日も来る日もそのことを考えてきました。これからは、ゲイというセクシャリティとうまく付き合いながら、ちょっとでも気楽に生きていけるようなやり方を見つけていきたいな、と思っています。
とりとめのない文章になってしまいました。
また、書きたいことが浮かんだ時に投稿したいと思います。
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