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エンカウントは歩き回る中で:金沢旅行アルバム

 2023年6月のある日、友人たちと日帰り金沢旅行に行ってきました。
 今回の旅行は友人の企画で、「ポケモン工芸展を見に行こう!」を主目的に、道中金沢の美味しいものを巡りつつ、ぶらぶらと観光をするという旅行でした。

 結果的に目的地をぐるっと歩いて回る大きな散歩旅になり、歩き回ったからこそ出会った面白い発見もいくつかあった楽しい旅となりました。

旅の前に

旅行の流れ

 今回の金沢旅行は、細かい旅程は企画を持ち込んだ友人にお任せでしたが、ざっくりとした旅の流れは以下のようなものでした。

メイン目的
 - ポケモン工芸展を堪能する
サブ目的
 - 金沢の美味しいものを頂く
 - 道中のいろいろを見て回る
旅のざっくりルート
 - 金沢駅からポケモン工芸展(国立工芸館)に向かって戻ってくる

 自分自身金沢は初めてで、他の友人は行ったことがあるとのことだったので、道中のスポットなどについては詳しい友人に選定してもらう形にしてもらいました。

今回の金沢旅行のざっくりルート
金沢駅と国立工芸館を往復する間に、美味しいものを食べたり興味深いものを見たりした
コンパクトに観光地がまとまっているので、全部徒歩移動でもいろんなものを見れるのは嬉しい

ポケモン工芸展の予習

 「ポケモン×工芸」というコンセプトが面白そうだったので二つ返事で旅行の参加にOKを返したのですが、あまり工芸にはあかるいわけではないので予習をすることにしました。
 ちょうどいいことに、このポケモン工芸展の図録が全国販売されていました

 そこで、事前にこれを購入して「どういうコンセプトの作品なのか」「どういう部分が面白いところなのか」「どういうストーリーが乗っているのか」などを頭に入れて、現地の鑑賞に臨むことにしました。
 もっとも、入場の事前予約なども行う状況で、現地はかなり混雑することが予見されていました。そのため、作品説明などをじっくり読む余裕がないだろうという見込みと、会期の終わりの方で向かうので現地の図録が売り切れているだろうという予想がありました。そういう理由も合わせて、あらかじめ図録を購入しておく作戦を行いました。実際、この予想は双方当たっていました。


金沢ぶらっと散歩旅のアルバム

金沢駅

 旅行当日。まずは金沢駅に到着。

この日はあいにくの雨模様
金沢駅といえばこの建造物のイメージだったが、駅との位置関係がイメージとちょっと違った
上を見上げると星が飾ってあった

近江町市場

 金沢駅から、地下やアーケードを使って雨を避けつつ近江町市場に移動。

 そしてここでお昼ご飯。自分は「たこのたたき」が気になってそれが入っている丼を注文。

中田屋(ひがし茶屋街)

 続いて、ひがし茶屋街へ移動。

道中細い水路を挟んで両岸の高低差がすごいところを発見
友人曰く、確か堀の跡ってブラタモリで見たとのことで、周りを探ってみるとそういった説明の看板が見つかって盛り上がった

 ひがし茶屋街では、友人おすすめの和菓子屋「中田屋」併設のカフェでおやつ。

 自分は、きんつばとあずきのスムージーを注文。

看板メニューのきんつば
小豆の粒の主張がしっかりしていて、力強さを感じる一品
美味しさと風味と食感が楽しくて、何も気になくていいならいくつも食べていたい
あずきのスムージー
こちらのあんこも小豆の粒感がしっかりしていて食感が楽しい
金沢らしく金箔が添えられている

金沢菓子木型美術館(森八本店)

 続いて、ひがし茶屋街から兼六園へ移動。その途中「金沢菓子木型美術館」なるものを見つけたので、面白そうなので寄り道。

森八という和菓子屋さんの2階に併設
様々な木型が展示されている
明らかにオーダーメイドのような型もあり、それらのバックストーリーを想像するのが面白かった
傷んだり腐食しやすそうなものなのに、古いものでは江戸時代のものも残されていた

