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2013年〜2017年のRawstyle 30選

こんにちは。あけましておめでとうございます。
気付いたら2025年も12分の1が既に終わっていました。

去年は3回ほど地元千葉でHardstyleでのDJをやらせて頂きました。ありがとうございました。
都内のイベントもじゃんじゃか出たいと思っておりますので、呼ぶ人に困ったら呼んでいただければと思います。
最近コレクション目的でClassicsのレコードもちょくちょく買っているのですが、DJもちゃんと練習していきたいです。

さて、最近のHardstyleといえば音圧マシマシで比較的高ピッチなアタックのキックが多いですよね。
普通のEuphoricを書いていたアーティストも今やRawキックを使い出し、全体的にRawstyle寄りなシーンに傾いてきていると思います。
Rawstyleも時代と共に変化しており、最近はギーギーみたいなノコギリみたいな音のZaagキックと呼ばれるものが人気っぽいです。

今回はそんな流行りを無視して、約10年前の2013年〜2017年のRawstyleを6曲ずつ、計30曲を紹介したいと思います。
昔のRawstyleは今とは違い比較的硬派な音色ですが、その激しさ、その音の重さから今でも人気があります。

例によってアーティスト、レーベルの偏りはありますがご愛嬌。

当時人気だった曲も割と入れてあります。
個人的にこの頃のRawstyleも割と好きなのですが、箱でもあまりかからないし、Classics掘りまくってるせいで自分もそこまで掘れてないのでつらいです。
よくよく考えたら約10年前…時が経つのは早いですね。


2013年

Chain Reaction - Answers (Adaro Remix) (Minus Is More)

AdaroによるChain Reaction - AnswersのRemixです。
AdaroはレーベルRoughstateに所属しており、最近はRawstyleでも比較的エモ系でメロディアスな曲をリリースしている印象があります。
しかしこの曲はどちらかというとエモよりは激しさ全振りで、原曲のサンプリングボイスを挟んだノリノリなドロップが印象的です。

Frequencerz - Burning (Fusion Records)

Frequencerzはオランダ出身の2人組アーティストで、Adaro同様Roughstateに所属しています。
Adaroよりももっとメロディアスかつ音がそこまで激しめではない感じが特徴的ですが、作風は幅広く、ヒット曲も多いです。2017年にはDefqon.1のアンセムも担当したことがあります。
ブレイクからの展開がClassics味を感じてとても壮大感があります。

Endymion & Frequencerz ft. DV8 Rocks! - Caught In The Fire (Neophyte Records)

古くからHardcore・Hardstyleシーンに貢献してきたEndymionと上述のFrequencerzの共作です。DV8 Rocks!はMC DV8の別名義です。
Endymionが絡んでいることから曲調が少しHardcore寄りな気がします。ブレイクのサンプリングボイスが聴いてて楽しい。

Jack Overdose - Octavius ​​Augustus (Zany Remix) (Fusion Records)

古のレジェンドであるZanyはRawstyleアーティストと言われると微妙な所ですが、昔から暗い作風の曲が多いです。是非昔の曲も聴いてみてください。
ビルドアップから2ndドロップにかけての盛り上がりが最高ですね。ドロップ毎にメロディ違うのもアツい。これぞ昔のRawっぽくてとても良いです。

Chain Reaction - The Record Breaking (Minus Is More)

Chain ReactionはMinus Is More所属のアーティストです。2010年頃から活動しており、HardcoreユニットMinus Militiaのメンバーでもあります。
サンプリングボイスを使用したビルドアップで盛り上がってから、非常にシンプルなドロップが流れてくるのが癖になります。

Wild Motherfuckers - Wild Wild West (Q-Dance)

Wild MotherfuckersはTatankaとZatoxによるユニットです。2組とも昔からHardstyleを作曲しておりTat & Zat名義等で共作をいくつかリリースされています。
Rawstyleというには微妙なラインですが、ブレイクを抜けてから一気に勇ましい感じの曲調になるのがとてもカッコイイです。メロディも覚えやすくて良いですね。


2014年

Outbreak - #Bassface (WE R RAW)

Outbreakはオーストラリア出身のアーティストです。過去にはNitrouZという名義でDutch Master WorksやFusion Records等から曲をリリースしていました。(同一人物だったんだ...)
力強いキックと激しいスクリーチがふんだんに使われています。段々とBPMが上がっていくブレイクも雰囲気があって良いです。

Activator & Ivan Carsten featuring Nikkita - Brutal (Activa Records)

ActivatorとIvan Carstenの共作です。
Ivan Carstenはかなり昔からblq Records等でHardstyleをリリースしていたアーティストで、曲調も全体的に激しさを感じられます。
そんな2組が組んだ結果、全体的に凶悪なサウンドをした曲となりました。Rawstyleらしくて良いですね。

Digital Punk & Hard Driver ft. MC DL - Crash 'n Burn (A² Records)

