韓国の街並み#02. Nソウルタワーからの夜景でも
「東京に住んでいる人は東京タワーに行かない」とよく聞きますが、それはソウルでも同じなのかもしれません。
普段遊ぶときに、
「どこで遊ぶ?」
「ソウルタワーにでも行こう」
なんて言葉は言ったことも、聞いたこともありません。もし言われたら、「なんで?(嫌だ。あそこに何があるのさ)」とか言っちゃいそう。
しかし、日本から友達が来たときは別です。数年前に友達が来たときは、初めて夜のソウルタワーを観に行きました。
今回は、そのときの写真とともにソウルの夜景をお伝えします。
Nソウルタワー
Nソウルタワーは龍山区(용산구)南山(남산)に位置します。
以前は南山タワーと呼ばれていましたが、2005年に150億ウォンを投じてリニューアルした際に「Nソウルタワー」と改名したそうです。
頂上まではバス、ケーブルカー、または徒歩で行くことができます。気候の良い季節は徒歩で行くのがおすすめです。行きと帰りで交通手段を分けるという手もあります。
環境保護の観点から、南山循環バスはすべて電気バスになり、一般車両の乗り入れも禁止になりました。同じく、以前は可能だった外国人のタクシーによる乗り入れもできませんので、ご注意ください。
夜のライトアップとPM2.5
夜になると、ソウルタワーはライトアップします。ライトの色は、以下のように空気のきれいさによって変わります。
良い:青
普通:緑
悪い:黄色
非常に悪い:赤(PM2.5 注意警報が発令された日)
この日の空気は普通だったようです。
ちなみに、韓国では PM2.5 のことを미세먼지(ミセモンジ)といいます。
미세(ミセ):微細
먼지(モンジ):ほこり
ソウルタワーから見渡す夜景
折角なので、タワーの上まで登ることにしました。外のチケット売り場でチケットを購入して、エレベーターで展望台まで上がります。
展望台からはソウルを一望できます。
やはり光というのは綺麗ですね。とにかく美しい。
この展望台ですが、天気の良い日は国際空港がある仁川(인천)や北朝鮮の松岳山(송악산)まで見渡せるそうです。
ソウルから北朝鮮までは60キロ程度しかないですし、そう考えると、本当に近くにある国同士なんですよね。その割には隔たりがありすぎて、悲しい限りです。特に北朝鮮に家族や親戚がいる方にとっては、やりきれない想いでいっぱいでしょうね。その逆もまたしかりです。私のような人間には理解できない哀しみなのだろうと察します。
永遠の愛の証に南京錠を
こちらはドラマや映画でもよく登場する、ソウルタワー名物の南京錠の柵です。永遠の愛の証として、恋人たちが南京錠を掛けるのがお決まりとなっています。
南京錠は売店で売られており、柵に掛けた後のカギは近くにあるポストに入れるようになっています。これで、自分たちの愛の証である南京錠が開くことはありません。
ちなみに、この南京錠の柵は定期的に交換されます。
学生の時のことです。その日も、日本から来た友達とソウルタワーに来ていました。彼女はこの南京錠の柵あたりを、そして、私は少し離れた場所をうろうろしていました。
すると、友達が突然私のもとに猛ダッシュでやって来てこう言うのです。
どうしましょう!!!(涙(悲(焦(汗
私のせいで、素敵なカップルが別れてしまうかもしれません!
彼女曰く、「永遠の愛を誓う南京錠だなんて、ホントにちゃんと掛かってるのかなあ」なんて思いながら、柵に掛かっている鍵を適当に引っ張っていたそうです。すると、その中のひとつが本当に外れてしまったのです。
(やばい、どうしよう!!!???)
軽いパニックに陥る彼女。周りを見回して誰も見ていないことを確認すると、とりあえずもう一度鍵を掛け直して、もとに戻したそうです。
しかし、その後も彼女は「どうしよう。あの鍵を掛けたカップル、これで別れたりしないかな」と本気で心配し、遊び半分で鍵を触ってしまったことを後悔していました。
私はというと、そんな彼女の様子を見ながら、終始大爆笑してました。
ここでの教訓。
ソウルタワーで南京錠を掛ける場合は、ちゃんと掛かっているのかを必ず確認しましょう。でなければ、彼女のような悲しい思いをする人が生まれるかもしれません。
そして観光に来た人は、大した理由もなく南京錠を引っ張らないようにしましょう。人様の愛というものは、放っておくのが一番なのです。
タワーに上らなくても夜景は楽しめる
こちらは南山からの眺めです。
そうです。実はタワーの展望台まで登らなくても、きれいな夜景を楽しむことはできるのです。
うん、十分きれい。
ではでは😊