韓国語#21. wifeと新郎が気になる
外で妻や夫を紹介するとき、どのように呼びますか? 相手がだれかにもよりますが、結婚すると一度くらいは考えますよね。
韓国語でも、他人に伝えるときの妻や夫の呼び方は、いくつかあります。
わたしの場合、親しい友人や初めて会う人も含めて、夫のことを話す際は「남편(ナンピョン)」を使います。おそらく、最も一般的な呼び方かなと思います。
夫はというと、わたしのことを「와이프(ワイプ)」と呼んでいます。
ワイプとは、題名にある通り、wife のことです。なんだろう。外国かぶれオヤジ感が出ていると思うのは、わたしだけでしょうか。しかも「ワイプ」の「プ」が妙に気になります。言われるこっちの方が、はずかしい。ただ、妻を「ワイプ」と呼ぶ男性は意外に多いです。
同じように、以前から気になっているのが「신랑(シㇽラン)」です。
シㇽランは漢字で書くと「新郎」となります。そう「新郎新婦入場~!」の新郎です。日本語で新郎というと、結婚する際にしか使いませんが、韓国では夫という意味でもよく使用します。しかも、結婚したての女性だけでなく、子どもを持つ40代や50代の方まで、幅広く使われています。
結婚して20~30年経っても新郎かあ・・・と、最初の頃は違和感がありました。
しかし、80代のおばあちゃんが、「うちのシㇽランは10年前に亡くなってねぇ――」と言っていたりしているのを見ると、この年でもシㇽランだなんて、結婚したての頃の気持ちを今でも持ち続けていて(勝手な解釈ですが)素敵だなあと感じる今日この頃です。
だからって、個人的には使わないですけどね。
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最後に、妻と夫の表現をご紹介したいと思います。
妻だと、よく耳にするのは「아내(アネ)」「와이프(ワイプ)」「집사람(チㇷ゚サラㇺ)」あたりでしょうか。それに比べると、「안사람(アンサラㇺ)」や「마누라(マヌラ)」は聞く機会が少ないように思います。
夫は「남편(ナンピョン)」「신랑(シㇽラン)」以外だと、子どもがいる場合に限りますが、「애아빠(エアッパ)」や「〇〇아빠(子どもの名前+アッパ)」をよく聞きます。「서방(ソバン)」は古い表現なので、冗談でわざと使ったりしない限りは聞くことはあまりなく、最後の「이이(イイ)」「그이(クイ)」「저이(チョイ)」に至っては、個人的には一度も聞いたことがありません。ドラマならあるかなあ、くらいです。