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【感想】イカれたメンバーを紹介すr……前に、翼かすってましたよね?油圧喪失してませんか?とツッコミたい『エアポート2021』【ネタバレ】

概要

エアポート2021(Airliner Sky Battle)

あらすじ

現代アメリカ。謎のテロリストなお所在地はバレバレに、全アメリカ軍の戦闘機を含む航空迎撃システムがハッキングされてしまう。それだけでは無く、謎のテロリストは「旅客機をハイジャックして原子力発電所へ突っ込んじゃおう計画」を吐露する言わなきゃいいのに
戦闘機が一機も使えないのでそんな訳ないと思うけど国防総省はやむ無く、付近を飛行中で元軍人のパイロットサイバー知識があって戦闘経験もある航空警察官(たぶんスカイマーシャルみたいなやつ)と無謀な勇気だけは持ち合わせている消防士その恋人である看護婦何一つとして文句は言わないけど役者にギャラを払ってないから何一つとして手伝ってくれない乗客が搭乗している民間旅客機にほとんどやってもらう協力を要請する。ワシントンDCの運命やいかに!がんばれ旅客機!まけるな旅客機!

WOWOW

当然のようにWikiに記事が存在しないけど、仕方がない。ここはWOWOWの記事を読もう。ふむふむ……熱心なフォンも多いアサイラムが制作した航空パニックアクションで、空港で待機中のry……あ、アサイラムが制作!?!?

……成程、納得だ。カブトボーグVxVの脚本家が銀魂の脚本家と同じだと聞いた時くらい納得だ。いや、これ面白かったんだよ。ストーリーの何もかもが予想どうりだからハラハラドキドキは全くしないんだけど、礎が無理やりだけどしっかりしてて、お話として破綻している訳じゃあないから、割と王道モノとして観れてしまった。ほら、ディズニーとか「どうせ主人公とイケメンがキスして終わるんだろ」なんて思ってても、君たち観るでしょ?それだよ。

登場人物の知能があまりにも低すぎる

物語を商品として成り立たせる為に必要な要素ってなんだと思う?ボクが思うに、一つはエンタメ性。大衆を楽しませなければならない映画には、極端な起承転結の切り替わりが必要だ。そして、二つ目は脚本の礎だよ。物語を商品として売るためには、その前に物語として成立していなければならない。この映画は、脚本の筋を通すためにキャラクターを歪めている。話を進めるためにキャラを奇行に走らせたり、無理やり軍へ協力するようにコントロールしているんだよ。

ただ、これはどの映画もやっている事だし、無茶のある設定で話を動かすなら絶対に必要だとも思う。でもこの映画はやりすぎ。B級おバカアクションにしても、ちょっとキャラクターの知能を下げすぎだよ!まぁそれはそれで面白かったけどさ。

イカれたメンバーを紹介するぜ!

さて、ここで登場人物の解説だ。イカれたメンバーを紹介するぜ!

まずはコイツ!チープな用語を使って観客を笑わせてくれる国防総省の女博士!テロリストの親玉に自己紹介するとき、自分で「博士(はかせ)」って言っちゃうぞ!公的機関だから「博士(はくし)」じゃないのか!?そもそもペンタゴンの博士ってなんだ!?あと、レベル8とかいうアホみたいなクリアランスをドヤ顔で披露してたけど、NATOもCosmic Top Secretとかいう冗談みたいなコードを使っていた時期があるので、割とマジなのかもしれない。

次はコイツ!北米の人気ストリーマーみたいな部屋からオンラインでペンタゴンのお友達とおはなししちゃうテロリストの親玉!コイツは痛いぞ!所属を聞かれた時に「闇の中の影」とか言っちゃうぞ!あと、所在地が早々にバレた挙句、割とギリギリで逃げた癖にドヤ顔でお酒とか飲んじゃうぞ!

三人目はコイツ!ジェームズ・ボンドを水で薄めてマヨネーズを足した航空警察官!ちょっと過剰設定だと思うぞ!オマケに、航空機の操縦とか銃火器の扱い方とか色々な技術を持ってるにも関わらず、肝心な時は見ているだけ!旅客機から旅客機に乗り移った消防士を追いかける(???)時も「最初からお前が行けよ」って思ったし、旅客機と旅客機を同調させて遠隔操作するとかいうわけわからん作戦を実行したところも意味不明だったぞ!

まだまだいるよ、コイツ!この作品で唯一正常な価値観を持っている、なんか裏があると思ったけど別になにも無かったくせっ毛男性!彼は我々と同じ星の下に生まれ、悲しいかな、アサイラムの世界へと異世界転生してしまう。地獄のような世界へ転生した彼は、どれほど至極真っ当な意見を言おうと蔑んだ目で見られてしまう。にも関わらず、降ってきた荷物からクソウザイ消防士を身を呈して守る英雄的活躍をしたり、安いギャラしか支払われていないから何もしない他の乗客に変わって、腕を骨折してもなお危険な第一線へ出てくれる聖人のような人物である。

最後にコイツ!まともかと思ったら、シークバーが右へ進むごとに好戦的になってゆく副操縦士!途中でドアを開けちゃって機内がめっちゃ減圧されたんで、その時にIQを吸われちゃったんだと思います。かわいそうに!

なにこれ(ゴロリ)

上記のキャラ解説を読んでくれれば、この映画がどんな映画であるのかは大体理解出来るよね。いやぁ、そもそも真面目に作る気がないんだから、そりゃ真面目な映画にはならんよね。でもちょっとチープ過ぎではなかろうか。ペンタゴンの職員はテンプレみたいな暗い部屋でおはなし会議してるし、ラップトップのインターフェースはダサすぎる。まるで小学生の彫刻刀セットみたいなデザインだった。SEもクソダサ。ベベベベーベベーベベベベ……なんて音出す機械があるか!サンダーバードじゃねーんだぞ!今は令和だよ!?作るのが60年遅いんだよ!

そんなわけない怒涛の展開の連続でとっても愉快だったけど、何より、航空パニック映画界隈にまでアサイラムの魔の手が伸びていることに戦慄した。やめてよ。

知っておこう

最後に、メーデーコールについて、知っておこう。

……メーデー宣言において「メーデー」という言葉は3回続けて繰り返すのが決まりになってるよ。無線機でメーデー宣言をすると、発信者は要救護者としてその周波数を独占できるようになってる。このメーデー宣言は航空免許やら船舶の運転免許やらを持ってなくても発信できるから、実際他人事じゃあないんだよね。

まぁこれ発信側にも責任が生じたり概要はかなーーーり面倒くさいから、後は自分で調べてくれ。ナショジオでも観ればいいんじゃあないかな?

じゃ!

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