韓国語#16.새해 복 많이 받으세요~新年のご挨拶はまだまだ遅くない~
年が明けてもう6日が経ちましたが、今更ながらに韓国語の新年のご挨拶について書きたいと思います。まだ間に合うので、もし機会があれば、ぜひ使ってみてください。
1.新年のご挨拶「새해 복 많이 받으세요」
韓国語で新年のご挨拶をするときは、こう言います。
これで「明けまして、おめでとうございます」という意味になりますが、直訳すると「新年の福をたくさん受け取ってください」になります。
ただ、日本語の場合と違うのは、年が明ける前にも使えるという点です。例えば、年末に会った人にも、別れの挨拶として「새해 복 많이 받으세요」と言うことができます。
「새해 복 많이 받으세요」は、最も一般的に使われる新年の挨拶言葉で、どんな人に対しても使うことができます。一方で、友人や年下の人には、「(으)세요」を省いて砕けた言い方を使うことが多いです。
また、「(으)세요」を「(으)십시오(シプシオ)」に変えることで、敬語の度合いを強くすることができます。職場の上司や年配の方に対して、よりフォーマルな挨拶をしたいと思えばこの形を使うのが良いでしょう。
2.お正月「新正(신정)」と「旧正(구정)」
さて、この新年のご挨拶ですが、まだまだ使う機会は十分にあります。
韓国のお正月には、「新正(신정)」と「旧正(구정)」があります。
新正とは1月1日のことです。そして、旧正は旧暦の1月1日のことで、この旧正月のことを「ソルラル(설날)」と呼びます。
韓国では、ソルラルは秋夕(추석)と並んで2大名節にあげられるほどに重要な行事です。ソルラルでは、当日と前後1日を合わせた3日間が休日となります。日本のお正月と同じように、家族が集まって過ごすのが一般的で、そのため、新正よりも旧正月のほうがお正月らしい雰囲気を味わうことができます。
今年の旧正は2月1日です。
新年のご挨拶は、年が明けた後も1週間程度は使えます。ということは、まだあと1か月程度は「새해 복 많이 받으세요」を使えることになります。
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年末から2月の旧正月が終わるまで、街中では「새해 복 많이 받으세요」が溢れ返ります。こうして考えてみると、「새해 복 많이 받으세요」は使用頻度の高い言葉なのかもしれません。
ー-以前、ソウルにある機関に勤めていた頃のこと。
12月中旬から仕事関係の方々への年末のご挨拶として、お決まりのように「새해 복 많이 받으세요」を使い、そして、年が明けると、職場で会う同僚と上司に、さらには仕事関係者にもやはり「새해 복 많이 받으세요」を使うのです。
メールでも電話でも、繰り返されるボッㇰ(福)、ボッㇰ(福)、ボッㇰ(福)、ボッㇰ(福)・・・。
そんなことを考えながら、でも、1月も中旬を過ぎ、お決まりのご挨拶が聞こえなくなったと思ったら、今度は旧正月がやって来るのです。そして、結局また「새해 복 많이 받으세요」という言葉が、あちらこちらで飛び交うのです。
それでは皆様も、