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今まで使ったペンたちの記録~ボールペンってこんな壊れ方するんだなあ~

 自分では気がつきませんでしたが、今考えると、高校のときからペンにはある程度のこだわりがあったように思います。

 特別なものを探して使っていたという訳ではありません。色々と試す中で一度気に入ったものに出逢うと、もうそればかりを使ってしまうのです。

夢はカッコよく万年筆を使うこと。でも、なぜか購入する勇気が出ない。ちゃんと使う自信がないからかな~。


◆高校~浪人時代


 当時使っていたのはドクターグリップのシャーペンです。芯の太さは0.5㎜で、濃さはH。高2の時のクラスメイトに借りたのがきっかけでした。書き心地は非常に滑らかで、芯も折れにくく、長時間使っても手が疲れませんでした。シャカシャカと振るだけで芯が出るのが、どこかスマートに感じたのです。


 ノートをカラフルに彩るのが大好きでした。

 基本的にはシャーペンを使いますが、大事な言葉はお決まりの赤ペンで。ぺんてるのハイブリッドボールペンが大好きでした。正直、長時間使用していると手が痛くなるのですが、他のペンよりも書き上がった文字の出来栄えが好きだったため、このペンばかりを使っていました。


 ノートをカラフルにするために欠かせないのは、蛍光ペンでしょう。

 色々と試した結果、三菱UNIのプロパス・ウインドウに落ち着きました。何が良いって、何せ色がにじみにくい。その頃使っていた他の蛍光ペンは、インクの出がまばらだったので、紙の裏ににじむことがありました。一方でこのシリーズはインクの量が一定でしたし、また、ペン先の真ん中が透明になっているので線が引きやすかったのを覚えています。


◆留学~社会人:カルチャーショック


 1浪した後にイギリスに留学したのですが、そこから一気にシャーペンを使う人を見る機会が減ったように思います。

 授業を聴きながらノートを取る生徒が持っているのは、ボールペンです。鞄や筆箱は持たず、ノートとペン1本を裸の状態で持ってきて授業を受ける生徒も珍しくありませんでした。さらに驚いたのは、試験でもボールペンを使っていたことです。間違えた場合は、上から線を引くなりして書き直します。修正テープもありますが、わざわざ使うことはしないのです。

 このようなペン文化(?)はイギリス人に限らず、同じ授業を受けていたドイツ人やスウェーデン人、中国人、韓国人もそうだったように思います。というか、シャーペンを使っているのは日本人くらいだった気がします。

 今では何とも思わないこの光景が、当時の私にとっては、とても不思議でした。

 なぜかというと、私は無意識にボールペンは間違いを消すことができないペンだと思っていたからです。シャーペンで書いた字を消しゴムで消すことと、ボールペンの字を修正テープで消すのは、訳が違うのです。少なくともそう思い込んでいました。消しゴムで消せるミスは取り返しのつくミスで、修正テープでしか消せないミスは後に残るような重大なミス。つまりそれはシャーペンでスペルミスをするよりも、ボールペンでスペルミスをする方が重大な誤りになるわけです。今考えると笑ってしまいますが、当時は本当にそう感じていたのです。

 だから、当たり前にボールペンを使い、間違っても修正テープを使うことなく線を引いて書き直す人ばかりがいることは、衝撃でした。

そっか・・・間違っていても、消さなくていいんだ・・・。

 これはとても嬉しい発見で、自分でも気づかなかった重荷が下りた瞬間でもありました。そして、間違いやミスを消す必要はないと知ったからこそ、間違いやミスというものはそもそも存在しないのだとも分かるようになるのです。

 あー、ペンに感謝。

大学から社会人時代に渡って使っていたパイロットFEED・GP3

 それからというもの、シャーペンの出番はどんどんなくなり、試験の際もボールペンを使うようになりました。そこで使っていたのが、パイロットのFEED・GP3です。黒・赤・青の3色ボールペンで、芯の太さは0.7㎜。

 書き心地は滑らかでスムーズ。当時使っていたノートの紙質にも合っていたように思います。一時的に他のペンを使うこともありましたが、結局学生から社会人時代に掛けて、10年以上は愛用していました。


◆ここ数年の話

三菱UNIのジェットストリーム、0.5㎜

 そんなパイロットの3色ボールペンに勝る奴が登場することになります。それは、三菱UNIのジェットストリーム3です。

 手にフィットする感覚とクセになる書き心地の良さは当然ですが、ここで重要なのは芯のサイズです。それまでの0.7㎜から0.5㎜になりました。当時使っていた手帳の紙質と行間隔には、それがちょうど良かったのです。

 出逢いは偶然でした。4,5年前に日本に一時帰国した際に、ペンが必要になって近所のスーパー(いや、コンビニだったかな?)で適当に選び購入したのです。使い心地が良さそうだったので購入したわけですが、想像以上でした。以降、このペンしか使っていないと言っても過言ではないほどに、毎日使っています。

 ただし、ひょっとするとそれは、このペンにとっては酷使になっていたのかもしれません。先週いつものようにペンを手に取り使っていると、どこかふわふわしているのです。ペンを持つ部分が固定されず、ペンの芯が微妙に出たり入ったりを繰り返すーー。

 何が起きたのかと解体して見てみると、こんなことになっていました。

取りあえずセロテープで応急処置

 ゴムの部分を取って見てみると、プラスチックの筒の真ん中がぱっくりとふたつに割れているではありませんか。

・・・・・・・・・え?
こんな壊れ方ってある????

 考えられる理由は、力強く握りしめた状態でペンを長年使っていたから。使用期間だけ見ると以前使っていたパイロットの方が長いですが、3本程度常備して使いまわしていたので、1本に対する負担はそれほど掛かっていなかったのだと思います。しかし、このジェットストリームは1本しか持っておらず、韓国でも探してはみたものの見つからなかったので、日本で買った芯を取り替えながら使っていました。

 これは寿命だと諦め、新しい多色ボールペンを買おうかと思いましたが、替芯がまだ数本余っているため、セロテープで応急処置をして今でも使っています。意外にも、書き心地は以前と変わりません。ただ、多少、以前よりは力を抜いてペンを握っています。


◆韓国でもらう多くのペン

 小さい頃から、文房具店に並ぶペンのコーナーが大好きでした。全世界を回ったわけではありませんが、今まで行った国に比べると、その量と種類は日本が飛び抜けているという印象です。

 この記事を書きながら、そういえば、韓国ではあまりペンを購入していないなということに気がつきました。理由は至極簡単で、貰うからです。家にはペンが溢れています。でも、そのほとんどが企業、銀行、大学などで配られているペンです。知らない間に、溜まってしまいました。

 有難い気もしますが、普段使いするペンは自分で選びたいですし、だからといって使わずにいるのももったいない・・・。悩ましいところです。


자바펜 훈민정음 전통 볼펜 0.7mm

 ーー最後に、折角なので韓国っぽいメイド・イン・コリアのペンがあったので、それを掲載して終わりたいと思います。

 JABA Pen(자바펜)の訓民正音(훈민정음)伝統ボールペン(전통 볼펜)です。芯の太さは0.7㎜。これはこれで書きやすいです。しかし、ゴムの部分が比較的固いため握ったときのフィット感が物足りないのと、芯が0.7と太いので、残念ではございますが、しばらくは2軍のままでございます、はい。

 やっぱり3色か4色のカラーボールペンが欲しいなあ~。


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