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山吹色の夕空に気づいて外に出ると、雄大な虹が架かっていた

湿気とは無縁の
クーラーが効いた涼しい部屋で、
雨音に耳を傾けながら
うつらうつらーー。

1,2時間ほど夢の中を彷徨ったあと
眩しさで目を開くと、
窓の外には
山吹色をした夕空が広がっていました。
こりゃ、外に出て見るっきゃないね!

寝起きとは思えないほどの
軽い足取りで
屋上までタッタッタッタッと駆け上がり、
そこで目にしたのは
まさかの雄大な虹です。

しかも、二重でした。
喜び倍増。
お得感満載。
しかし
巨大すぎるが故、
iPhone を構えながら
全体像を!
と、張り切ったところで
カメラには収まり切れません。
瞬間、瞬間、
段々と
仲良く揃って変化する
虹の色合いと空の色・・・。
ほんの数分で
虹は紅味を帯び、
空は若紫へと衣替えです。
最初から分かっていました。

消えないでほしいと
必死に名残惜しさを訴えたとて、
それは無謀な望みなのです。

だから
今、
この瞬間に、
瞬きするのも躊躇するほど
あの虹を
仰視するのです。

えぇ。
虹が消え去る瞬間というのは、
私の気持ちとは裏腹に
潔いほどあっさりとしています。
未練なんてものを抱くのは、
人間だけなのでしょうか。

仕方ないので
部屋に戻ろうと振り返ると、
そこには
同じく家路へと向かう
鮮やかな黄金色の雲がありました。

山吹色じゃない
光り輝くこの色は
まさに
ゴールド。

これもこれで
かなり、とっても
素敵じゃないの~!

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