古くから激しめの曲調だったDigital Punkとメロセンス抜群のHard Driverの共作です。
当時の覇権RawstyleレーベルであるA² Recordsは良質な曲が沢山リリースされているので古いRawを掘りたい時はオススメです。
これぞこの時代の王道Rawstyleって感じがします。1st Dropのスクリーチも2nd Dropのメロディもそれぞれ味があります。
所々に入る銃の音がカッコイイ。

Hardstyle Mafia feat. Yuna-X - Follow Me (Spoontech Records)

Hardstyle Mafiaは現在自ら設立したレーベルであるDeviant Musicにて活動しているフィンランド出身のアーティストです。メンバーの人数が変わったり休止しながらもその活動は続いています。
Hardstyle Mafiaは壮大感溢れるメロディや力強いキックが特徴的で、中でもYuna-Xのボーカルと相性が抜群です。この後も何度かコラボ曲をリリースしています。
個人的に大好きなアーティストです。

Ran-D ft. E-Life - The Hunt (Official Intents Festival Anthem 2014) (Scantraxx)

昔も今も絶大的な人気を誇るアーティストRan-Dによる大規模イベントIntentsのアンセムです。
Ran-Dらしい力強いキックとシンプルなメロディに、E-LifeのMCが非常にマッチしています。Ran-Dは今も昔も作風があまり変わらないのが割と好きポイントです。
アンセムらしく盛り上がれる曲調です。

E-Force - Seven (A² Records)

2014年で1番人気だったHardstyleです。こんなにゴリゴリのRawstyleが1位を取ることは中々珍しいことなんです。
笑い声を伴うビルドアップが終わりドロップに至るとBPMが150から160まで跳ね上がり、とても勢いを感じられます。
笑い声もRawstyleの禍々しさを演出していてとても趣があります。


2015年

Requiem - Collateral Damage (Fusion Records)

Requiemは主にFusion Records等から曲をリリースしていたアーティストです。2020年頃から新曲のリリースはありません。
ブレイク後の壮大なメロディから始まり、ドロップはノリノリで聴きごたえがあります。ドロップ毎にメロディやスクリーチも異なるのが飽きを感じさせません。

The Geminizers & Delete - Evolve (The Magic Show Records)

The GeminizersとDeleteとの共作です。The Geminizersは2013年頃~2016年頃に活動していた2人組アーティストです。The Magic Show RecordsはかつてClockartzやChris One、The Machineらが曲をリリースしていたレーベルです。
Deleteは2022年に亡くなってしまったRawstyleの伝説的アーティストで、曲調はダークかつその中にファンキーな要素が感じられるものが多いです。個人的に大好きなアーティストです。
Delete特有の低ピッチのキックに鋭いスクリーチが映えます。

Adaro ft. Danny Scandal - For The Street (Regain Remix) (A² Records)

RegainによるFor The StreetのRemixです。
Regainは割と古い時代からRawstyleを書き始めており、Heart For Hard Recordsを始めとした様々なレーベルで曲をリリースしています。Rawstyleの中でも特に激しい曲を書いているイメージです。
なんと言ってもビルドアップ~2nd Dropの入りが最高すぎます。その後のスクリーチもとてもカッコイイです。

Freakz At Night - Freakz (Hard Bass 2015 Team Red OST) (B2S Records)

過去に開催されていたイベントHard BassのEPに収録されている一曲で、Freakz At NightはDeetox、E-Force、MC DLの3組によるこの曲限定のユニットです。
ランランランランとブレイクが始まりそこから短いビルドアップからのスクリーチマシマシのドロップが無機質な感じでとてもカッコイイです。
これぞRawstyle。

Bass Chaserz - In Control (Loudness Recordings)

Bass Chaserzは元々2人組でしたが現在は1人で活動しています。元々硬派なRawstyleアーティストでしたが、2022年頃からオランダ語を使用した陽気なHardstyleを書くようになりました。
2015年にしてはハッキリとした力強いキックにメロディが映えます。キックロールもちょくちょく入っているのがいいですね。

Zatox - Rumble In The Jungle (Unite Records)

ZatoxはItalian Hardstyleというレーベルを2010年に設立しており、Classics界隈でも人気の高いアーティストです。
陽気なサンプリングボイスから始まるメロディが印象的で、ドロップに入ればスクリーチがとてもカッコイイです。
Zatoxの中でも特に人気かつ有名な曲です。


2016年

The Strangerz ft. Tawar - Fire & Blood (2016 Remix) (Scantraxx Silver)

The Strangerzは2人組のアーティストで、2017年以降はAnarchyというDirty Workzのサブレーベルから曲をリリースしていました。2024年に5年振りに曲をリリースしています。
この曲は2014年にリリースした自曲のセルフリミックスです。
メロディも良いですが、スクリーチ主体で変則的なキックを兼ね備えたドロップは聴いてて気持ちがいいです。

Prefix & Density - Just A Memory (Theracords)

Prefix & DensityはTheracordsを始めとした様々なレーベルで古くから曲をリリースしてきた2人組アーティストです。2019年頃から活動はありません。
ドロップでは力強いキックと激しいスクリーチが特徴的ですが、ブレイクには女性ボーカルが入っておりエモさを感じられます。

