仮想通貨 XRP の懸念材料について
XRP という仮想通貨があります。XRP は2018年1月の時点では、仮想通貨の時価総額ランキングでビットコイン、イーサリアムに次ぐ第 3 位に位置しています。一度はイーサリアムを抜いて 2 位まで上昇しており、今後もなお期待度の高い仮想通貨です。
XRP は Ripple 社の銀行間送金システムで利用される目的で開発されたもので、現在のところ「好材料が多数揃っている」という状況です。CNN や日経が記事で扱ったり、取引所に上場するといった好材料ニュースは日々流れており、否が応にも期待せずにはいられない通貨です。
一方で XRP に関する悪材料はほとんど出ておりません。これは本当に悪材料が存在しないのか、それとも存在するけど我々が耳にしないだけなのか、それを見極める必要があります。なぜなら我々人間は、知らず知らずのうちに自分に都合の良い情報ばかりを得てしまうからです。つまり、投資では意図的に自身に都合の悪い情報を得て吟味する必要があるのです。ここで一度、2018 年 1 月時点での好材料/悪材料について整理し、XRP の未来について考えましょう。
好材料
・巨大送金企業の上位 5 社のうち、3 社と提携
どの企業かは明らかにされていませんが、上位 5 社のうちの 3 社なので非常に大きなシェアを握った、あるいは握り始めたと言えます。
・出資企業や参画企業が非常に有名
Ripple 社には複数の企業が出資しており、Google やアクセンチュアなどが名を連ねています。前述の世界的企業との提携について、Google がその一社ではないかとも言われています。
同様に、Ripple 社のシステムを利用すると公言している企業も多数あり、American Express や三菱東京 UFJ 銀行など巨大企業が多数名を連ねています。
・上場予定の取引所が複数ある
SBI VC(日本) や DMM Bitcoin(日本)、Coinsquare(カナダ)、BitOasis(アラブ)、SBIMAX(香港) の取引所への上場が決定しています。また、この流れを受けて他の取引所も XRP を上場させるのでは、という期待感も膨らんでいます。
・送金実験は既に成功済み
日本と韓国の銀行間での送金テストが成功しています。公開された事例では約 800 億円を送金し、手数料が 1 円以下だったとのこと。日本以外でも送金テストは行われており、いずれも成功していると報じられています。
・BTC や ETH の送金詰まり
ビットコインやイーサリアムでは取引に時間がかかるようになっています。いわゆる送金詰まりです。ビットコインでは一時間以上遅延するケースも確認されており、不便と言わざるを得ません。一方 XRP は数秒で取引が完了し、また送金詰まりのような現象は確認されていません。
悪材料
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