京都ライター塾 受講レポ【vol.5】
江角悠子さん主宰の京都ライター塾。1月からスタートした講座は全6回で構成され、今回は第5回目の受講となった。講義内容も総まとめに入ってきた感あり。受講生それぞれが羽ばたく日が近づいてきた。
初めてのインタビュー
前回の課題は、「インタビュー原稿を書く」というもの。インタビューの対象は、講師の江角悠子さん。自分が考案したインタビューの企画書をもとに約45分から60分と限られた時間で江角さんにインタビューする。45分から60分という時間を短いと感じるのか、はたまた長いと感じるのか、聞き手の話の膨らませ方にかかっていると思うと、にわか緊張。事前に江角さんへの質問を準備して、大まかな流れを考えつつインタビューを迎えた。「質問の答えから話を広げる」「言葉をさえぎらない」「沈黙を恐れない」など、講座の中で教えてもらったことを注意していたつもりだったが、後からインタビュー動画(自分の姿は特に見たくないので正確には音声のみ)を見てみると、自分のインタビューの未熟さが浮き彫りになっていることに気付いた。
受講生の提出した原稿を江角さんが添削し、講座の中で詳しく説明があった。江角さんは、各自想定した媒体の過去記事を読み分析した上で、こう書いた方がいいのでは、と細やかに提案してくれた。江角さんがほんの少し手を加えるだけで、直す前の文よりずっと洗練された文に変わるのがさすがだなぁ、と感じた。
腑に落ちるまで聞き取る
当然のとこなのだが、聞いた話を理解していないと正確な情報を伝えることができない。何度も質問するのは相手に気を悪くさせてしまうのではないか、と遠慮して、腑に落ちないまま帰ってきてしまうと、いざ原稿を書こうとしても自分がよく理解していないので書けない。後からググったところで聞き逃した答えは出てこないのだ。江角さん自身も、幾度となくこの困った体験をしたことによって、インタビューで「聞くべきことは聞く」ことができるようになったそうだ。
言葉を補う
話し手の言葉をそのまま文にするのは、いわゆる「書き起こし」だ。実際話してないことも、話した内容からこういうことが言いたかったのだろうと言葉を補うのがライターの仕事だという。受講生のインタビュー原稿には、話し手がしゃべった内容を勝手に変えてはいけないとの思い込みから、話したままの言葉で書いてあるものが多くみられた。インタビューを受ける人が上手に話せる人ばかりとは限らないので、聞いたままの言葉で書くと印象が悪く、受け取り方によっては悪口にもなりかねないという。誰が読んでも傷つかない文にすることが大事だ。
ダイアモンドの文章
私がインタビュー原稿を書く際に最も気を付けたことは、「わかりやすい文」を書くということだ。「耳障りは良いが意味不明」な文章にならないよう気を付けた。しかし、実際添削をしてもらうと、言葉が足りないことで分かりにくい文になっていることに気付いた。私は、普段から長い説明をするのも聞くのも苦手なところがある。「簡潔を美」としているところがあり、それを目指してはいるが、単に言葉が足りていないだけ?・・・と感じることがあるので、文を書く上でも同じだな、と感じた。「削れるとこはできるだけ削って、ピカピカのダイアモンドだけの文にする。すべての情報を書くのではなく、厳選された言葉にこそ伝えたいことが際立つ。」と江角さんが言うように、大事な言葉を選べるよう、普段から意識しようと思った。
記事は立派な実績となる
今回提出したインタビュー原稿も実績となるので、ブログなどで公開してもよいとのこと。なので、私も、江角さんからの添削を参考に書き直しnoteに掲載しようと思う。ブログや公式サイトを持っていると仕事に繋がりやすいそうだ。江角さんは、カメラマンをライターが手配する仕事の時は、公式サイトを持つカメラマンを紹介するという。どんな人なのか、どういうイメージの写真を撮るのか、言葉で説明するのは難しいが、その人のサイトを見れば簡単にイメージすることができるからだ。
最終回は京都にて
次回はいよいよ最後の講座。目玉イベントのプロフィール写真の撮影会もある。「どんな自分で在りたいかをイメージし、それに合わせて洋服や髪型など準備してきてください。」と江角さんから指令がでている。イメージ画像などで自分の好きな感じを集めていると、「そうそう、私が好きなのってこんな感じだよね」と再認識できるのがおもしろい。
そして何より、今までオンラインで繋がっていた、江角さんと受講生のみなさんとリアルで対面できるのが楽しみだ!