冥王星....0-100の世界
先日いらっしゃったクライアント様のお話。
天秤座冥王星が色濃く出ていた事例です。
タロットと生命の樹も交えて解説します。
(御了承を得ての記載です)
クライアント様は1971年末〜1981年末の冥王星天秤座世代。6ハウスになります。
天秤座のルーラーである金星の位置を確認。
そして冥王星はノーアスペクト。
Ascは牡羊座で、タロット引いても4皇帝が
出てました。
皇帝は生命の樹2から6のパスで牡羊座対応。タロットの場合、当時は星座の意味は無いので、ルーラーである火星の意味を使用。
セフィラ2から6は可能性を拡大したのちに、自分の目標を定めるというパスで、まさに皇帝が兵隊を指揮する感じ。
天秤座冥王星世代と言えば、男女平等やジェンダーレス・デキ婚などの価値観の違い世代。
この価値観の違いから出るのが「対人関係」のトラブル。天秤座冥王星世代はここに苦しんだ人も多かったと思います。
(占断)
この方はAsc牡羊座で6ハウス冥王星、皇帝のカードからもわかるように、人を引っ張る力がありエネルギッシュで活動的にお仕事されていたと思います。
冥王星が天秤座である為、きっと周りの人からも一目置かれるような美的センスがあったり、調和を重んじた対人関係を目指したり、運も良かったのではと。
一方で順調に物事が進むと、向上心があるが故に無意識にもっと上へと意識がなり、衝動的に物事を動かそうとし始めます。
このスイッチが入ると冥王星の0-100が顔を出し始め、自分では普通のつもりが周りへの気遣いを忘れ、強引な行動に出てしまったり無理難題を言ったりする様になり、そうなると部下も付いていけなくなり、気がついたら周りに賛同してくれる人が誰もいなく孤独に感じたのでは無いでしょうか?
起業された後も同じ事を繰り返し、失敗したと思い会社を閉めざるを得なくなり、今はアルバイトで生活しているというのも、6ハウス冥王星の仕事に対して成功か失敗かと0-100で考えてしまったのでしょうね。
確かにご本人は「一生懸命働いただけ」なんです。でも同じ事を繰り返し苦しんでしまっている。
冥王星は人間の人知が及ばない領域です。
強制的に破壊しに来ますので抗えません。
しかしなぜ破壊されたのか気付く事で、人は変わることができます。ここに意味があります。
つまり気がついていないから何度も同じ破壊にあうわけです。
ご本人はこの「仕事の成功」「お金の成功」
「地位の成功」などが見えた瞬間に、無意識に周りを顧みずどんどん進んでしまう癖があると思います。まずそこを認識し、そこには潜在的にこれらの「見えない敵」との競争があったと気がつく事が大切です。
人間関係では天秤座冥王星世代にある価値観
の違いが露呈してる様に見えます。
ご本人は仕事に向上心があり一生懸命ですが、他者は同じ価値観ではないのです。
勢いがある時ほど、「4皇帝」のカードの様に、
自分を支えてくれている周りに気を配る余裕というのも忘れない様にすると、きっと理解も得られる様になると思います。
そして6ハウスの反対は12ハウスです。
ここは魚座であり、今の時点でどう使うといいか?と考えると、成功した時ほど一旦立ち止まり、「自分が見えない敵と戦っていないか?」「0-100に流されていないか?」など俯瞰してみるといいのではないでしょうか。
本来能力の高い方です。
なので何度も起こる人間関係の原因に気がつく事で、今よりももう一つ上のステージにへ上がれると思います。そしてきっと良い仲間とも出会えるはずです.....と伝えました。
クライアント様が言った言葉は「確かに見えない敵と戦う感覚ありました。自分は仕事ができない人間と思われているんじゃないか?稼げない奴はダメな奴だ。もっと成功したいなど周りの気持ちというより自分の事ばかり考えていました。これでは皆んな嫌になりますよね」と。
今気づいたのですから、これからまたやり直せばいいんです。その為の経験だったのですから!
(思う事)
冥王星は自分では避けられない課題を突きつける事が多々あります。それは新たなステージに向かうためのものであり、人生において必要な破壊の時でもあります。
そして早くそれに気がつけば、大きな破壊まではいかないという事もあります。
カウンセリングにおいて占星術・タロット・生命の樹・数秘術などを取り入れる事で、問題をより深く見れる事もあると思います。
なのでご自分で解決できそうにない問題であれば、時にカウンセラーを頼って解決してもいいと思います。
Lucia