気持ちはオリジナル。京都ライター塾 アドバンスコース 【寒竹泉美さんの エッセイの書き方講座】vol.5
「気持ちはオリジナル」
寒竹泉美さんが講座の中で言っていたこの言葉が、私の心に残りました。
京都ライター塾アドバンスコース第5回目の講義は、講師に寒竹泉美さんを迎えてエッセイの書き方講座。商業ライターの文章について今まで教えてもらってきましたが、主観的な文章も書けるようになるとライターとしての幅もぐっと広がるということで、私はこの回をとても楽しみにしていたのです。
「同じ体験をしても、感じ方は人それぞれ。ワクワクする人もいれば、不安になる人、落ち込む人、焦る人、いろいろいる。本当は同じ心の動きなんてないのに、しっかり気持ちを観察せずに頭で書いてしまうと、ただのつまらない文章になってしまう」と寒竹さんは言っていました。
感じる気持ちは人それぞれ。その人だけのオリジナル。
たとえば成功している人を見て、ずるい!とか、嫌な気持ちになったとき、その湧いてきた感情になんとなく罪悪感を抱いてしまうけれど、どう感じるかは自由ということ。
ポジティブもネガティブも、良いも悪いも無い。感じるその気持ちこそがその人の個性、おもしろさなのです。
「気持ちはオリジナル」という言葉に、ありのままの私を全部ひっくるめて受け入れてもらえたような救われた気持ちになり、心底ほっとしたのです。
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話は変わりますが、私は思っていることを言葉にするのが苦手です。
色々説明するのが話の途中で面倒くさくなって(ヒドイ)簡単に話を済ませてしまうこともよくあります。気持ちを言語化することを無意識に避けてきたので、自分について考えることも真剣にやってこなかったのかもしれません。
なので自分のことって意外と知らなくて、最近になって初めて気付くことがたくさんあります。特に、ライター塾を受講し始めたあたりから「え?私ってこんな人なの?思っていた私と違う!!」ということがよくあるのです。
「わりと社交的だと思っていたけど、実は大勢がすごく苦手」というのも最近になって気付いたことの一つ。
なぜ今になって?と考えると、やっぱり、「書くこと」を始めたからかなと思っています。
こないだ、私の先生である江角さんが出演しているラジオ番組、碇たみ子さんの「たみみの世界観ファクトリー」を聞いていた時、はっとしたことがありました。
ラジオの中で江角さんは「書いてしあわせになる」ことについてお話していました。この講座のテーマでもあるこのメッセージは、今までいろいろなところで聞いたり読んだりしているはずなのに、なぜかこの時の話で、私は自分がこの講座を受けることを決めた気持ちを思い出して衝撃を受けたのです。
「そうだ!私は書いてしあわせになるためにライター塾を受講することを決めたんだ!」と。
ライターになることが目的ではなくて(なりたいけど)、書くことで自分の気持ち、やりたいこと、本当になりたい自分を見つけたい、というのがいちばんの目的だったのです。
自分がいちばん求めていた気持ちを思い出したら、すごくスッキリ。江角さんがラジオで話していたように、霧が晴れたような心地がしました。
ここ最近「ライターで副業」が目標と思っていたので、始めは勉強だからと割り切ってクラウドワークスの安価な案件に応募したのですが、どうしても心がモヤモヤして一向に進まないのです。自分がやりたいことと一致していなかったせいもあったのでしょう。
それなら今は報酬がなくても、自分の好きなように書きたい。それの方がずっと心がウキウキするということがわかったのです。
「書くこと」によって、そして更に今回のエッセイ講座で「気持ち」を考えることによって、自分の気持ちに気付くことができたのかなと思うと、それがすごく嬉しいです。
江角さんの講座を受けて本当に良かったなあと、今しみじみ感じています。
全6回の講座は残り1回となりましたが、この半年で以前よりもずっと自分のことを見つめられるようになりました。それが何よりの収穫かなと思っています。(もちろん、書く技術においても、始めたころに比べると少しはよくなっている、はず)
興味がある方は、是非。江角悠子さんの「京都ライター塾」、マジでおススメです。
(最後、PRみたいになってしまった。笑)
第1回から4回までの講義レポ