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人生初の手術と入院のはなし

2024年8月28日に入院、子宮全摘出手術をしました。
病名は子宮筋腫と子宮線筋症です。


手術をしない選択肢もありましたが、結果的に手術したおかげですごく元気になりました!

入院も手術も初めての経験だったので、ちょっと記録に残しておこうかなと思います。


ご興味ある方、お付き合いください(๑>◡<๑)

1年前の異変、ラケットを振っているのに眠い

1年前の春ごろから、なんとなく体がだる重〜い日が増えてきました。
それでも趣味のバドミントンの練習は通えていたので、年齢のせいかな(アラフィフです^^)と、やり過ごしていました。


しかし、だるい日が無くなることはなく、むしろゆっくり悪化してきました。同時に月の日の出血量も増えていきました。


一番変だなと思ったのは、試合の最中にとても眠かったことです。


今振り返ると、ラケット振ったり走ったりしている最中に眠いなんて絶対変ですよね。おそらく貧血症状のせいだったと思います。


そんなこんなで、さすがに検査しておいたほうがいいと思い、近くの病院へ行きました。ガン検診の結果は陰性でしたが、子宮筋腫が大きくなっていると言われ、近くの市民病院を紹介してもらいました。


後日、市民病院で精密検査をしたところ、子宮筋腫が5センチあるのと子宮線筋症という病気にかかっていることが判明しました。


とりあえず薬で様子を見ましたが、少し調子は戻ったもののやっぱり体がだる重い感じは消えませんでした。


そこで主治医から、閉経までホルモン剤で生理を止めてやり過ごす方法と、手術する方法と提案されました。


手術はなかなか決心がつかず、周囲の友人に相談しました。


実は、子宮全摘出の手術をした友人が身近に3人います。相談したところ、全員が口を揃えて「体がラクになったから、受けてもいいと思うよ」と言われました。

一方で、私と同じ病気を抱えながら手術をせずにホルモン剤を長年飲み続けた友人もいて、その友人からは「手術すると体力落ちると聞いたことがあるし、よく考えてみるのもいいと思うよ」と言われました。


2つの意見で色々悩んだ結果、手術することに決めました。

入院直前のローンチ

実は、入院が決まった頃に人生初のコンテンツ作成に取りかかっていました。

これが結構なボリュームのコンテンツで、通常ペースだと2ヶ月はかかるような内容でしたが、入院する前にローンチさせたいという思いが強く、1.5ヶ月でどうにか仕上げました。

※商品はこれです。

睡眠を削りひたすら作業し続けたので、前日まで入院や手術のことを考える余裕もありませんでした。


商品は入院日の1週間前にリリースすることが出来ました。


入院前日は『やっと仕事や家事から解放されるところへ行ける✨』と温泉宿にでも行くような気持ちで、ボストンバッグに漫画や本を沢山詰め込んで、だいぶ浮かれて荷造りしました。


入院初日

今回入院する市民病院は、私の両親や私の子どもたちも時々お世話になってきた病院です。


私の父も一昨年この病院で心房細動の手術を受けました。父の話になりますが、父は必ずきちんとした格好で病院へ行きます。一昨年入院した時も、スーツ姿で病院に入って行きました。


出勤した医師みたいだったので、私と妹で「先生!おつかれさまですっ」とふざけていました。


お見舞いに行った時も、父は自分が持ってきたパジャマをきちんと着て姿勢良く歩いてやってきました。


父は意識していないと思いますが、そのように身だしなみをきちんとすることで『病院独特の気を吸い取られる雰囲気』から自分をガードしているように感じました。


今回私も父を真似して、入院する日はちゃんとした格好をしていきました。
カジュアルスーツで病院に入り、入院手続きを済ませました。


病室は、産婦人科ということもあって部屋の壁紙はベージュと薄いピンクの花柄で明るく安心できる雰囲気でした。


6人部屋で、私の他に3人の患者がいました。


ベッドに案内され看護師が去ったあと、さっそく持ってきた漫画(キングダム)や本をベッド脇の棚に並べました。

まずは自分のベッド周りのスケッチでもするか✨とスケッチブックを取り出しました。

妹尾河童の「河童がのぞいたインド」の挿絵風にしてみました。


ところが、絵を描いている最中に軽い頭痛がし始めました。初めは気にならない程度だったのがだんだんと酷くなり、夕方には嘔吐してしまいました。


おそらく緊張していたんでしょうね😅


頭痛は夜まで続き、楽しみにしていた晩ごはんは全く食べることができませんでした。
読むはずだった漫画も1冊しか読めず、1日損した気分でした。


入院2日目〜手術当日

手術当日の朝は絶食でしたので、結局3食抜いて手術することになりました。

人は1週間何も食べなくても水さえあれば大丈夫って聞いたことがあるし、術後は点滴も入るし、と気にしませんでした。

手術5分前になると、看護師がベッドに迎えに来てくれました。そして一緒に手術室まで歩いていきました。


手術室の手前の部屋に入ると、背後で自動ドアが閉まりました。そのドアが閉まらないと手術室のドアは開かない仕組みになっています。雑菌が手術室に入らないようにするためです。

その部屋でビニール製の、ちょっと滑稽な給食の帽子みたいなものを被り、手術室に入りました。


手術室を見渡すと、よくドラマで見る手術室の様子とほぼ同じでした。割と古くからある市民病院なのでドラマで見る部屋よりは古い感じがしました。

看護師たちがあまりに手際が良く緊張する暇もなかったので、少し気持ちの余裕がありました。せっかくなので手術室の様子を観察して後で絵に描いてみようと思い、横目で周りを見渡しました。


