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「違い」は美しい
わたしは陶芸作品が好き。
作家さんの手作りの器が好き。
ずっと行きたかった器屋さんに行った。
そこで、父の日のプレゼントに父と母でお揃いのマグカップ、そして自分たち夫婦用に小皿を購入した。
同じ種類のマグカップでも少しずつ違う。
飲み口の焼き色だったり、斑点の模様の入り方だったり、取手の形、飲み口の大きさだったり。
同じ種類の小皿でも、大きさや色合いが少しずつ違う。
同じものはこの世にひとつも存在しない。
作成した時、焼いた時の偶然の采配により創り上げられる器。
違いが美しい
そう感じた。
幼い頃から、人と同じようにしなさいと教育される日本の文化。
「違いは美しい」とは決して教えられない。
人と違うことをすると規律や調和が乱れるからと怒られることさえあった教育だったように感じる。
それでもわたしは確かに器に対して、
「違いが美しい」と感じた。
「人と同じように生きなさい」
こう教えられた文化背景がありながらも、
わたしの本質は知っていた。
違いが美しいということを。
そう思ったとき、
わたしの身体は振動し、ゆるみ、胸がじんわり熱くなった。
「それは真実だ。」
わたしの身体の反応がそう教えてくれた。