韓国伝統茶#03. とうもろこし茶(オクススチャ)~ノンカフェインで普段飲みに最適のお茶~
韓国では麦茶のような身近な飲み物として、とうもろこし茶(옥수수차)がよく飲まれています。
옥수수(オクスス):とうもろこし
차(チャ):お茶
伝統茶とは少し異なるかもしれませんが、今回はとうもろこし茶をご紹介したいと思います。
◆煎じ方
私も家で一番よく飲んでいるお茶が、とうもろこし茶です。
乾燥させたとうもろこしを市場で購入し、煎じて飲んでいます。
とうもろこしを出汁パックに入れて、お水から20〜30分ほど煮出します。分量は、1.5リットルのお水に対して、スプーン(大さじ)2杯くらいでしょうか。もし作られる場合は、味のお好みに合わせてとうもろこしの量を調整することをおすすめします。
温かいままでも冷やしても美味しいので、一年中楽しむことができます。
◆味は
麦茶よりもまろやかで、香りは香ばしく、さっぱりとした味わいのお茶です。優しい味なので、毎日飲んでも飽きません。
また、とうもろこし茶は麦茶と合わせても美味しいので、興味のある方はぜひお試しください。
◆効能
とうもろこし茶には体に良い効能・効果がたくさんあります。
1.整腸作用と便秘解消
2.抗酸化作用
3.美肌効果
4.冷え性改善
5.貧血予防
6.高血圧・動脈硬化
7.二日酔い
8.食欲促進
9.歯茎の健康
10.眼精疲労と視力改善(紫とうもろこし)
1.整腸作用と便秘解消
水溶性食物繊維が豊富に含まれているため、腸を刺激して腸内活動を活性化します。また、体に溜まっている老廃物やコレステロールを排出する効果があり、便秘にも効果があります。
2.抗酸化作用
抗酸化ビタミンといわれるβカロチン(ビタミンA)とビタミンEを多く含んでいるため、細胞を酸化させる活性酸素の働きを抑えます。
この活性酸素が活発になると、免疫低下、老化、動脈硬化、そして、癌を引き起こしやすくなるといわれています。また活性酸素の機能を抑える酵素の生成は年齢とともに減少していくため、年配の方にはおすすめです。
3.美肌効果
抗酸化ビタミンは肌の細胞が酸化・老化することで引き起こされるシミ、シワ、くすみなどにも効果があるため、美肌にも良いとされています。
4.冷え性改善
ビタミンEは血流を促進する効果があるため、冷え性に効果があります。
特に冬は暖かくして飲むといいですね。
5.貧血予防
ビタミンやミネラルのほかに、鉄分も多く含まれているため、貧血予防に効果があります。
6.高血圧・動脈硬化
血圧を下げるのに効果があるといわれるカリウムやリノール酸が含まれています。また、リノール酸は動脈硬化の予防にも良いとされています。
7.二日酔いの改善
利尿作用があり、体内の老廃物を排出する働きがあるため、二日酔いにも効果的です。
8.食欲促進
ビタミンB1を多く含んでいるため、夏バテなどが原因の食欲不振に効果があります。どうも元気が出ない無気力状態にも効果があるといわれます。
9.歯茎の健康
歯周炎や歯肉炎の治療で使われるインサドールを含んでいるため、歯茎の健康に良いとされています。
10.眼精疲労と視力改善(紫とうもろこし)
ブルーベリーに多く含まれるアントシアンという成分が、紫とうもろこしにも含まれています。アントシアンには目の網膜にある色素のロドプシンを再合成する機能を高める効果があり、眼精疲労や視力の改善に即効性があるそうです。
このように体に良いことだらけのとうもろこし茶ですが、ノンカフェインなので、妊婦さんやお子様でも安心して飲むことができます。
◆注意点
しかし、やはり中にはとうもろこし茶が合わない人、飲むのを避けた方が良い人もいるそうです。
例えば、とうもろこし茶で腎臓を悪くする人もいるようで、そういう方はお茶を飲んだ翌日に顔が腫れるという症状が出るといわれています。
また、慢性腎不全の方や腎機能が弱い方は、長期間飲むことは避けた方が良いそうです。
◆市販のとうもろこし茶
とうもろこし茶は、スーパーやコンビニで手軽に購入できます。
こちらはティーバックのとうもろこし茶です。ティーバックなので、沸騰させたお湯、または、冷水に入れておくだけで飲むことができます。
ペットボトルのとうもろこし茶も人気です。こちらにはとうもろこしの実だけでなく、髭も一緒に入っています。
また、紫とうもろこし茶も発売されています。眼精疲労の方には、こちらのお茶がおすすめです。
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今回参考にしたサイトは以下の通りです。
詳しい内容を知りたい方は、ぜひご参考にしてください。