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オランダアートひとり旅#11.石畳が印象的なハーレム旧市街地を散策する

 可愛らしい古都のデルフトを楽しんだ後は、ハーレム(Haarlem)へ向かいました。 

 鉄道ハーレム駅は、デルフトからアムステルダムに戻る途中にあります。また、駅から徒歩圏内にフランス・ハルス美術館があるということで、急遽旅程にねじ込みました。

ハーレム(Haarlem)

<ハーレム駅>
オランダで唯一、アールヌーボー様式の駅舎らしいです。

 ハーレムは北ホラント州の州都で、アムステルダムから20 kmほど離れた場所に位置します。

 人口約15万人の都市ですが、中世には繊維工業や造船所、ビール醸造所などで栄華を誇り、17世紀以降はチューリップやヒヤシンスなどの球根栽培で繁栄しました。またレンブラントと並ぶオランダの大画家フランス・ハルスの故郷としても有名で、芸術の街でもあります。

デルフトからハーレムまでのチケット(11.60ユーロ+1ユーロ)

 今回のオランダ旅行で訪れた街は、アムステルダム、デルフト、ハーレムの3つ。この中で一番好きだったのが、ハーレムでした。滞在時間は美術館を含めて3時間程度でしたが、この街に住みたいと思うほどに魅力に溢れた街並みに、終始心躍らされました。

◆ハーレム駅から旧市街へ

 ハーレムに到着し、まずは旧市街中心部を目指します。

◆グローテ・マルクト広場

 駅から南へ10分ほど、グローテ・マルクト広場に到着しました。美術館や教会など歴史的建築物に囲まれた、ハーレムでは欠かせないスポットです。

◆市庁舎(スタッドハウス)

 グローテ・マルクト広場にあるこの建物は、市庁舎です。14世紀に建設されました。

◆聖バフォ教会(グローテケルク)

 広場で最も目を惹くのが、聖バフォ教会です。

 歴史も古く、10世紀にまで遡ります。もともとはロマネスク様式の建物でしたが、大規模な火災が起きて、ゴシック様式で再建、16世紀に完成しました。設立当初はカトリック教会でしたが、宗教改革後の16世紀後半にはプロテスタントへ変わり、現在に至ります。

 この教会で有名なのが5000本以上のパイプを用いて作られたオルガンで、幼い頃のモーツァルトやヘンデルが演奏したことで知られています。定期的にコンサートが開かれているそうなので、一度は聴いてみたいですね。

◆石畳が好き

 ヨーロッパといえば、石畳。アムステルダムやデルフトにも石畳の道はあったと思うのですが、なぜかハーレムだけが記憶に残っています。

◆路地が素敵

 旧市街地は、路地の一本一本が魅力的でした。車通りはほとんどありません。落ち着いた色合いの建物に囲まれ、たまに通る自転車は物語を紡ぎ出すかのようです。

◇◇◇◇◇

 速足で駆け抜けたハーレムは、長閑で、穏やかで、居心地の良い古都でした。

 時間が無くて回れませんでしたが、上記以外にも、アドリアーン風車、アムステルダム門、聖バーフ大聖堂、タイラース博物館などの見所が満載で、できれば1泊してゆっくり過ごしたいと思いました。

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