ちょっとした作曲講座っぽい何か
みなさん、お疲れ様です。
DTM、楽しんでますか?
かく言う自分は楽しい時と楽しく無い時の波が不定期に訪れますが、全体的に見れば楽しいです(?)
さて、DTMerの皆さんに質問です。
あなたの得意なジャンルはなんですか?
オーケストラ、フュージョン、トランスetc…
得意とするジャンルは人それぞれだと思います(たまにオールジャンル大丈夫というバケモノ(いい意味で)がいると思いますが)
そんなうちは、ちょっと特殊なジャンルが得意…というよりは手癖に近いです。
それは『1980〜1990年代のJ-Pop』です。
まあ、簡単に言えば『昭和ポップ&平成レトロ』です(?)
日本のバブル経済絶頂期に生まれた、ギラギラとした音楽が魅力的に感じているため、もうここ10年くらい前にそれっぽい曲を作ったのが始まりです。
同じDTMerとして『80sポップといえばSynthetic Lives』と信じている方は少なからずいると思います、いや、絶対いるはず!いてほしい!(願望)
今回は、そんな新鮮で解像度の高い80sを、どうやって生み出すのかを簡単に解説します。
1.とにかくまずは、当時の音楽を耳が腐るほど聴く
これが大前提です、むしろ基本中の基本です、これをしなければ話になりません、むしろ三度の飯よりも大事です(言い過ぎ)
「千里の道も一歩から」という先人の教えがあるくらいです。
可能であれば、親族や友人の声よりも多く聴いてください(←
2.テーマに合わせたリファレンス曲を聴き漁る
おめでとうございます、最初のステップを終えてテンションが冷めやらぬうちに、次に進みましょう。
今まで聴いた中で自分が「作りたい!」と思った曲を、とにかく何も考えずにプレイリストに入れていくのもいいですが、できればジャンルごとに分けたほうが良いでしょう。
きっちりジャンル分けするのではなく『ダンス系』や『アイドル』みたいなざっくりとしているほうが◎
そして、それを飽きるまで、できれば拒絶反応が出るまで延々とヘビロテしましょう(←
3.そこから気になった曲を耳コピ
ここまでくればいよいよ絶望の淵に立たされている感覚しかしないと思いますが、安心してください、とっておきの苦行『耳コピ』のお時間です(←
モチベーションがゴリゴリ削れているところに、気になった曲の好きなワンフレーズだけでも耳コピして打ち込むだけで、得体の知れない達成感を得られる…はずです。
4.ここからが本題
…さて、もうお気づきかもしれません。
あれ?これって普通にDTMやるのと同じじゃね?
そうです、やっていることは全く変わりません。
じゃあ作曲講座の意味ってないじゃん?
そうです、普通にDTMをするなら、他の方の講座を見ればいいと思います。
でも思い出してください。
これが『鮮度と解像度の高い80sを作るにはどうすればいいのか講座』だということを。
ここから先は、今までのノウハウや小技も紹介していきますので、覚悟の準備をしておいてください(←
5.シンセウェーブ系のサンプルパック等を揃える
ここからは音源集めです。
自前の音源がある場合はそれを使っても構いませんが、本格的に再現するのであれば、この作業は大事になってきます。
三食と睡眠くらい、いや、それよりも大事です(←
SonicwireやPlugin Boutiqueで探してみると結構出てきますが、おいくら万円がフライアウェイしてしまう可能性があるので、予算を割く場合、ご自身の財布と相談しながらでよろしくお願いします(自己破産までは責任が取れないので)。
6.集めた音源を駆使して簡単な曲を一つ作る
音源やサンプルパックを集めてきたら、次はそれを使って何か作ってみましょう。
ループ素材を組み合わせるだけでも構いません。
むしろ初心者はループ素材を積極的に使ってください。
初心者でも「俺はループ素材なんか使わん!音源で直接打ち込みして作ってやるんだぜ!」的な向上心の塊の人なら例外ですが(?)
ここまで完成できれば、もう何も怖くありません、アガる曲をビシバシ量産していってください!
以上、見事なまでの陳腐化DTM講座でした(←
7.解像度を上げるための小技集
ここから先は、今まで培ってきたノウハウの共有スペースです。
ここに書いてあることをパク…真似して、さらに80sの解像度を高め、リスナーを懐かしい未来に引き込んでいきましょう。
7-1.スネアドラムにやや長めのリバーブをかける
シンセ系80sサウンドを死に物狂いで(言い方)聴いていると、あることに気づくと思います。
スネアドラムがめっっっちゃくちゃ響いて気持ちいいということに(?)
その正体は「スネアにリバーブがかかっているから」だということに一発で気づいたDTMerは多いかも知れません。
うちが愛用しているStudio Oneには、プリインストールされているFXプラグインの『Mixverb』がありますが、そこから雰囲気に合ったプリセットを選んでいるだけです。
が、たったこれだけで絶大な効果を実感しています。
リバーブ系のFXプラグインで気持ちのいいスネアドラムを作り込んでみてはどうでしょうか?
7-2.ドラムフィルのサンプルを積極的に使う
渾身の逸曲に華を添えるために、ドラムトラックにフィルを追加してみるのもアリです。
うちが愛用しているのは、かつてSonicwireなどで買い切り版として販売されていた『Sample Magic』の『NEW WAVE』というサンプルパックです(現在はSpliceでサブスク利用のみ)
「drum fills」フォルダ内から好きなサンプルを選んでトラックに貼り付けるだけで、一気に解像度が上がるはずですので、サブスクが嫌いじゃないと言う方は、お試しください。
7-3.シンセ系かそうじゃないかで使う音源を厳選する
バキバキのシンセサウンドで完全装備したダンスミュージックだけが80sではないというのは、周知の通りです。
しっとりとしたアコースティックで完全装備にする場合、明らかに雰囲気に合わないギラギラな音源を使うのは下品なのでやめてください(超辛辣
これは全ジャンルに共通することなので、みなさんで何度もしつこく反芻していきましょう(?)
テーマに沿わない音源の使用は厳禁!
7-4.『懐かしさ』を意識しすぎた表現の歌詞は避ける
うちは不定期にニコニコ動画で80s風の音楽を検索して聴いていましたが、その中でも特に違和感を覚えた作品がいくつかあったので、身に覚えのある方が見ていたら「んなこた知ったこっちゃねえよバーカ!」と思いながら、次回作から意識してみて欲しいことがあります。
あからさまに昭和を連想させるワードは控えましょう
懐かしさを演出したいがために、あの頃の『モノ』を出してしまう気持ちは分かります。
『公衆電話』、『カセットテープ』、『レコード』etc…
回顧的なテーマの曲ならバンバン使っても大丈夫ですが、それ以外はちょっとアレなので(どれ?)
なので、現代にある物を、昔の視点から見た感じにすることで、一気に解像度が上がると思います。
過去曲ではこんな表現をしています。
ちなみに、スマホやタブレットなら『僕らがいつか夢に描いていた未来のガゼット』と表現してみるとか…えっ、かえってダサい?それは言わないで(白目)
以上、ざっくりとした解説でしたが、参考になれば幸いです。
参考にならなかったと言う方も「こんなやり方があるのか」的な気付きになれば嬉しいです。
それでは、今回は以上になります。
また次回。