Warface & Frequencerz - Menace (D-Sturb Remix) (End of Line)

D-SturbによるMenaceのリミックスです。当時でもかなり人気だった曲です。
D-SturbはWarfaceと並ぶRawstyleの重鎮で、現在でも高い人気を誇っています。メロディアスなRawstyleを書くことが多いです。
ところがこの曲ではメロディよりかは激しいキックとスクリーチまみれな印象が感じられます。

B-Front & Phuture Noize - The Paradox (Q-Dance)

今でこそよく共作を作る2組ですが、全てはここから始まりました。
Phuture Noizeは2015年の9月まで2人組でしたが、この時にはもうソロでの活動となっています。
お互い作曲歴が長く、B-Frontの単調ながら力強いキックとメロディ、Phuture Noizeの独特な音使いが如実に現れた名曲です。

Alphaverb & The Machine - Smokemachine (Theracords)

2組とも古くからHardstyleをリリースしていたアーティストですが、AlphaverbはあまりRawstyleの印象はありませんがスクリーチを使用した騒がしい曲調が特徴的です。どちらかというとThe Machineの方が当時からRawstyleっぽい暗く激しい曲調でした。
曲名通りクラブで見かけるスモークマシンの音を所々に入れてあるのが分かります。長いビルドアップから始まる2nd Dropが最高です。

3 The Hard Way - Strength. Domination. Power. (B2S Records)

3 The Hard WayはRegain、Requiem、Jason Payneの3組によるこの曲限定のユニットです。この曲もHard Bassからの曲です。
3組とも激しいRawstyleを書くので、そりゃこうなるといった激しさになりますよね。
シンプルかつ力強いキックに激しいスクリーチ。これぞ個人的に追い求めてた古臭いRawstyleって感じがしてとても好きです。


2017年

Gunz For Hire - Armed & Dangerous (Roughstate)

Gunz For HireはAdaroとRan-Dによるユニットで、2011年から共作をリリースしています。DJの時やジャケットで見かける仮面が印象的です。
ソロ曲ではRawstyleにしてはお互いメロディアスで落ち着いた印象がありますが、Gunz For Hire名義では激しさ全開な曲調が多かったりします。
この曲は1st Dropから3rd Dropにかけてドンドン激しさが増すので、聴いてて楽しいです。

Malice - Can't Let You Go (Gearbox Digital)

まだMaliceが2人組だった時の曲です。Maliceは2014年頃から最強RawstyleレーベルGearbox Digitalにて活動しており、現在はAggressive Recordsに所属しています。ちなみに片割れはSickmodeという名義で活動しています。
当時のMaliceらしい激しいキックに鋭いスクリーチがとても気持ちいいです。最近のXtra-Rawと言われても謙遜ないほど音圧があります。

Activator feat. K-Projekt - Domination (Delete Rmx) (Activa Dark)

DeleteによるActivator feat. K-Projekt - Dominationのリミックスです。
Deleteはオリジナル曲のリリースが多い方でしたが、リミックスも多く手がけていました。
その中でもこの曲は知る人ぞ知る良曲みたいな感じです。Deleteの暗くともファンキーな要素が感じられる曲となっています。

B-Front - Eternal Voice (Roughstate)

B-Frontは暗くシンプルな音色とメロディアスで壮大感を感じられる曲調が印象的です。とても歴が長いですが、時代の流れに囚われず作風があまり変わりません。日本のクラブイベントではあまり曲が流れない印象があります。
この曲もサンプリングボイスがコーラスのみでいたってシンプルですが、力強いキックとエモさが感じられるメロディでB-Frontらしさが溢れ出ています。

Deetox ft. Elyn - Paralyzed (Hardwithstyle)

DeetoxはTheracordsを始めとした様々なレーベルからRawstyleをリリースをしている古参女性アーティストです。曲調もエモさが感じられるものから激しいものまで幅広いです。
女性ボーカルから始まるブレイクでエモさを引き出し、ドロップでは激しいキックとメロディのギャップで虜にさせられます。

Warface x Malice x Rooler - Watch Your Back (End of Line)

Hardstyle好きなら一度は耳にしたことがある曲だと思います。Warface、Malice、RoolerというRawstyleアーティストでも有名所3組のコラボ曲です。
曲調は激しさ全振りで、力強いキックと激しいスクリーチで全てを置き去りにしています。
1st Dropまでのビルドアップがとてもカッコよくて印象に残りやすいです。

以上30曲を紹介しました。

曲紹介系の記事もっと書きたい気持ちはあるのですが、如何せん言葉で曲の特徴とかこの曲のココが良いとか書くのって意外と難しいんですよねぇ...
ただXなどのSNSよりかは記事の方が後世に残しやすくて、自分も先輩DJのブログには参考になりましたので、これからもちょっとずつですが書いていこうかなと思っております。
よろしければ他の記事も覗いてみてください。

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