兼六園

 改めて兼六園へ移動。今回は国立工芸館に向かう道中の通り道としての観光なので、一部だけの見物。

MacBookのキーボードみたいな塀
気づけば雨は止んでいた
「金沢」の地名の由来についての看板
友人は芋掘藤五郎という名前を、もし金沢生まれだったらペンネームの元ネタにしたいと気に入っていた

ル ミュゼ ドゥ アッシュ(石川県立美術館)

 続いて、美術館が密集しているエリアに移動し、まずは石川県立美術館に移動。

 ここでは、美術館内にある友人おすすめの洋菓子店「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」でおやつ。

 自分は、加賀棒茶の辻口ロールを注文。

ロール中にあるあんこは、先ほどとの方針の違いを感じられる滑らかな味わい

ポケモン×工芸展(国立工芸館)

 そして、国立工芸館に到着。ポケモン工芸展は予想通り大盛況でした。展示の詳細などについては、公式図録を是非参照してください。

お出迎えはブイズ
思ってたよりデカい
様々なポケモンが描かれた壺
描かれたポケモンの数は圧巻の500超
木象嵌のアゲハント
木の質感とピッタリ嵌め込まれた曲面のパーツから柔らかさを感じる
「そうそうよく港の方でいるよね」という気持ちになる実在感
ポケモン世界を旅している時にこういうの見つけたら確かに警戒する
図録で見て、一体どういう仕組みなのかがとても気になっていたココガラ
先ほどのココガラは、なんと変形してアーマーガアになるという作品
プラとかでもいいからこの変形を手で動かして体験してみたい
是非とも現地で見たいと思っていた螺鈿作品群
観る角度によって表情を変える螺鈿と、アンノーン文字やサイバー表現の組み合わせがあまりにもかっこよすぎ
こちらは通信交換をモチーフにした上の作品と同じ作者の作品
グリッチ的な表現と螺鈿の相性がここまで良いものなのかと衝撃を受けた
大量のピカチュウに囲まれる作品
現地では実際にこの中に入ることができた
マホミルの質感がリアルな焼き物
浮遊感と液体感がなぜか焼き物なのに伝わってくる
信楽焼とほのおタイプのマッチ度合いがすごい良い
近くで見ると精細な紋様が描かれていることが特徴の江戸小紋
その作者が選んだポケモンがガラルマッギョ等だったのはテーマ選びが上手すぎる
植物の紋様を身にまとうシェイミ
メガデンリュウが描かれた友禅帯
深い藍色に際立つ閃光の迫力がかっこいい

 このほかにも素敵な作品が数多く展示されていました。それぞれの作品の狙うところや、製作秘話など面白い話もたくさん載っているので、興味ある人は公式図録をお手に取ることをオススメします。
 また、巡回展も行われるそうのでそちらの情報もチェックするのもオススメです。

虚影蜃光(金沢21世紀美術館)

 続いて、美術館エリア最後の金沢21世紀美術館に移動。

 ここでは、ポケモン工芸展で特に自分に刺さった作家の一人である池田晃将氏の展覧会がちょうど行われていました。螺鈿とデジタル表現の融合が改めて見てもかっこよくて惚れ込みました。

この展覧会が行われていることを知らなかったので、これに出会えたのは本当に偶然
美しさと同時に、見つけてはいけないオーパーツを掘り出してしまったかのような怖さも感じる
螺鈿の色合いとその動きがサイバー表現とあまりにも噛み合っていて超好き

帰り道

 そして、武家屋敷跡や大きそうな学校などを見物しながら、金沢駅に戻って、ぐるっと1周巡るコースが完成しました。

 そして金沢駅で、晩御飯に寿司を頂き、帰路につきました。

やっぱり北陸といえば海鮮


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