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私だけの「書いて生きる方法」京都ライター塾「アドバンスコース」レポ記事 vol.6
今年の春から始まったアドバンスコース。9月の終わりにいよいよ最終回を迎えた。
私は京都ライター塾10期のコースを受講した後、そのままアドバンスコースを受けたので9か月間書くことに携わってきたことになる。
思い起こせば、2023年に何か在宅でできる副業はないものかと、ポチポチ探しだしたのが始まりだったように思う。
ネットで副業と検索すると、「WEBライター」という文字に目が留まり、そこからライターの仕事について色々調べ始めた。「初期費用はほぼゼロ」「PCさえあれば、好きな時間、好きな場所で自分のペースでできる」という、なんとも魅力的なワードに引き付けられてしまった。
それまでは書く仕事など自分とは無縁、考えたこともなかったのだが、突然興味が湧いてきた。
とは言え、どうしたら書くことを仕事につなげられるのか?まったくわからなかったのでどこかで学んでみようと、目についた講座のLINE登録をしてみることに。いくつか登録して講座の内容を聞いてみたもののどれもピンとくるものがなかったので、その時は特に行動に移すこともなかった(中には、すぐに申し込みをしないことに対して脅すようなメッセージが次々きて、怖くなり削除したことも)。
そんな中ライター塾の存在を知り、江角さんのメルマガ、書くを仕事にしたい人のための【7日間無料メールレッスン】を読んでみると、
「この人に教えてもらいたいな」と私の心が決まったのだ。
講座の中で江角さんがいつも言っていることだが、文章にはその人が表れる。何を書くか、どの言葉を選ぶかで、その人がどんな人かというのがすべてでてしまうという。
本当にその通りだなと思う。江角さんの文章には江角さんの誠実さがにじみでている。読みやすく、わかりやすい文章で、すっと心に入ってくる。学ぶのであれば、先生はお手本(理想)なので、私が素敵だと思える人に教えてもらいたい。
特に、書くことについて江角さんの思いがギュッと詰まった「書いて生きていくための100通りの方法」の内容が素晴らしかった。
「ライターだけじゃない。自分に合った、書いて生きていく方法を見つける」というところが、私の最も惹かれたポイントだった。
その言葉から、私でも書いて生きていくことができるかも…。と希望が持てた。書くことで新しい自分に出会えるような気がして、まだ見ぬ自分の未来にワクワクしてきた。
実際に京都ライター塾でライティングの技術を学び、多少なりとも前よりは書くことができるようになった(はず)。ここまでは期待通りと言うことができるかもしれないが、予測していなかったいいこともたくさんあった。
そのひとつは、「環境外の人たちと出会えたこと」
講座を共にした生徒さんの中には、すでにライター活動している人もいたり、まったく別の職業の人もいたり、普段の生活ではきっと出会えないような人たちばかり。
毎日同じ会社に行き、同じ顔ぶれの中で仕事をしていると、自分の常識もその中の世界だけになりがちだ。もちろん人それぞれの生活があって個性はあるものの、大きく見ればみんな同じ環境の中にいる。同じ環境にいると安心感はあるけれど、外の世界がどうなっているか、自分から覗きに行かないとまったくわからない。
江角さん自身フリーライターでありながら大学の非常勤講師をしていたり、私設図書室の運営もしたり多様な働き方をしている。
今回自分とはまったく違う環境の人たちに出会って、外の世界を知ることができた。そして、気持ちの変化で大きかったのが、自分が望んで行動すれば今と違う道が開けていくと考えられるようになったこと。
本来、未来はなりたいようにしかならないということ。
この気持ちの変化もまた、受講してよかったことのひとつ。
また、受講中いちばん大変だったのは、やっぱり課題!!
私は働きながら受講していたので平日はあまり進められず、金曜日の夜からが勝負だった。明け方まで書いていたこともあり、まるで学生に戻ったかのような気分だった。
なにしろ書くのに時間がかかってしまう。スラスラ書ければいいのだけれど、考えながら、そして言葉を選びながら書くので驚くほど時間がかかる。
書くとは、こんなにも心と頭を使うものなのか!ということにも驚いた。読む人のことを考え、自分の気持ちとめちゃくちゃ向き合って、ようやく文章が生み出されているとは!
何事も自分でやってみないとわからないものだなあ。
そして今ライター塾が終わり、久しぶりに週末ゆっくりドラマや映画を観て過ごせる日々が戻ってきた。
嬉しい!!
が、しかし!
ここからが「自分らしく書いて生きる」生活のはじまり。
「〇〇しなければ」と思うと気持ちが重くなるけれど、「私らしく生きていくために書く」という気持ちを忘れずに、これからも心と対話しながら、私だけの書いて生きる方法を見つけていきたい。
小さく、でも行動しながら確実に変化して、3年後にはなりたい自分になっていることを目標に。
これからの自分の方向性を、そっとここに記しておきます。