ところが、麻酔師から10数えてくださいと言われ、心の中で「いーち、にー、さー、、、」と3秒ぐらいのところで記憶が途切れてしまい、気づいた時にはストレッチャーで自分の病室に運ばれている最中でした。


術後からその日の夜までのことは、麻酔のせいか記憶がぼんやりしていますが、術後の痛みはしっかりと記憶に残っています。


痛み止めの点滴は、点滴とつながった小さなボタンを押すと体に入るようになっていました。入れて数分経てばまたボタンを押して痛み止めを体に入れることが出来るようになっていて、その日はガンガン押しまくっていました。

その日の夜には耐えられる範囲の痛みになってきましたが、今度はたくさん繋がれた管のせいで寝返りがうてず腰痛に悩まされました。

また、フットポンプが規則的にシューシューと音をたてるので、一晩中ダースベイダーと添い寝している気分でした。

入院3日目〜手術の翌日


翌朝に点滴以外の全ての管を外してもらいました。外してもらった時は開放感でいっぱいでした。


そして、この日の昼から食事OKになりました。さすがにお腹も空いていました。この日は療養食(おかゆなど消化のいいもの)だったのですが、それでも美味しかったです。

痛みもだいぶ落ち着き、気持ちにゆとりが出てきたので持ってきた本を読んだりして自由を満喫しました。

そのうちに本も飽きて、ふと同部屋の人々に目が向くようになりました。

同部屋には妊婦さんは一人もいなくて、全員子宮系の手術をする患者のみのようでした。私の隣のベッドの方は、看護師との会話から察するに私が入院した日の前日あたりに同じ手術をしたみたいでした。


またこの方は、術後の不安な気持ちが強かったようで、よくナースコールを押していました。

看護師は、不安を払拭するために話を聞いてあげたりアロマの香りのタオルを持ってきたりと、とても献身的でした。

他の同部屋のお二人はどうやら息子さん同士が偶然同級生だったことが判明したらしく、盛り上がっていました。

夜9時になると、夜勤の看護師に交代します。この病院では夜勤の看護師たちが一部屋づつ交代の挨拶に回ってきます。


夜勤の看護師は皆さんめちゃくちゃパワフルな方ばかりでした。大変な勤務だと思うのですが、明るく元気でパワーをいただけました!おかげで毎晩安心して寝ることが出来ました。

入院4日目

この日から食事は通常食に変わりました。

意外と、と言ったら失礼ですがなんでも美味しかったです。


また、食事の時間になると廊下から「朝食のお時間でーす。取りに来られる方は取りに来てください〜」と声がかかるのですが、

パジャマ姿でトレイを取りに行く自分の姿を、よく映画で見る監獄の囚人のシーンみたいだなと思ってしまいました(笑)

そしてこの日から、軽いリハビリをするということで、朝からとても楽しみにしていました。

時間になると理学療法士がベッドに来てくれました。まず初めは一緒に院内を歩きました。その後廊下で軽いスクワットをしました。

普段スポーツをしているせいか、思ったほど体力は落ちていなくて安心しました。

廊下では私の他にも、多くの方がリハビリしていました。長く入院しているご年配の方や、私のように短期入院の方、若い方など、いろんな方いらっしゃいました。


そんな光景を眺めて、ずっと寝てばかりだと筋力も落ちるし体を動かすって本当に大事だなぁと思いました。

入院5日目〜ひとりの夜

この日、同室の3人が揃って全員退院しました。

高額療養費は1ヵ月(暦月単位)にかかった医療費をもとに決定するので、月を跨いで入院すると損することがあります。

おそらく、皆さん月を跨がないように上手に入院日を設定されたのだと思います。

※私は、今年次男の大学受験があり、どうしても夏休みに手術をしたくて相談したところ空いている日時がここしかなく、仕方なく月をまたいでの入院となりました。


赤の他人でも、同じ部屋にいてくれるだけでそれなりの安心感があったようで、いざ一人になると、部屋ががらんとして寂しい感じでした。

しかも病院の夜ってなんか怖いじゃないですか?
なんかやだなぁ、と思っていたせいで、消灯後にカーテンの裾が一瞬人の足に見えてしまい、めっちゃビビりました😓

唯一の救いは、産婦人科だったので時々赤ちゃんの泣き声が聞こえることでした。

赤ちゃんがいるから怖くない。赤ちゃんパワーに救われました!

入院6日目〜退院

自由気ままな入院生活も最終日となり、名残惜しく退院して帰宅しました。
正直、あと2日ぐらい入院していたかったです。

自宅はぐちゃぐちゃかと思いきや、男子3人協力して生活してくれていたようです。


愛犬との再会を、SNSで見かけるような「飼い主氏が好きすぎて、目があった瞬間にウレションして気絶する」レベルのものを期待していましたが、


「ああ、お母さん帰ってきたのね。ご飯くれるのお父さんになったから存在すっかり忘れてたわ、でもおかえり。」


みたいな顔されました。😂

退院後

退院後2週間は、重たいものを持つこと、激しい運動は禁止、シャワーのみでした。

2週間後の診察で、徐々にスポーツしてOKと許可をもらい、3週間目には以前と同じぐらい動けるようになりました。

体調は、昨年の不調が全て改善し、元気すぎて本当に手術して良かったです。


さいごに

以上が私の入院記録です。

今回の病気を通して思ったことですが、女性は必ず年一回の婦人科検診を受けたほうがいいですね!これに尽きます。

周囲でも、婦人科系の病気をかかえている人が本当に多く、それだけ女性にとって身近な病気であると知りました。


ちなみに、この日記は同じ病気で悩んでいる方に手術を勧める内容のものではありません。1つの経験談として、読んでいただけたら幸いです。


ご拝読ありがとうございました。