公私こんぽう#8私「条件反射の最先端」
パブロフの犬ってご存知ですか?
名前だけは聞いたことがある方は多いんじゃないでしょうか。
要は条件反射のことで、それを見つけたきっかけが「パブロフ」さんが「犬」を用いて行った実験なんだそうです。
用いてなんて言ったらその犬に失礼ですね。
「ワンちゃんにご協力いただいて」です。
聞いたことはあるけど具体的な実験内容までは知らないよという方が大多数かと思いますので説明します。
その道の専門家でもないアホが説明するので間違いがあってもスルーしてくださいね。
その“条件反射”(元は精神反射と呼んでいたそう)は偶然見つかりました。
ワンちゃんの唾液について色々調べるために色々実験していたパブロフさん。
どうやら特定の条件において唾液量が増えるらしいと気づいて実験を始めます。
まずワンちゃんに決まった音を聴かせます。
次にワンちゃんにご飯をあげます。
これをひたすら繰り返します。
するとこのワンちゃんは同じ音が鳴るだけで唾液の分泌量が増えます。
といった実験。
音を聴いて駆け寄って来るなら頭で考えて行動しているので学習ですが、唾液の分泌量は考えてどうこうできるものではありません。
音と食事を脳が関連付けて、それを反映した反応を“無意識的に”体が実行しているならば、それは学習とは別の現象ですよね。
ではこの現象を条件反射(精神反射)と呼びましょう。
とこういった内容。
日本人に限定すると、蛍の光が流れるとなんとなく帰りたくなるのが最たる例でしょうか。
ということを先日ファミレスで考えていました。
あの猫ウェイターを見ながら。
あの音楽が聞こえると自分の席に来るのかもと思ってつい目で追ってしまいますよね。
パブロフの犬の最先端はファミレスの猫かもしれませんね。
あとがき
ファミレスの猫で思い出したのですが。
シュレーディンガーの猫って実験もありますよね。
本文で出そうとも思ったのですが、あれは普通に残酷すぎるのであとがきにしました。
箱に突っ込んだブツが仮に偽物でも発想自体が結構胸糞ものですよね。
私の心情的に、ものの良し悪しを比べるというのはあまり好きではないのですが、とはいえシュレーディンガーの猫に比べてパブロフの犬は良い実験ですよね。
なにせご協力いただいたワンちゃんはご飯を召し上がっただけですからね。
平和 of 平和。
聞かせていた音もハンドベルみたいな幸せな音だったら良いな。