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僕のドイツでの働きかたについて
僕はドイツの大学に勤務している研究者で、日本の企業や大学などの法人から派遣されているのではなく、ドイツの大学と雇用契約(無期限雇用)を締結して働いています。
日本のニュース記事などを見ると、ドイツでの働き方というトピックが話題になっているのを時々目にします。
そこで今回は、ドイツで働く僕の働き方事情をご紹介。
結論から言うと
日本とあんまり変わらない
というのが個人的な感想です。
僕の雇用契約によると、1日の勤務時間は約8時間。
1週間で5日フルタイムで働きます。
勤務先の大学では、出勤・退勤の時にはIDカードをカードリーダーにスキャンさせて勤務時間を管理しています。僕の勤務先は大学なので、勤務時間の時間帯はフレキシブル。僕の場合には、大学オフィスに出勤する日は朝7:30から8:00の間にはオフィスで仕事を始めています。
勤務時間は約8時間ですから、例えば朝7:30に出勤すると定時退勤時刻は午後4時(お昼休みの休憩30分は勤務時間に加算されない)。僕の場合には、あれこれ業務が多いため、定時退勤することはあまりなく、大抵はある程度の残業(超過勤務)をしています。
1日の超勤時間は最大2時間。それ以上残業しても、勤務時間として計上されません。残業しても手当は出なくて、残業した時間は代休を取ります。
僕の場合には仕事が多いため(これは自他共に認めていること)残業が多く、超過勤務時間の補填としての代休(Gleitzeitausgleich)はいつもかなり溜まっています。でも、業務上の予定が多いため、代休の時間はたくさんあってもなかなか代休を取るタイミングがないですね。
残務がある場合には、いつもではありませんが帰宅してから・あるいは週末に自宅で仕事を済ますこともあります。
ドイツや欧州では残業がないとか効率性を重視するとか言われています。確かに効率は良くて、無駄な時間(待ち時間などの何もしない時間)は極力なくすようになっています。それでも業務が多いと残業せざるを得なくなり、無駄なく効率よく働いた上での残業というのは身体が結構きついこともあります。
そんな感じで、心身への負担ということに関しては、日本での働き方とあまり大差ないように僕は感じています。ドイツと日本の両方の勤務経験を比べると、どちらかが楽ということはないですね。
でもドイツの方が休暇は取りやすいです。また、長めの夏休みを取るのは一般的で、僕は例年、夏の時期には3週間ほどの休暇を取ります。
僕の職場の場合、1ヶ月の勤務時間の4割は在宅での勤務が認められています。典型的には、月曜日から水曜日までは通勤して、木曜・金曜は在宅勤務するという感じです。僕は1週間に1〜2日程度、在宅勤務で働いています。
在宅勤務は通勤時間は省略できるため心身ともに楽ですが、その一方で仕事と私生活をはっきり分けることができなくなる場合もあって、一概に在宅勤務が良いという訳ではないですね。
在宅勤務やいわゆるモバイルワークについては、改めて記事にしたいと思います。